ZiiGaat×Fresh Review Arete 1DD+4BAハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク)
先日レビューしていたDoscincoとほぼ同じ筐体のイヤホン。 Fresh Reviews Arete。
Fresh ReviewsはFPSゲーマーのレビュワーの方でした。そちらのチューニングコラボ。
私のブログではDoscincoのみでCincotresのレビューはしていなかったので2製品での比較がメインになります。
とはいえ、構成からしてAreteは1DDでBAは一つ多い4BAなので、そのあたりDoscincoとどう違っているのかが気になる。



0.78 2pin端子の樹脂筐体。概ね形状は同じで、ベントの仕様も同じく大きいものがpin側に一箇所。
ただしノズルの形状だけ少し異なっています。Doscincoでは真ん中に返しがあったけどAreteは一般的な先端に返しのあるタイプ。
装着感に関してはサイズ感がほぼ同じなのもありこちらも抜群に良い。
フェイスプレートはパット見グレー地に何か植物のような文様。更にピンク&オレンジ色のラメが大小様々に散りばめられています。
Doscinco同様、角度によって表情が変わるしどの角度も良い感じ。ど派手じゃないけど地味でもない。



1DDは10mmでサイズは同じだけど振動板がポリマー複合だったDoscincoと異なりAreteはバイオセルロース振動板。
私のブログだと有線では同じ振動板のイヤホンは無いかも。サウンドピーツのTWSで出てきたくらい。
かなり低音の主張が強い印象だったので、2DDだったDoscincoと比べてどう違うのか。
BAに関しては全てKnowles製。3BAと1基違いがどうなっていくのか。
Doscincoの出来が良かっただけに、期待が高まります。


音質としては厚みのあるサブベースと、中音域の力強さが増したバランス型(Doscinco比)。
圧倒的な厚みのあったDoscincoと比べても遜色のないサブベースの重みと存在感。
ミドルベースもそこそこに力強い部類ですが2DDではない分なのか、余韻や押し出し感はそこまで強くない。
ギター等、他の音域担当楽器に対してはそこまで影響せず、あくまでDDは低音域をメインに担当している印象。
どんな楽曲も大盛りのゴリゴリ低音を響かせたDoscincoと異なり、重低音部分はしっかり押し出しつつ
他の音域を食うような上ずったボリューミーさはあまり感じない。

中音域は比較的太さがあるけどもDD由来という感じではなく、ブランドモノのBAを4基積んでいるだけあり
分離感高めで主張はあるのに全く刺さらない。音量を上げても聴き取りやすいままなのは助かる。
力強さや温かみの欲しいヴォーカル帯にも、ハイトーンが伸びて欲しいヴォーカル帯どちらも美味しい部分を引っ張り出しつつ
刺激感がないのはこの価格帯だからこそ成せるパワーを感じます。
ダンス系のシンセサイザーがかなりトルク的な意味で力強く鳴るのでそこも気持ちいい。
Doscinco比でいうと、キレの良さはそのままに厚みが増えたので、低音域のバランス変化もあり非常に程良くなった。
個人的にDoscincoのやりすぎなくらいパワーがありつつ他の音域もきっちり潰さずバランスを取っているチューニングは
非常に魅力的ですが、Areteはそこをバランス型にパワーを割り振り直したような音。
低音域のパワー減ってるなんてと思う方もいると思いますが、Doscincoのは本当に暴力的な厚みなのでAreteの時点でもかなりな低音ではあります。
サブベースの辺りは特に歴代トップクラスに重い。

1DDだしDoscincoよりは大人しくて、Cincotresみたいにモニター寄りになった音なのかなーと想像してた音とは全く異なり
同じくらい下半身屈強なマッチョがそこにいました。
とにかく低音を重視するならDoscinco。
そこまで支配的な低音域はいらない、中音域の力強さも重視したいならArete。
個人的には甲乙つけ難いが、
見た目の色味的にはArete。スタジオ音源ならDoscinco。ライブ音源はArete。ゲームならArete。映画ならDoscincoかなという感じ。
つまりどっちも良い...。付け心地もトップクラスに良い2台なので、是非機会を狙って欲しいオススメのイヤホンです。


総評
オススメな人:サブベース最優先だけど他の音も力強くなって欲しい方。
個人的好み度:10点満点中/12点
完成度:10点満点中/10点

TRIi3 MK3 軽量化&パワーアップしたシリーズ第3弾

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
TRIよりリリースされ、その見た目と名前の通り3種のドライバを搭載したPOWER感で人気を博したi3シリーズが
おおよそ3年ぶりに帰ってきました。その名もMK3【PR】
私のブログでも過去2作をレビュー済みですが、i3無印 i3PROという二機種がありました。
DD+平面駆動+BAという基本的な構成は変わらず。
DDはベリリウムコート振動板採用の10mm、平面ドライバも10mm。BAはSonion製となっております。
かなり期待できそうな構成ですが、その期待に違わぬPOWERのある音でしたことを先に書いておきます。



0.78 2pin端子で、もちろん全金属ボディ。スペックを見るとシリーズ通してCNCアルミニウム合金とあるけど
MK3は明らかに軽いです。
頭頂部に数個空いていたベントはMK3では少し大きめのものが1個だけになりました。
サイズやフェイスプレートのデザインはPROと変わっていないと思います。
ノズルも形状は同じですが、メッシュと筒の間の段差は消えています。メッシュの目地も一番細かいタイプになりました。
少し古い記事で恐縮ですがPROの記事もご参照ください。
実は過去の2つとも、装着感に関してはそこそこの部類で特別良くはなかった。
MK3はガッチリ食い込むようなタイプとは違うけど軽いおかげでズレることも少なく、結果装着感は向上しています。
鏡面仕上げだった2つに比べMK3はマット仕上げになっており、細かな傷は目立たないというかそもそもつきにくい。
指紋も目立たず、何よりレビュー記事用に撮影しても映り込みが少なくて助かる。

シリーズの簡易スペック一覧

音質としてはシリーズ最高傑作と言って良い。
重低音の存在感はありつつも非常に引き締まりのあるベリリウムらしさのある低音域。
明るく解像度が高く、広く響く中高音域。
i3無印はヘッドホンのような音場の広さが魅力的で、PROはそこに音圧が加わったことで狭く感じたけど
MK3に関しては音圧もありつつ上方向に抜けるような広さ。
独自のアコースティックチャンバー、アコースティックダクト、アコースティックダンパーを加えることで
各音域のPOWERを引き出したうえで耳に障るざらつきや刺さりは排除するという、内部構造にもかなりの拘り様。

サブベースからミドルベースは中高音の明るさに隠れがちな時もあるけど存在感はそこそこ。
重みは出しつつも非常に引きが早く余韻が少ない。
キレ良く他の音を阻害しないため、ダンス系やメタル系に重さは欲しいけど反応の良さを重視する人にオススメできる。
ポップスメインで聴く人だとベースラインが地味に感じてしまうかも。
キックの重みは楽曲に関わらずあるのでスカスカになることはない。

中高音の金属的な質感は非常に煌めきがあり、分離感もそこそこに高め。
ギターカッティングやホーン楽器のキレや伸びは不快な帯域を極力削ったうえで美味しさはなるだけ残した感じ。
i3無印はこのあたり特別目立って前に出てくるような存在感ではなかったので気持ち暗めの印象だったけど
MK3はかなり明るい印象を受ける。残響感も少し強め。
ヴォーカルも男性・女性問わず程よく伸びる。温度感は寒色寄りだけど男性ヴォーカルも悪くない。

全体的にゴリゴリ力押しの強さではないんだけどシリーズで一番明るくて低音域にも重さがある。
そこに持ち味である音場の広さが気持ち良さを高めてます。
密閉型ながらヘッドホンのような、程よい距離感があるので聴き疲れしにくい。
イヤホンの良さである音の聴き取りやすさとヘッドホンの良さである聴き疲れのしにくさを丁度いい塩梅で実現したバランス。
i3無印、PROどちらも良いけどMK3は数年空けてリリースしただけあり完成度がより高い。
付属ケーブルもしっかり太くてパワーがあるのでリケーブル前提じゃなくてもOK。
カラーリングがシルバーではなくパープルになってしまったけどコレはコレで。

付属は4.4mmプラグなので注意

通常価格は29,999円のところ、リリースイベントで25,999円。
ご時世的と構成を考えるとかなり頑張ったお値段に感じる。
i3は個人的に思い出深いイヤホンなので、PRO経て新作とかどんな出来かとハードルを上げてしまったけど中々に良い出来でした。
シリーズが好みだった人は勿論、金属筐体で音の広さを重視する人には特にオススメです。


実物はもう少し落ち着きがあります


総評
オススメな人:上に書いてしまった。
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点 

LETSHUOER DT03 ES9219C 2基搭載USB DAC

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(LETSHUOERリンク)
LETSHUOERがUSB DACをリリース。
初のUSB DACなのかなと思いきやDT02というのもあったようです。


全身マットブラックのアルミニウム合金筐体。
3.5mm&4.4mm端子搭載で、側面にゲイン切替スイッチ(L↔️H)と音量スイッチ。
真ん中に大きくLEDインジケーター。
以前レビューしたKiwiEars Allegroと比べても形状の違いはあれどほぼ同じサイズ感。
それでいて非常に軽いです。



スペックとしては
DSD:64~256対応
PCM:最高32bit/384Khz
SN比:118dB(3.5mm)/119dB(4.4mm)
出力:78mW(3.5mm)/195mW(4.4mm)

内蔵された独立の水晶発振器はUSBクロック干渉を最大限に抑え、JITTERを減少させる。 等。

突出した個性は無いものの、手堅く使いやすくまとめてきた印象。

最初からこれだけついてるのは凄い

付属品がかなり充実しており、ケーブルが2本。短めのものと、デスクトップユーザーに嬉しい長いケーブルまで付属しています。
ケーブルは布地被膜のタイプですね。
PCで使おうと思ってるけどType-Cポートが無いor少ない。そんな人でも安心のType-C変換器まで。
更になんとレザー調のケース付き。
別売りされることはよくありますが最初から付属しているのはポータブルユーザーに嬉しい。
買ってみたのは良いけど付属品が物足りないということを想定した充実加減。
激安というわけではありませんが、初めてのUSB DACに丁度良い感じのセットですね。

音質の前に一個触れておくと、DT03は当初紹介文章の中で「独立ボリューム」という表記がありましたが誤記です。
これは元の中国語の「独立」をそのまま誤訳してしまったもので、実際には独立ボリュームではない。
USB DACで独立ボリュームかどうかはユーザーによって買う買わないの判断の大きな分岐点だと思いますので、ご注意ください。
LETSHUOER公式より情報提供がありましたのでこちらの記事に追記しました。

音質としてはハキハキ元気の良いサウンド。
元が寒色系なら更にその傾向を強め、ウォームなイヤホンも全体的な解像度を底上げした上で更に中高音域を強調する傾向。
特に中音域はかなりパンチが乗るので元が強めのドンシャリだと少し刺さるくらい。
金属的な音にパンチを求める人ならかなり好みの傾向かと。
味付けがしっかりしててクッキリハッキリ系なので、純粋に解像度だけを高めたい 味付け弱めで良いと思う人には難しいかも。

ゲイン切替スイッチに関してはボリュームスイッチ0.8個分くらいの調整感で案外微増、微減です。
私はiPhoneユーザーなのですが、ボリュームの刻みとしては16個くらいでザックリな幅。
独立ボリュームではない分機材の相性もあるけどもう少し細かく調整を求めるならやはり独立ボリューム搭載か。
大きなインジケーターは見た目も良く、ガジェット感が高い。
発熱に関しては並。3分程度でそれなりに熱くなります。

USB DACを初めて買う人には付属品がとても充実してるので良い選択肢だと思います。
少し見た目が地味かもしれませんが、派手なものよりシンプル系が好きな人もいるでしょう。
既にLETSHUOERブランドのイヤホンを持ってる人なら、同ブランドから出すだけあり
相性の良い傾向だと思うので、是非チェック。



総評
オススメな人:LETSHUOERブランドのイヤホンを愛用してる人。ポータブルでもデスクトップでも付属品充実してるのが欲しい人。
個人的好み度:10点満点中/6点
完成度:10点満点中/8点 

Kinera Celest Wyvern Abyss LCP振動板DD一発の 2019 Harman Curveチューニングモデル

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(HiFiGoリンク)
Celestより6/1に発売された新製品、Wyvern Abyss【PR】


0.78 2pin端子で、本体は多少厚みがあるものの軽量な樹脂ボディ。

製品名にあるようにWyvern(龍、飛龍、ドラゴン等)がデザインモチーフ。
フェイスプレートには龍の鱗のように爬虫類っぽいギザギザと凹凸の深いデザインが刻まれています。
強いて言えば黒寄りの濃紺ですが、非常に細かいラメが入っており角度によって青っぽく見えたり、紫っぽくも見える面白いカラーリング。
もし後発でRed Wyvernみたいな名称で深紅っぽい色が出たら滅茶苦茶格好良さそう。
10mmのLCP振動板採用DD一発なのですが本体の厚みはしっかり目。凹凸もそれなりにあります。


ノズルは横方向含めにょきっと伸びたタイプですが装着感は非常に良好。
ガッチリ固定感もありつつ優しいです。ベントはイヤホンのトップ側に一箇所のみ。
ノズルが少し細めな作りなおかげだと思います。 段差は無いけどイヤピはそれなりに抜けにくいようなだらかな角度がついていますね。
今までのCelestから販売されたイヤホンの中では一見大人しめのデザインですがやはり細かいところ含め気が利いてて質が良い。

音質としてはLCPらしく弾力のある低音とカラっとした中高音が程よいドンシャリ。
2019 Harman Curveチューニングを基にしたイヤホンは私のブログだとJIALAI CARATやSIMGOT EM6Lがありました。
どちらのイヤホンにも、そしてこのWyvern Abyssにも共通して感じるのは音楽全般を楽しめる完成度の高さ。
低音域は少し柔らかめでボリュームも少し多め。重さは然程無いがミドルベースのあたりが弾むように全体を支えてる印象。
ゴリゴリと攻めるような量感は無いけど原曲のバランスを過不足無く鳴らし切る程度の力強さはあります。

中高音はステージ感が奥に広く、かつ見通しは良い。
特にVoやギターの辺りは手前に目立つように位置して聴き取りやすさが目立つ。
キラキラな解像度や突き抜けるようなパンチこそありませんが聴き疲れしない優しい音だけども
もこっとしてるわけではない。
音量を上げても刺さりや不快感無しで、それでいて楽しく聴けるリスニングっぽさもしっかり残してある。
金属的な質感や分離感に関しては過去の2019 Harman Curveチューニングのイヤホンに比べ一歩譲るが
日常的に使い続けるならこういったシンプルさもまたアリ。


非常に立体的で美しい

今回はCelestシリーズの中では構成的にもデザイン的にも、加えて言えば化粧箱もシンプルで控えめポジション。
地味かもしれないけどよく見たら光るところがちょこちょことあるスルメ的な味のあるイヤホンですね。
ベントが一箇所しか無いにも関わらず閉塞感が少なく、特に音声が聴き取りやすいので日常的に使える一本が欲しい。
でもデザインは小洒落た物が良い。でも派手なのはイヤッなんて我儘欲求にちょうど収まる一本でした。
30ドルを切っていても日本Amazonではほぼ五千円のご時世ですが、デザインも重視する方にはオススメ。

箱はいつもよりとてもシンプル




総評
オススメな人:音声の聴き取りやすい、日常使いしやすい軽さ・装着感・音質を求めている方。
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/10点(爬虫類の鱗っぽい模様、思ったより非常にアリでした) 


TANCHJlM 4U 金属筐体 + デュアルチャンバー LCP振動板採用DD

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(HiFiGoリンク)
先日5/31に発売されたばかりのTANCHJIMからリリースされた新作。4U(フォーユー)【PR】。
独特の形状に見えますが内側を見れば古からの中華イヤホンでよく見た形。
横に長い楕円形フォルムの重量感がある金属筐体で重みは小型ながらしっかりとあります。



表面加工はマットなシルバーグレーで少し暗めの印象。フェイスプレートはブランド名と製品名が左右それぞれに
刻印されており、一部鏡面仕上げ。同じような色合いながら仕上げの違いでかなり明暗差が出ています。
0.78 2pinで僅かに凹みがあるタイプの端子。ベントはpin側とDDの真上に1箇所ずつ。
ノズルは筐体とは別仕上げの鏡面仕上げ。段差がしっかりとついています。
角度や長さは標準~やや短く浅め。ですが根本がドーム状に盛り上がっているため見た目の割にノーマルな装着感。
食い込むような装着感ではないけど筐体が小さめなので耳の中にスッと収まる感じ。

専用のマイナスドライバみたいなツール付き



4Uの特徴は何といっても内側にいるコイツ。
最近流行りのチューニング機構としてはスイッチタイプが主流ですが、4Uは4つのダイヤル式回路フィルターシステム。
製品名はfor youとシステムをアレしたわけですね。

このフィルターシステムは低音量を調整するものになっており、上から時計回りに
・POP
・ATMOSPHERE
・MONITORING
・NATURAL
となっています。

開封時ATMOSPHEREになっていたのでこちらで主にレビューをしてみました。

音質としてはザ・金属筐体という感じの硬質で締まりのあるドンシャリ。
低音域はサブベースの量感は少し控えめながら、重み自体はそれなりにある。金属筐体の影響でかなりソリッドで引き締まっている印象。
ATMOSPHEREではミドルベースの量感は結構盛られていますがそれでも余韻が非常に少ない。
LCP振動板だと柔らかさのある弾むような質感になる傾向があるんですが、柔らかさのある音でありながら余韻はスッと素早く引いていく。
低めの男性Vo辺りはこの特徴と相性がよく、リアルな温度感がありつつも他の音域を阻害しないので全体の音が聴き取りやすい。

中高音域も金属筐体由来かギターやピアノ、女性Voが程よく伸びる。キラキラ感も程よく足されている。
それでいて1DDながら分離感もそこそこに優れており、音数の多い楽曲でもそこそこグシャっとならずに聞き取れます。
多少線の細さはあるけど、そこは低音域の厚みである程度カヴァー出来ていると感じました。
ステージ感は上下に広く、ホールで聴いてるようなライブ感。
密閉型だけどかなりヌケ良く気持ちいいタイプの中高音。
ロックやジャズよりはポップス系に向いているかなと思います。
楽曲によってはどうしても線の細さで「もうちょっと力強さ欲しい」と思わせるバランスがありました。

MONITORINGでは低音域がより締まり、その分中音域が前に出てくる。元々分離感が優れてるのでよりハッキリクッキリとしたバランス。
線の細さはそのままなので人によってはちょっと小煩くなるかも。
音声聴き取り重視ならかなり良い。

NATURALはサブベースの量感が増し、ミドルベースも少し上がる。中高音のキラキラ感を考えるとこれくらいのバランスが一番ノーマル。
チューニング名の通り、これが一番NATURALなバランスだと思います。ATMOSPHEREはこれに比べるともう少し低域が近い。

POPは意外とノリノリ。 NATURALの低域の量感にミドルベースが更に上乗せされた感じ。
キラキラ感も良いけど低音もそれなりに盛りたい人はPOPがオススメ。

一周してATMOSPHEREを振り返るとPOPよりも中高音のキラキラ感が少し弱いですね。
公式の紹介を見てATMOSPHEREが一番ノリ良さそうだなと思ってたけどPOPの方が良い意味で派手。
個人的には最終的にPOPに落ち着きました。

公式みるとPOPの子が一番...




独自機構だけにお値段もお高いんでしょう?と思ったらAmazonで約1万と案外抑えてきたので、
金属筐体の雰囲気が好きな人ならかなりおススメできる。
刺さりに敏感な人には難しいけど、低音量に不安がある人なら4つのレベルから選べるので安心。
6/1現在で約1500円のクーポンもあるので興味のある人は是非。



総評
オススメな人:金属筐体に目がない方
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/8点(見た目は値段なり~ちょい下)

LETSHUOER Cadenza4 ニュートラル目だけど楽しさもあるHi-Fiサウンド

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
LETSHUOERより販売されている10mmサイズのベリリウムコート振動板DDと
Sonion製BA1基とKnowles製BAを2基搭載したハイブリッドイヤホン。Cadenza4。



角度によってノズルが長く見えます

0.78 2pin端子で、本体はS15と同じようなマット素材の樹脂製。
滑りにくく指紋も全く目立たず。フェイスプレートはアルミ合金でうっすらとざらつきのある表面仕上げ。

本体の乳白色さと相まってかなりシンプルに見えますが平坦ではなく少し凹凸のある模様で高級感があります。
ノズルは一見短めですが根本の盛り上がり含めると標準~少し長め。
内側の構造がかなり凹凸の激しいものになっており、一見そこそこの厚さに見えて装着感はすんなりと奥に収まってかつ
すっきりめ。違和感や痛みもありません。ベントはpin側に一箇所のみ。


箱を開封すると一見「付属品どこ?」となってしまうのですが、まさかの二段式で下の段は引き出し。
こちらにイヤピの入ったケースや交換式のケーブル一式が収納されています。おしゃれ。

音質としては全体的に解像度が高く、どの音域も過不足なくニュートラルなサウンド。
サブベースは量感こそ並ですがかなり深いところまで出ており、ボンボンと前に出てこなくても
存在感がしっかりと伝わってくる。クラブ系の楽曲でもロック・ポップスでも特別目立つことはないが
ウーファーが設置されてるかのような安心感のあるどっしり感。
ベリリウム+音導管で音がきっちりと整理されつつ力強さは保ったような音像。
大型スピーカーのような余裕のある鳴らし方です。

中高音は先日紹介したZiiGaat Doscincoと同じくブランドモノの3BAですがあちらはSonionが2基だったのに対しこちらは逆ですね。
解像度は高めながら刺さるような不快感は一切なく、金属的な質感からVo、ギター、金管楽器やシンセサイザー。ピアノまで分離感は高め。
Voの伸びもよく、気持ちよく聴きたいところは程よく響いてくれる。
かといって全体は寒色にも暖色にも寄らずニュートラル。
低音域が前に出てこないと中高音が前に出てきてやや腰高のドンシャリ傾向になりやすいけど
Cadenza4に関してはどの音域も飛び出ず凹まずきっちりと整えられたバランスの良さ。
モニター的な使い方も良いと思うし音楽を楽しく聴くという用途でも十分に使える。
特別どの音域を重視するというわけでないけど、総合的にバランスの良い、完成度の高い一台を求めるなら
かなり有力的な選択肢になると思いました。

横~斜めから見るとFPの印象が変わりやすい



総評
オススメな人:解像度高めで全体の見通しがよいバランス型が欲しい方
個人的好み度:10点満点中/10点(低音好きでも満足できる重さと装着感がビタっときました)
完成度:10点満点中/10点

Kbear KS10 1DD+4BAのハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
Kbearより発売されたばかりの1DD+4BAというハイブリッド構成の定番の一つ。
そこに金属製フェイスプレートで彩ったイヤホン。KS10。【PR】



TFZ 2pin端子で、本体は樹脂製+少し厚めのアルミニウム合金FP。
先日依頼を受けたCCZ BC04と構成的にも見た目的にも近い共通点のあるイヤホンですね。
FPは見た目の割に軽量で、イヤホン自体に厚みがないので装着時に重心が外に向くこともありません。
ノズルの長さは標準的で、角度は少し深めだがクセ無し。BC04に比べフィンが無いけどズレや違和感も無し。
レビュー時点のAmazonでは掲載されていないようですが、FPがシルバーの他ブラック版もあるようです。
FPに左右の識別マークがあるのは案外新しいというか、レトロ感あって良いですね。
ベントはDDの真上と、少し横に1箇所あります。

音質としてはクセ無く完成度高めのドンシャリ。
10mmのDDは複合カーボンナノチューブ振動板。BC04でもCNTでした。最近の低価格帯の定番になってますね。
サブベースは控えめですが全体の土台となる程度に鳴っています。
ミドルベース付近は重みも出しつつ、CNTらしい締まりが良好。キック等の重みはしっかりあるし、ベースラインも
そこそこに聴き取れるボリューム感はある。
CNT+金属製FPの影響で多少ソリッドな印象ですが不足感は余り感じませんでした。

中高音域はノズルに配置された超高音域用の1BAと、高音域用3BAで担当してるだけあり
ボリューム感強め。
金管楽器やVo、ドラムの金属類全体的にクッキリハッキリと出てくるタイプ。
解像度もそこそこ高いが、分離感は並。
刺さりはしないけど敏感な人だと全体的にシャリシャリ感を強く感じるかも。
一昔前のハイブリッド感が強いです。
ドラムの金属類が激しくなってる曲だと顕著。
最近のうまくまとめられたチューニング傾向が多い中で、少しだけ刺激感を重視した音作りだと思いました。


光や角度で印象が結構違う

ロックやポップス等全般的に使いやすいイヤホンだと思いましたが若干サブベースに底の高さを感じるので
EDM等ダンスミュージック系は重さ重視の人だと物足りなく感じるかも。
最近は低音爆盛のイヤホンレビューが多かったので私の基準がズレてることも否定できない。
KZ ZS10PRO Xのような、そこそこ盛られているけどバランスも考えて整えられてるような量感だと思います。
CCZ BC04がCNTとは思えない重みのある低音域だったのに対しこちらはCNTらしい音。
BAが多い分Voをはじめ中音域の量感もしっかりと盛られているのでシンプルに楽しいハイブリッドサウンドという感じ。
ここだ!という特化した強みはないけど気持ち中高音寄りの元気なハイブリッドサウンドを求める方にオススメ。


総評
オススメな人:明るめなハイブリッドサウンドが好みの方。CNTらしい低音域が好みの方。
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/9点(ご時世的にコスパ弱め)