2023年買ってよかったモノまとめ

今年買ってよかったモノをまとめようと思ったけど、全然無いな! と思ったら意外とあったのでまとめ。

 

 ・スニーカー(ニューバランスM2002R
今年は何故かスニーカー含め靴を8足くらい買ってしまいました。

中でも一番気に入ったのはニューバランス M2002R
996もいいけどどうせなら上のモデルが欲しいと探した結果見つけたモデル。
ワイズDの狭さが自分の細い足にはちょうど良く、574では少々柔らかすぎると思っていたところが
M2002Rは生地がよりしっかりしていてホールド感強め。
一番特徴的なのはカカトのクッション性で、坂道や階段を登るときは初見気持ち悪いくらいに
カカトを押し上げてくるような力があります。

旅行中もまったく足が痛くならず10キロ以上歩いても余裕。
996がキツキツで諦めた人もM2002Rならもう少し緩めなのでいけると思います。

・気化式 加湿器(シャープ HV-P30-W
今年の頭に買ってたやつ。
冬と言ったら象印のポットみたいな加湿器が一番だとは思うけど、部屋が熱くなりすぎる時もあるので
もうちょっと控えめに加湿したい時にはこれ。
加湿空気清浄機から加湿部分だけ抜き取ったやつです。
冬、これからの時期はそろそろ交換するけど春秋のちょっと乾燥が辛いという時期なら最適。
弱運転なら寝てる時でも全然音が気にならないし、おまけ程度にプラズマクラスター機能もあるので。

・デスクファン(Amazonで色々売ってるやつ)私のはkahobiとかいうブランドだけど在庫なしになってました
毎年何かしら買ってしまうファン。会社のデスクにこいつが無いと熱くてたまらん。
検索すると同じ見た目でものすごい数が出てくるので選ぶのが面倒だけど
レビューを見極めて自分の用途にあったものを選びましょう。
個人的には風量弱だけではなく、弱運転と停止を交互に繰り返すモード付きのやつがオススメ。

・iPhoneとケース(記事はコチラ
今年はiPhoneを更新したこともあってケースレビューもしてみました。
先日玄関で落としてしまい、思いっきりカメラから落ちたので終わったと思ったんですが
カメラ周りのフレームがちゃんと守ってくれました。
iPhone本体もケチらず512GBを選んで正解。

・モバイルルーターと耳栓(記事はコチラ
以前旅行用に買ったら便利すぎて記事にしたやつ。
モバイルルーターは一度設定すればどこのホテルで使っても再接続出来るのが本当便利。
ビジホのWi-Fiなんてたかが知れてると思いましが少なくともTwitterやネットサーフィン、
youtubeは全然途切れずに使えるようになりました。

耳栓もメタル系のライブなら必須レベルに愛用していけそう。
普通のライブなら正直耳栓無しでOKだと思ってますが、ものによって終演後人の声が聴こえにくいとかありますからね。
ただの耳栓と違ってリングがあることで押し込みすぎたり、不安定だったりすることもなくて非常に快適。

・ニトリのNウォームシリーズ(毛布と枕カバー)
冬布団+毛布は重くて、一度ずれると元に戻すのも力がいるので寝相の悪い自分にとって辛い部分がありました。
後冬はどうしても朝寒くてお布団から出るのが辛いというのも。
その2つを同時に解決してくれました。
毛布はノーマルも良かったですがすぐに一番上のモデルに買い替え。
軽いは軽いけど程よい重みがあります。
羽毛布団の上に毛布を置くスタイルでやってるんですが、遠赤外線でじっくり体の内側まで温められるような感覚。
朝ベッドから出ても数分なら温かさバフが続きます。
枕カバーは後日おまけ程度に買ってみたけど柔らかくて良い。
横向き、うつ伏せで寝ることが多い人にはかなりおすすめ。

・ミスド福袋
グッズはさておき安くて美味しい。引換券だけで買う価値あり。

TRN Conch 10mmのDLC(ダイヤモンド炭素振動膜)一発の寒色系

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
TRNよりリリースされた「巻貝」の名を冠する10mmDD一発の金属筐体イヤホン。Conch。
豪勢な付属品付きで何故かAmazonでもセールで4000円を切ることもある、本当に採算が大丈夫なのか不安になる。
もといコスパが異常だと騒がれているイヤホンです。



qdc pin端子でその名の通り巻貝のような独特の形状をしていますが、この丸っこさが耳にちょうどフィットする。
TRN TAシリーズを彷彿とさせる鏡面仕上げのシルバーボディと程よい主張のロゴが高級感を出しています。
公式を見ると液体金属金型(直訳)的な事を書いています。いつもどおりの亜鉛合金系に見えますが
見た目の模様や内部の凹凸含めかなり優れたデザイン性を確立したと主張したいのか。

小難しいことはよくわかりませんが言うだけあり金属製のノズルまでかなり成形がバッチリ決まってる気がします。
というかこの価格帯でフィルター部分だけでなくノズルそのものが交換できるのは凄いですね。
追加購入ではなく付属品として2種類の交換ノズルが付いています。
デフォで装着しているのが黒いシリコンリング。
僅かに中高音を強調する青いリングの付いたノズルと、2つを下げ相対的に音を落ち着かせた赤リングノズル。

交換可能ノズルにありがちな返しが強いヤツ

リングの色以外、見た目はほぼ同じ

この時点で既に豪勢なのですが付属ケーブルが2.5mm 3.5mm 4.4mmと交換可能なタイプ。
イヤーピースもTRNが別売りで販売しているタイプがサイズ別に付属していますし、
パッケージもデザインがシンプルながらしっかりしている(現行版は既にデザイン変更をしたようですが)

装着感としては少々ノズル~根本の延長線が長いためイヤピで支える感覚があるものの良好。
左右表記の部分に大きなベントが1箇所と、ノズルの根本付近にも1箇所。
外側には一切ベントがありませんが、主にこのどでかい1箇所から結構音漏れはします。
方向的に馬鹿みたいには漏れませんが音の傾向的にも結構漏れた音ははっきり聴き取りやすいかも...。

音質的には非常に寒色傾向の強い透明感のあるドンシャリ。
見た目や構成からSIMGOTのEA500みたいな音がするんだろうかとイメージしていましたが当たらず遠からず。
低音域はサブベースは比較的重めですが、ミドルベースあたりは余韻が少なく気持ち薄めに感じる域も。
全体的な量感自体は標準以上にあると思いますが、金属筐体で大きなベントがあることで余分な膨らみがなくソリッド寄り。
イヤーピースを普段より小さめにして奥まで押し込むとそれなりの膨らみが出ますが、後述の中高音が尖っているだけに
相対的に気持ちアッサリ目に感じます。

中高音域はconchの真髄とも言える繊細さ、粒立ち、パンチを兼ね備えたかなり気持ちの良い音に仕上がっています。
EA500含め、KBEARのAuroraやSee Audio yumeⅱなど、ギターのサウンドが気持ち良いイヤホンはいくつかありますが
どれも価格帯的には1万前後~はするようなイヤホンでした。
TRN Conchは音場の広さ的には並か少し広めくらいですが中高音における分離感の良さと解像度の高さが強い。
先日紹介したKZ PR3は人によっては苦手ともいえるクセのある硬さだったけどConchは大分一般的な硬さ。
高音域も中音域に負けずしっかりと主張してくるので曲によって遠いというのも感じない。
寒色系って何!という人には一つの指標に出来るくらいの出来の良さだと思う。

低音域が相対的に大人しく聴こえてしまう傾向はあるが、
もう少し盛りたい。程度ならイヤピの変更やノズル変更でカバーできる範囲。
鏡面仕上げなので指紋が付きやすい宿命はあるものの、扱いやすい方だと思う。
何よりもこれだけ付属品がついて五千円すら下回っているのは中々におかしい。
ノーマルの黒ノズルでも十分寒色として完成度が高いですが、より尖らせたいなら青ノズル。
気持ちウォームに寄せて落ち着かせたいなら赤ノズル。
どちらもしっかりと変化を感じられて良きです。



総評
オススメな人:ギターサウンドを気持ちよく聴きたい人。寒色系に興味がある人。
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/9.5点 (左側内部にはみ出た接着剤が見えたので 音はまだしもやっぱTRNだなと)

TRNはこういうのが「比較的多い」です


Moondrop Chu II コストパフォーマンス抜群の美麗系1DD

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
私のブログでは初めて紹介するブランド、Moondropの竹-chu-のリニューアル版、chu II
AriaやKATO等、散々良い噂は聞いているものの、優等生系なら好みとは違うかもしれないとスルーし続けてました。
とうとうこの間の11.11~ブラックフライデー、サイバーマンデーの中で掴んでしまった。
chuも評判が良くて気になっていたんですが低価格モデルでリケーブル不可だったのでスルー。
更に進化を加えリケーブルも可能となったのがchu IIです。




ブランドの上位モデルで仕様した技術を落とし込んだ10mmの1DDは
アルミニウムとマグネシウムの合金ドーム・複合素材の振動板を採用。
リケーブル可能となった端子は0.78 2pinで微妙~に凹んでいるタイプ。
本体は亜鉛合金製の重みのある全金属筐体。非常に小型ながら重みがあります。
ノズルは短めで、金属ですが本体とは別に真鍮素材。
先端の構造を見てピンと来る人もいるでしょう。
妙に段差の大きいこちらのノズルは先端がフィルター毎交換できるようになっています。
音質変化用ノズルがあるわけではなく、あくまでフィルターが破損してしまった時等のメンテナンス性を考えたもの。
中華イヤホンといえばメッシュから接着剤がはみ出たり、ゴミが付着していることも珍しくないけど
このパーツ部分だけでもMoondropの品質の高さを感じれる気がします。



装着感は重さの割に良好。ノズルが短い分、奥まで差し込むようなタイプではないし小型ゆえ
耳の入口で支えるようなタイプでもないので多少浮いた感じはするがプラプラせずに収まります。
でもイヤーピースは少し大きめのほうがオススメ。

音質としては公式がThe End-Game of Entry-Level IEMs (エントリークラスに終止符を打つ)
という表現をするのも納得の美麗でバランスの良いサウンド。
まず音場がとても広い。ノズル部分を見てちょっと音モコっとしてそうだなぁと勝手な印象を抱いてましたが
全くの杞憂。上下に広く、奥行きもそこそこに感じる。
見通しよく低音から高音までスッキリとしつつ、低音域の重さや響きも最低限と言わず標準的にある。
分離感も優れており、女性Voの透き通るようなヌケの良さは全金属筐体ということもあり特筆モノ。
解像度もかなり高めで、上位モデルのイヤホンを買ってみたレビューで「今まで認識してない音が聴こえた」という
表現を見かけますが、chu IIはまさにそういう経験をこの価格でさせてくれるイヤホン。

低音域は全体的に量感は並ですがサブベースが全体を深いところで支えてくれる程度の重さはあります。
ワブルベースのような下品な低音も割としっかり出してくれる。
金属筐体特有のスッキリ感強めの印象ですが物足りないとは思いませんでした。それくらいのバランス。

中音域には程よい残響感がある。歌モノメインで聴く人なら非常にオススメ出来る響きの良さ。
ソロは勿論、グループ歌唱モノでも分離感が優れているので聴き取りやすい。
ギターやホーン、電子楽曲のシンセ音 どれも粒立ちが良くて気持ち良い。
高音域も同じような印象ですが主張は少し弱め。
とはいえ他の音域に押されて遠く聴こえるというよりは整理されて予め少し離されたような距離感。
勿論耳に刺さるようなピーク音は一切ないし、それでいて煌めきが足りないという事もない。
細やかなタッチが感じ取れる繊細な表現力が好印象。

総合的には日本での購入だと5000円前後ですがこれ1個で終わりで良いんじゃない?と思う人もいるだろう
かなりコストパフォーマンスの高いイヤホンに仕上がっていると思います。
エントリークラスに終止符を打つと公式が言うだけの実力がありますね。
見た目もシンプルでお洒落さまである。ただし現行のパッケージは非常に二次元。


総評
オススメな人:シンプルに質の高いイヤホンが5000円以下で欲しい方。
個人的好み度:10点満点中/9.5点
完成度:10点満点中/12点 余りコスパコスパと騒ぐのは好きじゃないけどこれはズルい。




KZ PR3 低価格平面駆動イヤホンの現行版

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
KZよりリリースされていた平面駆動シリーズの最新モデル PR3。
その数字が示す通り、むしろそれ以上に前モデルのあるイヤホンです。
パット見ではフェイスプレートの模様が違うくらいにしか見えませんが、実際あまり変わっていません。
主にチューニングで差をつけてきたモデルなのですが、第一に13.2mm平面駆動を搭載したうえで
公式やアリエクだと4千円前後で買えるという格安さが売りのイヤホン。
個人的にはこの価格帯で得られる音なんて...と思いスルーし続けてたんですがPR3にしてノリで購入してしまいました。


コチラの面にもがっつりと穴が

qdc pinで本体は透明度の高い樹脂製クリアシェル。
フェイスプレートは亜鉛合金で、その下にメタルメッシュプレート。
見ての通りがっつりと開放的になっていますが、例によって音漏れは見た目ほどじゃないです。
ただしイヤホンの頭側、pin近くにも開放的なメッシュ部分があるので何というか全方位に向けてやんわりと漏れる感じ。
漏れよりも外部からの音がかなり聞こえてしまうのでうるさい場所で使うと気になるかも。

装着感は良好。大型ドライバを搭載している影響で本体の厚みがあるけど、本体からややはみ出るくらいに
角度のついているノズルがしっかりと耳にハマって安定します。
筐体自体は内側に何もとっかかりが無いのですが本体の形がすっぽりとハマるのでグラつきも感じられない。

クリアな分、接着剤の粗さが見える

音質としては平面駆動の入門として、また終わりとしても通用しそうな完成度の高い音。
平面駆動ドライバの入ったイヤホンを初めて聴いたときは単発でもなかったので
想像よりも柔らかいというか、案外普通の音だなーと思っていたのですがPR3は
私が想像した平面駆動らしさ全開のドンシャリというか、ジャッキリした音。

まず開放的な機構のおかげで音の広がりは全域において上々。
それでいてサブベースは重さを保ちつつミドルベースも量感がありながらヌケよく、だらし無い柔らかさが皆無。
全体通して凄く固い音ですが低音域だけはある程度柔らかさもあります。
音楽においても動画視聴においても、ゲームでもズンズン来てほしい爆発音等は美味しいところを引き出してくれます。

中音域は平面駆動らしさのある解像度高めなカリカリサウンド。
女性Vo、ピアノ、金管楽器、シンセサウンド、どれも他にはない明るい音で楽しめます。
艶っぽさはゼロといっていいほどに乾いているので男性Voをメインに聴く人だと少し無機質で物足りなさを感じるかも。
キラキラした楽曲を聴くと相当に気持ち良い。
一聴して聴き疲れしやすい音だと思ったんですが、半開放のようなヌケのおかげか刺さり自体は抑えられているので
長時間でも全然OK。

高音域は中音域とほぼ同じ印象。とても綺羅びやかで気持ち良い。
ただし解像度という意味では中音域ほど高くなく、ちょっと雑なKZらしいギラっとした感じも曲によって垣間見える。

総合的には自分が思ってた平面駆動のサウンドイメージそのものだったので非常に良い買い物でした。
S12シリーズだと、全金属筐体でベントも少なめなので鋭い残響感が出がちでも
PR3の樹脂筐体+肉抜きしまくりの機構がそこの辺りをいい塩梅に押さえてる感じがします。
勿論ここだけでどっちが良い悪いという話ではありませんが。

PR3で強いてネガティブな面をあげるとすれば音が硬くてASMRには致命的に向いてない。
全然リラックスしないです。


Amazonだと通常約1万という価格設定ですがアリエク等で時期を狙えば4千円前後という差があるので
基本的にはアリエクや公式をオススメします。




総評
オススメな人:平面駆動で攻めたい人全て
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点 接着剤雑じゃない!?なんてのは御愛嬌

ND-001 1DD+4BA 濃いめハイブリッドサウンドのイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク
ND NICEやDD3等、最近低価格帯で少し尖ったイヤホンを排出しているNDから少し上位の価格帯で
1DD+4BAと、DDで低音、2BAで中域、2BAで高音域という感じのハイブリッド構成を出してきた。

0.78 フラットな2pin端子で、樹脂筐体。
薄型のボディに仕上げたような宣伝文句を謳ってはいるが、気持ちスリム程度かな?
凹凸がしっかりとした内側になっており、ノズルは短めでストレート。
しかしYanyin Canon等のように、ノズル自体が本体からかなり変形して伸びている形状。
パッと見てえげつなく見えるんですが耳にがっぽりとハマってズレにくいのでかなり装着感は良いです。
ちょっと付け疲れする感覚も否定できませんが、喋りながら使っても全くずれないので個人的に好き。
ノズル自体も短く、標準的な太さなのでイヤピは小さめにしなくともOKでした。
角笛みたいな口径が大きいタイプだと耳の中に残されることがあるけど許容範囲。



フェイスプレートには金色で細かい斜線が入ったデザイン。
左側にはNDのロゴ、右側には型番。
クリアだとこの斜線が銀色になっていますが、黒のほうがわかりやすく映えてて綺麗かも。

1DDはナノデュアルマグネティックムーヴィングコイル。KZ等で定番の二重磁気ドライバと同じような仕様と思われる。
本体には1箇所だけ大きめなベントにすり鉢状のパーツがはめ込んであるんだけど、
元の穴が大きめなせいか音漏れは少しある。
方向的に背面ではないので隣に音がダダ漏れとはいかないけど、遮音性の高さの割には漏れがあることは注意。

音質としては低音モリモリ中音域ちょっとアッサリ、高音域は若干遠目な気持ちウォーム寄りドンシャリ。
1DDに振った低音域はサブベースからミドルベースまでしっかりと盛られており、バスドラからベースまで
どっしりとした重さを感じ、若干残響感こそ強いがそこまで支配的に響かずバランス良くパワーのある感じ。
中音域は少し線が細いが低音に負けず前にヌケてくる。
キラキラした音の表現が繊細でキレイめ。パンチよりも分離感に重きをおいたようなチューニング。
楽曲にも寄るけど低音が強い曲だと少しVoは低音圧に押され気味。
高音域は全体の中で少し凹んでおり、中音域よりも更に控えめな量感。
とはいえコチラも分離感は上々で、音数の多い楽曲だと少し遠いだけで潰れたりはしていない。

ドライバがゴツイ

総合的にはいかにもレジン筐体っぽい、やや柔らかめの音像ながら中高音の細やかな表現にも優れたハイブリッドイヤホン。
他機種は残念ながら未履修だけど、ブランドのラインナップ的にもパワーだけでなく繊細な表現も身につけた
上位機種という立ち位置になっているんじゃなかろうか。
1万前後はかなり激戦区ではあるけど、密着感の高い装着感でかつ筐体がそこまでゴツくないというのは
結構な強み。
音的には中高音が少し大人しめなので、好みは分かれそう。



総評
オススメな人:ガッチリとした装着感を第一に求める人。低音メインで、中高音はそこまでギラついてほしくない人。
個人的好み度:10点満点中/音質だけなら8点、装着感で満点でした
完成度:10点満点中/8点 

TRN MT4 Pro 2DD搭載低価格機のHBBコラボver

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク

TRNのMT4がHBB氏によるコラボでリニューアル。Pro版としてリリースされました。
基本的な形状は変わっていないように見えて、プレートもDDも結構仕様が細かく変更されている。
qdc端子であること、内側が樹脂筐体でベントの位置やノズルの形状は同一。
パッと見て分かる通りフェイスプレートが前作では控えめ(?)なデザインだったのに対し
Pro版は金属メッシュでの大きなベントが搭載された。
カラーリングはこの眩しいブルーに加えて落ち着きのある黒やピッカピカのシルバーの3種。


HBBロゴがさりげなく入っている

軽量で装着感が良好なのも前作譲り。(MT4のレビューはコチラ
DDも前作と同じく10mmと6mmのデュアルDD構成。
しかし振動板がDLC(ダイヤモンドライクカーボン)とチタニウムプレートに変更となった。
MT4自体も二千円ちょいで購入出来る割にパワーを感じさせてくれる低音重視の良いイヤホンでしたが
この辺りがどう音質変化に加わったのか。

音質としてはハウジングの大型メッシュ搭載ということもあり、低音にパワーがありつつ非常にヌケの良いドンシャリ。
10mmのDDはベリリウムコーティングからDLCとなったが、重さと柔らかさのバランスがちょうど良い塩梅。
MT4では多少膨らみがちで、密閉型なこともあり低音が主体となっていたが
Pro版では出足こそしっかり重いが余韻があっさりと抜けるのでウォームな雰囲気は無くなった。
低価格機ながらソリッドベースに近い、昔のオーテク好きに刺さりそうな音。

中高音域はMT4からかなり雰囲気が変わった。
丸く刺激弱めだった中音域+6mmという小型から10mmの低音に負けじとパンチを出していた高音域がMT4。
Pro版ではヌケよくシャープに、多少分離感も上がって大分開放的な傾向になった。

金管楽器やギターのカッティングが丸く聴こえたMT4に比べ、金属的な質感こそ伴わないが
しっかりとソリッドに、刺激感を出してくれるようになった。
背面のメッシュプレートがかなり良い仕事をしており、刺さるような強い刺激にはなっていない。
Voに関しても基本的には凹まず前に出てくるように。
MT4だと男性Voには艶や力強さを出す方向性だったがPro版は男性も女性もしっかりと前に来る。
傾向的には多少軽くなったけど分離感が向上した分、コーラスが重なっている曲が気持ち良く聴ける。


大きな背面ベントで音漏れが不安な人もいると思うが、想像よりは漏れないです。
電車内のような雑音のある場所なら、適切な音量で聴く場合に限りもろに聴いてる曲がわかるような漏れ方はしないと思われる。
特に外からの音は通常の密閉型イヤホンと指して変わらないくらいの遮音性があります。
価格的にはこちらもお安く、前作と現状600円ほどの差で2950円。
先日紹介したZERO:2も非常にオススメの一台だったけどMT4 Proも非常にオススメ。
装着感で言えばMT4 Proの方が万人向けでもある。ただし、MT4 Proの方が少し音量が取りにくい。
勿論、密閉で低音がより強いほうが好み!という人には無印のMT4も。好みで選ぼう。



総評
オススメな人:ヌケの良さを重視する方、ソリッドなベースが好みの方。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点