7HZ x Crinacle Zero: 2 昨年好評を得た低価格1DD 待望の第二弾

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク
約1年前に発売され昨年の低価格イヤホンの中では一際輝いていたイヤホンの一つ。
Salnotes Zeroの第二弾となるCrinacle氏とのコラボモデル。
7HZ x Crinacle Zero: 2 猿ゼロ2とは呼べないですね!

リリース後すぐチューニングの異なるモデルが出たり、PRO版が出たりするのも珍しくない界隈ですが
1年以上の時を経て2が出ました。前作のレビューはコチラ


端子は同じく0.78 2pin。例によって少し角度のついたメス端子になっています。

これ今後各社真似するんだろうなぁと思ったらびっくりするくらい増えませんでした。
筐体はクリアブルーを含め前作から少しデザインが向上(私見)。
とはいえ形状はまったく同じ。ノズルのメッシュデザインも同様。
ベントの位置まで何も変わっていないように見えます。
短めながら角度の深いノズルと、少し角があるように見えて案外耳馴染みの良いなめらかな形状。
フィット感はそれなりに良いです。



フェイスプレートの金属板も基本的には同じですが、ロゴがちょっとだけ変わりました。
SALNOTESの表記は消え、ZERO:2という表記が少しだけ太くデザインされました。
プレートにも色が薄っすらと入っていて非常にクール。
Crinacle氏のコラボモデルですが箱以外にはメガネ顔はありません。

DDも前作から同じく10mmサイズ。低音と中音域を強化した改良型。
純正ケーブルもグレードアップしてかつ手頃な価格。と
あまり余計な手を加えずに地味ながら確実なグレードアップを遂げたような仕様に見える。

音質としては前作の独特なドライさから少しウォーム寄りになったドンシャリ。
サブベースの量感はそこまで変わっていないが前作で控えめだったミドルベースがしっかりと前に出てくる。
10mm1発から出る低音らしく、太さと量感を伴うしっかり目なボリュームなので
一気にバランスがウォーム寄りになった。

とはいえ前作で非常に印象に残った明瞭感は失われていない。
中音域は強化された低音域とはしっかり分離されていて、刺激感こそ並だが解像度の高さを感じる。
前作に比べ気持ち音に力強さが加わった。
ヌケの良さも良い感じだが、ここだけは前作に比べると少し天井が低くなったかも。
Voに関してはドライさが少し緩和され、クセを感じた前作に比べ万人向けになった印象。

高音域は少し後ろに下がって聞こえますが解像度は高めであまり気にならない。
1DDでうまくまとまっている高音域だと思います。

総合的には前作も非常にオススメの低価格イヤホンでしたが
今作は色のラインナップも含めてよりオススメ。
低音域の濃さと力強さが格段にレベルアップしてるし、それでいて中音域の明瞭さ、分離感は失われていないので
前作が気に入った人も、苦手だった人もどちらの人も試して欲しい出来。

左右カラバリ選択とかあったら面白そう


総評
オススメな人:1DDでバランスよく楽しく聴ける低価格帯を狙ってる方。見た目で惚れた方。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点 同じ筐体で、同じ1DD構成でうまく変化を付けた上で纏めたなと思いました(腕組おじさん目線


SOUNDPEATS GoFree2 RunFreeの分離型 オープンイヤーイヤホン

今回ご紹介するのはコチラ。
SOUNDPEATSよりリリースされたばかりの左右分離型オープンイヤータイプのイヤホン。GoFree2。(Amazonリンク
5月に発売されたRunFreeはネックバンド型でしたが、早くも耳掛け式のタイプが出ちゃいました。
今回も公式よりクーポンコードを発行していただきました。
記事の最後に記載しますので是非ご利用ください。



ドライバーは同じく16.2mmの大型ダイナミックドライバー。
bluetoothも5.3と同じ。

左右分離型になっただけと思いきや他のスペックは結構変わってます。
主な違いとして
・対応コーデックにLDACが追加(ハイレゾ認証も)
・再生周波数帯域が20KHzまでたったのが40HKzに
・IPX4からIPX5に防水性能アップ
・物理ボタンからタッチセンサー式に



見た目は物理ボタンが無くなったことと、ケースで充電するのでCポートも消えて
スッキリとしたデザインになりました。ツルッとした加工からザラつきのある表面に。こっちのほうが好み。
耳口に直に向くスピーカー部と、下部にもベントのような役割でもう1箇所穴があります。
下部の穴を指で塞ぐと恐ろしいほどに低音が減衰するのでこの辺りにラムダ型音響空間2.0等の技術が詰まってそう。
フックは結構短めで先端が銀色になってますが金属ではないので軽量。
前作に続いて運動中に使っても平気なしっかりとした装着感です。
左右分離型にしたことで、ネックバンド型だと服によっては引っかかっていたものが消えたので
服装を選ばず気軽に使えるようになりました。
勿論片耳での使用もOK。

音質としては通常使用ならRunFreeと同じ印象で、オープンながらどっしりとしたボリュームのある低音域に聴き取りやすいハキハキと、時にシャリつく程に前に出てくる中高音域。

せっかくなのでLDAC対応機器でもテストした所、音の分離感が向上し中音域がより気持ちよく聴こえるようになりました。
しかし密閉型ではない分、音漏れが激しく遮音性も無いに等しいので高音質化の恩恵はインイヤーに比べ少し小さいように思います。
ロックやEDMの音数が多い曲よりはピアノ伴奏のみ等のシンプルな楽曲が合う。
私の試聴環境が室内のみなので、外で運動しながらだとこれくらい激しい音じゃないと周りにかき消されてしまう面もあるかも。
とはいえ音漏れの仕方は半端じゃないので間違っても静かな室内では使わないほうが良いでしょう。

再生時間は単体(イヤホンのみ)で約9時間。RunFreeは14時間だったところが結構減っていますが
バッテリーケースがある分、トータルだと35時間。
ケースは急速充電対応なのでちょっと休憩等でしまっておけば1,2時間分はすぐに充電されます。

マットな質感で滑りにくい


ちなみにゲームモードはRunFreeと同じく結構いけます。
ラグにシビアなゲームじゃなければストレス無くプレイできる。
今作も勿論専用アプリにてイコライザやタッチ無効の操作が出来ます。

ネックバンド型のRunFreeとの差はLDACが使えること以外にも片耳対応、充電ケース有り、防水性能アップ等。
ただ一体型から分離したというわけではありませんので、定価が千円程度の差なら
基本的にはGoFree2の方が何かと有利かもしれない。
無論、かえって一体型の方が手軽で良いという人はRunFreeでも基本的な音質は変わらないのでアリ。
この辺は用途・好みで選びましょう。

5%OFFクーポンコード:GOF2BK5BG16
※ 販売ページクーポンの併用も可能


開始日 2023/11/24 00:01 JST
終了日 2023/12/22 23:59 JST

通常価格:7880円

期間が長めに設定されていますが、ブラックフライデーセール中の今が最安値なので是非。


AZLA ASE-500 寝ホンとして最適な超コンパクトイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
AZLAよりリリースされているフル・シリコン構成を採用したAZLA史上最高の寝ホン ASE-500。
Amazonリンクはコチラ

私のブログでは珍しくリケーブル不可な、マイクリモコン付きがデフォのタイプ。
その名の通り、内部はドライバーとケーブル以外全てがシリコン素材。

Amazon商品ページより内部画像を引用。

ドライバーサイズも小径で5.7mm。
コンパクトなドライバーをサンドイッチするようにハード系のシリコンで挟み込み、それを更にソフトシリコンで覆っているような筐体。
なので全部がクニクニと柔らかく、ノズルもある程度耳に合わせて動いてくれます。
コンパクトな筐体とこの柔らかさが史上最高の寝ホンと言わせしめる装着感を生み出している。
横を向いて寝転がっても嫌な圧迫感が殆無いですね。
元々寝ながらイヤホンは使わないんですがこれは使いやすいと思いました。

この黒軸がグリグリ動いてくれる

地味にケーブルが150cmと通常より長めにとられているのでデスクトップ使用は勿論、
ちょっとした範囲ならプレイヤーをベッドに置いたままでも行動できる。

何より一番はSednaEarfit MAX(SS/MS/ML)とSednaEarfit MAX for TWS(S/M/L)
普通に買えばこちらだけで結構なお値段がするイヤピが付属すること。
元々は五千円程度で売り出されたイヤホンなんですが、このレビューを執筆時点で
1300円前後。。。 
実は結構前からセールで注目されていた印象はあったんですが2500円からクーポンで更に安いぞーとか
言われてた時期からまさか更に半額近く落ちるとは思わなかったですね。
高価格なイヤピは相性もでかいしオススメが難しいところだけどコチラは迷わず買いで良いと思います。
標準的な肉厚の傘ですがしっかりとした弾力。厚みのある軸。フィルター付きのイヤーピースです。
for TWS版は軸短め版。付属イヤピから変えると充電出来なくなるとかそういう問題をスルー出来る。

音質としては疲れない音を第一の目的としてチューニングされただけある、刺激の無いまったりサウンド。
装着感の良さから、サブベースは意外と感じます。流石に遠くに位置していますが鳴ってはいる。
ミドルベースに関してはもう少し前に出てくるけどそれでも控えめ。
量感自体は悪くないです。曲にもよるけどベースラインが全然聴き取れないという少なさでは無かったです。
中高音はニュートラル。ちょっと大げさかもだけどAMラジオのような刺激のない柔らかめな音です。
目的が寝ながらの使用なのでこれくらいの刺激の無さは納得。
遮音性が結構高いので、周りの音をシャットダウンして落ち着いて静かに音を聴きたい用途にも向いています。
ASMRを聴くと本当にAMラジオ感がある。。。

シリコンケースも付いてるよ


総評
オススメな人:寝ながら使っても痛くならないイヤホンが欲しい方。耳が小さくても使えるイヤホンが欲しい方。SendaEarfit MAXが欲しい方。
個人的好み度:10点満点中/5点(音楽メインで使おうとは思えないので)
完成度:10点満点中/無評価 値落ちしすぎて点数が付けれない。でも今は超お買得。


Rose Technics QuietSea 抜けの良いサウンドが気持ち良い、金属+樹脂サンドイッチ筐体イヤホン【PR】

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
Rose Technicsというブランドからリリースされたイヤホン。QuietSea。HiFiGoリンクはコチラ。

このブランドは2015年設立の比較的新しいブランド。
公式を見る限り取り扱っている数は少ないものの、シンプルながら洗練されたデザインが特色な感じ。
QuietSeaはikkoのOH2と激似というか、同じ筐体が使われています。OEMではなくコラボレーション。
カラーリングは私のがグレー。 もう1色シルバーがあります。
今回HiFiGoさんよりサンプルをいただきレビューすることになりました。




MMCX端子で、プレートと内側は亜鉛合金系の金属。その間は樹脂ボディというサンドイッチ的な構造になっています。
ベントは内側に1個と、フェイスプレート側に大きめなものが1個。
ノズルは珍しく楕円形。やや深めの角度で細長く伸びているタイプです。
画像だと微妙にわかりにくいかもしれませんが、結構しっかりと楕円なのでイヤピによっては相性差が大きいかも。

1DDは10mmサイズで、自社設計・開発のデュアルチャンバーや振動板を採用したもの。
音響エンジニアによるチューニングでダイナミックな解像度と豊かな音色を備えた
クリーンで低歪のサウンドを再現したというコンセプト。

サウンドとしてはインイヤーに近い開放的な低音~中音域+高めの解像度の楽しい音。
サブベースからミドルベースまで重さがありながらとても抜けが良い。
ソリッドなベースというわけではなく、濃厚さは保った上での開放感。
解像度もそこそこに保っておりボリュームがあるにも関わらず他に被さるようなウォーム感も無い。
中音域はパンチこそ並ですが解像度は高め。低音に負けず抜けよく鳴ってくれます。
特に女性Voが複数重なっている曲だと、分離感も高いことがわかりました。
一聴して少し凹んで聴こえることがあるけど、ギターやキーボードの鳴りと比較してちょっとフラットに聴こえる程度。
この中低音の開放感+解像度がインイヤーにかなり迫っています。つまり気持ち良い!

高音域に関しては全体の中では少し遠くに聞こえます。
抜けの良さがこちらに関しては文字通り抜けてしまっているような印象。
解像度自体は1DDながら繊細よりに、高めな音をしていると思うんですが派手な楽曲であるほど
中低音の力強さに比べてどうしても弱め。
昔のロックやポップスなど、シンプルな楽曲だと殆ど気になりませんが。


付属品がこの円安の中、国内Amazonで7000円台。
それにも関わらずかなり強めなケーブルが付いていたり、MMCXを外す時に助かる小道具も。
個人的にいつも愛用している角笛 Clarionだと気持ち肉薄で柔らかいせいか
楕円ノズルに対し相性がイマイチだったので、Sendaの今亡きEarfit shortモデルで使っていました。
ノズルが硬めで、肉厚なイヤピの方が相性は良いと思います。
楕円ノズルはTWSの短いタイプ以外では初体験だったんですが、左耳だけどんどん抜けてしまう現象に遭遇したので、やはり楕円は癖がありますね。

見た目含め完成度は非常に高いイヤホンだと思いますので、気になる方はこの11.11セールの機会に是非。



総評
オススメな人:金属筐体の見た目が好き、1DDの抜けが良い音が好きな方。
個人的好み度:10点満点中/6点(楕円が相性悪かった)
完成度:10点満点中/10点 最近増えてきた付属品がしっかりタイプ。デザインも良い。

ZiiGaat Cinno 1DD+4BAのハイブリッドイヤホン【PR】

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
日本初上陸と思われる新ブランド ZiiGaatからリリースされたCinno。Linsoulのリンクはコチラ。
ZiiGaatは10年以上様々なブランドのOEM品やODM製品を開発してきた、下積みのあるメーカーとのこと。
満を持してオリジナル制作のイヤホンをリリースしたようですね。


Cinnoは樹脂ボディで、表面がコーティングを厚塗りされたようなピカピカ筐体。
一見チャコールグレーのような単一色に見えます。
側面を見るとラインが入っており、そこを境目に微妙に色が異なっているような。
ラインも左右で微妙に歪んで違いがあるのでただの模様ではなく、上下組み合わせた上でコーティングで固めているんだろうか。

0.78 2pin端子で、軽量な筐体は耳への収まりがスタンダードに良い。
やや薄めの筐体でノズルは標準的な長さ。メッシュがかなりギリギリの縁まで着ているのでハードめなイヤピだとうっかり
着脱時に剥がれちゃいそうですね。



ベントは内側と端子側に1個ずつ。
ノズル角度は浅めで、固定するようなフィンの形状は無くなだらか。
本体が非常に軽いのでしっかり固定されていなくてもあまりずれないです。

1DDは10mmサイズのLCP振動板。こちらが主に低音域を担当し、中音域、高音域に2基ずつBAが担当。
お手本のようなハイブリッド構成。

音質としてはLCPらしい弾力性のある低音と柔らかく明るい中音域が響くまろやかなウォーム寄りドンシャリ。
サブベースは少なめ~並。ミドルベースがそこそこの量感で、柔らかく響きます。
中音域もBAの割には少し大人しめのチューニングになっていて、ギターの音等は丸みが感じられる。
元々キラキラしてる楽曲だとちょっと大人しい鳴りに聴こえるかも。
ただVo、特に女性Voがサ行の刺さり皆無な上でやたらと伸びて響きます。
少し低めの女性Voや男性Voも熱量が感じられ相性が良いです。
高音域はBAらしく細やかなタッチも聴こえるし、下の音域の柔らかさに引っ張られず解像度も保っている。


LCPのDDで全体的に柔らかく少々ウォームな傾向ですが解像度はハイブリッドらしくそこそこ。
キラっと突き抜けるような明るさまではありませんが
中音域がピーク感なく広く響くのでアコースティックギター1本の楽曲等が結構相性良し。

何よりデザインが地味に見えてこういう色味は珍しいと思います。
音の傾向とは真逆に暗めの色ですが、厚めのコーティングのおかげか光がキラキラ反射して
結構オシャレに見える。ロゴも本来はもう少しギラギラして目立ちそうですがコーティングの厚みで微妙に目立たない。
ただし脂が多い人には酷く指紋でベトついてしまう点は注意。
撮影中、いくら拭いても気になって何度も拭き直したレベル。

後は箱出しだと結構中音域が眠たい感じなので、小一時間でも良いので大きめの音量で鳴らしてあげたほうが良いと思います。

箱がちょっとお洒落

総評
オススメな人:ギラギラ感やキラキラ感よりも、中音域にフォーカスの欲しい方。
個人的好み度:10点満点中/6点
完成度:10点満点中/7点 付属ケーブルがしっかり目で全体的な質感は良い。 同価格帯だとライバル争いが若干厳しい気がします。


Kiwi ears Melody ブランド初の平面駆動搭載イヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
12mmの平面駆動ドライバを搭載したKiwi earsとしては初の平面駆動イヤホン。Melody。
Linsoulリンクはコチラ。

0.78 2pin端子で、本体は樹脂系の素材ですがQKZ×HBB Khanのような磨りガラスっぽい加工。
スベスベなのに滑り止めっぽさもあって良い質感。
フェイスプレートはおそらく亜鉛合金系、軽量なタイプです。
プレートもマットな質感で、素材が異なれど全体はマットな雰囲気で統合されています。
落ち着きがあって硬派なデザインなのは結構珍しいですね。




ノズルはちょっと短めで、角度はやや浅め。僅かにフィンのような角度が付いているので
装着感はごくごく普通に良い。
特別コンパクトな筐体というわけではないけど、収まりやすく、ズレにくい。
そして痛みも出にくい。形状に関しても尖らずシンプルさを追求したような印象。
ベントはpin側と、内側に1箇所ずつ。

音質としては高解像度な中高音が魅力的な、ASMRに適してそうなサウンド。
サブベース~ミドルベースにかけて全体的に量感は控えめ。
宣伝の段階だとパワフルなベースをアピールされていましたが少なくともパワフルという量感ではない。
スカスカでも無いが一時期連発された平面駆動にありがちなボリューム感のある低音を求める方には肩透かしかも。
一定の力強さはありますがうすーく広い鳴り。

中音域が最も印象的で、解像度がかなり高め。
平面駆動といえば中高音がこういった特徴的なサウンドが強みになりがちですが
解像度と伸びが良いのに嫌なピークが全くない。
例えばS12proやZ12はホーン楽器等は刺さる直前くらい気持ちよく伸びるところを、
Melodyはキツくなる直前で止まる。でも同じくらい気持ちよく伸びてくる。
この辺り、気持ちよさとピークの不快感は多少トレードオフだろうと思ってたんですが
うまく美味しいところだけを持ってきたような。

金属筐体ではないけど、金属的な表現の刺激と残響感はかなり良い。
またアコースティックやピアノ系の曲とも相性良し。
高解像度で粒立ちの良い中音域と高音域が気持ちいい。

ダンスミュージック系だとどうしても低音域の薄さが物足りないが
この煌めき感となめらかさが同居している雰囲気は他の平面駆動には無かったと思います。


中でも個人的に刺さったのはASMR音源。
昔ASMR向けを謳ったイヤホンも試したんですがモコっとした低音域にモサモサした中音域で
「こんなのがASMR向けなのか」としっくりこなかったことがあります。
Melodyは低音域こそ控えめですがASMRだと低音の迫力は並~控えめでちょうど良い。
何より音声系の相性は相当に良い。高解像度&不快なピークなしで存分にゾワっと感を味わえる。
低インピーダンスで携帯直でも音量は取りやすい設計になっているのでそこも良いポイント。
環境音系を好む人にも相性は良いと思います。



総評
オススメな人:平面駆動系の高解像度な中高音を楽しみたい、低音は控えめで良いという人。
個人的好み度:10点満点中/6点(音楽用なら。) ASMR用なら10点。

【雑記】NIMASO ESR iPhone15 Pro Max ケース比較レビュー

 

今回ご紹介するのはコチラ。NIMASOとESRというブランドのiPhoneケース。

iPhone15 Pro Maxを購入したのですが、それまで使っていたブランド含め
現状amazonで売られているケースは透明か黒かという感じで綺麗なカラバリが少ない。

仕方なくいつも使っているガラスフィルムのブランドでケースをまとめ買い。それがNIMASOの方。

もう1個は今後リングを使わなくなったので、スタンド付きでMagSafeがしっかりしてそうなのを探して見つけたケース。ESR。

今後カラバリが増えると良いけど、現状とりあえず2つを使ってみて一長一短を記事にまとめてみました。

まずNIMASOの方。
主なメリット
・安い(セール時で千円程度)
・カメラもレンズ表面以外はしっかり守れる。
・側面のスイッチ類の凸が少ない。


素材は全てソフトTPU。
柔らかめですが薄っぺらくないのでくにゃくにゃせず。
エンボス加工?のようなぶつぶつが内側にあります。

下がESR。
スピーカー穴はピッタリハマり精度◎

透明度が高く、iPhone本体の色味を活かしたい人には安価な割に結構良い選択肢になると思います。
全体に程よいグリップ感があるのも良い。

側面のスイッチ類の凸については、ワイヤレス充電スタンドに横置きにした際の傾きが殆ど感じられない程度。
ちょうど真ん中で置くと普通スイッチの凸で右肩下がりになるんですが。
ワイヤレス充電スタンドを使う人ならメリットだと思います。


ESRの方。

主なメリット
・複合素材で強固
・便利なスタンド付き
・強力なMagSafe


背面が透明なアクリル、周囲はハードTPU。
TPUはサラサラな素材感で、脂ギッシュな手でも指紋が残らず快適に使えます。
四隅の凸や、縁が画面よりも少し盛り上がってるのでNIMASOに比べ所々ゴツく感じますが
その分堅牢感があります。

特徴的なスタンドは、普段はカメラを守る縁取りのバンパー。
カチっと引き上げれば縦置き、横置き両方で使えるスタンドになります。
角度調整は無限で、かなり硬めなので横置きならiPhoneの重さに負けずかなり自由な角度で使える。
まだニ週間程度の使用期間ですがヒンジが緩くなるには時間がかかりそうで安心。

MagSafeはモバイルバッテリーがバチンっと非常にしっかりとくっついてくれます。
iPhone11から初めてのMagSafeですが、iPhone本体だとそこまで磁力が無いのでふとした拍子に外れてしまうけど
こちらのケースだとモバブを外すのにちょっと力がいる程度にガッチリくっつきました。便利。


NIMASOは「とりあえず」で選ぶのに結構良いと思います。 千円だし間に合わせだから~と思ってましたが
精度の高さと使いやすさはバッチリ。 シンプルすぎるのは使いたくないという人以外にはオススメできます。
ずっとフィルムだけ使ってきたブランドだったけど、ケースも良かったんだなと知りました。

ESRはセールで3000円程度なのでちょい高め。(アリエクなら2000円程度)
全体的に硬いので柔らかめのケースにありがちな、つまんで持ち上げた際に本体からケースが浮くような頼りなさはゼロ。
スタンドはマストだけどMagSafeや充電スタンドの邪魔になりそうなのは嫌だという人には今のところこれが唯一無二っぽい。 (NIMASOでも透明オンリーだけどありました。)

共通して言えるのは、もうちょっと色味が可愛いのあればなぁという点。
スタンドやMagSafe無しで、丈夫さも要らないというなら多少カラバリが出てきていますが。

現状私はESRの方を使用中。半年もすればもっとデザイン豊富なものが出ると思うので乗り換えてしまうかも。

コスパのNIMASOか、機能のESRか。
少しでもケース探しの参考になれば。という記事でした。