Moondrop Chu II コストパフォーマンス抜群の美麗系1DD

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
私のブログでは初めて紹介するブランド、Moondropの竹-chu-のリニューアル版、chu II
AriaやKATO等、散々良い噂は聞いているものの、優等生系なら好みとは違うかもしれないとスルーし続けてました。
とうとうこの間の11.11~ブラックフライデー、サイバーマンデーの中で掴んでしまった。
chuも評判が良くて気になっていたんですが低価格モデルでリケーブル不可だったのでスルー。
更に進化を加えリケーブルも可能となったのがchu IIです。




ブランドの上位モデルで仕様した技術を落とし込んだ10mmの1DDは
アルミニウムとマグネシウムの合金ドーム・複合素材の振動板を採用。
リケーブル可能となった端子は0.78 2pinで微妙~に凹んでいるタイプ。
本体は亜鉛合金製の重みのある全金属筐体。非常に小型ながら重みがあります。
ノズルは短めで、金属ですが本体とは別に真鍮素材。
先端の構造を見てピンと来る人もいるでしょう。
妙に段差の大きいこちらのノズルは先端がフィルター毎交換できるようになっています。
音質変化用ノズルがあるわけではなく、あくまでフィルターが破損してしまった時等のメンテナンス性を考えたもの。
中華イヤホンといえばメッシュから接着剤がはみ出たり、ゴミが付着していることも珍しくないけど
このパーツ部分だけでもMoondropの品質の高さを感じれる気がします。



装着感は重さの割に良好。ノズルが短い分、奥まで差し込むようなタイプではないし小型ゆえ
耳の入口で支えるようなタイプでもないので多少浮いた感じはするがプラプラせずに収まります。
でもイヤーピースは少し大きめのほうがオススメ。

音質としては公式がThe End-Game of Entry-Level IEMs (エントリークラスに終止符を打つ)
という表現をするのも納得の美麗でバランスの良いサウンド。
まず音場がとても広い。ノズル部分を見てちょっと音モコっとしてそうだなぁと勝手な印象を抱いてましたが
全くの杞憂。上下に広く、奥行きもそこそこに感じる。
見通しよく低音から高音までスッキリとしつつ、低音域の重さや響きも最低限と言わず標準的にある。
分離感も優れており、女性Voの透き通るようなヌケの良さは全金属筐体ということもあり特筆モノ。
解像度もかなり高めで、上位モデルのイヤホンを買ってみたレビューで「今まで認識してない音が聴こえた」という
表現を見かけますが、chu IIはまさにそういう経験をこの価格でさせてくれるイヤホン。

低音域は全体的に量感は並ですがサブベースが全体を深いところで支えてくれる程度の重さはあります。
ワブルベースのような下品な低音も割としっかり出してくれる。
金属筐体特有のスッキリ感強めの印象ですが物足りないとは思いませんでした。それくらいのバランス。

中音域には程よい残響感がある。歌モノメインで聴く人なら非常にオススメ出来る響きの良さ。
ソロは勿論、グループ歌唱モノでも分離感が優れているので聴き取りやすい。
ギターやホーン、電子楽曲のシンセ音 どれも粒立ちが良くて気持ち良い。
高音域も同じような印象ですが主張は少し弱め。
とはいえ他の音域に押されて遠く聴こえるというよりは整理されて予め少し離されたような距離感。
勿論耳に刺さるようなピーク音は一切ないし、それでいて煌めきが足りないという事もない。
細やかなタッチが感じ取れる繊細な表現力が好印象。

総合的には日本での購入だと5000円前後ですがこれ1個で終わりで良いんじゃない?と思う人もいるだろう
かなりコストパフォーマンスの高いイヤホンに仕上がっていると思います。
エントリークラスに終止符を打つと公式が言うだけの実力がありますね。
見た目もシンプルでお洒落さまである。ただし現行のパッケージは非常に二次元。


総評
オススメな人:シンプルに質の高いイヤホンが5000円以下で欲しい方。
個人的好み度:10点満点中/9.5点
完成度:10点満点中/12点 余りコスパコスパと騒ぐのは好きじゃないけどこれはズルい。




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