TRN Azure Dragon 14.6mm平面駆動ドライバ搭載のほぼ開放型イヤホン

 


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TRNより販売された蒼龍の名を冠する平面駆動搭載イヤホン。Azure Dragon。
四神獣モチーフのシリーズですね。
とはいえ各々特別関連性のあるモデルかと言われればそうでもない。
特に今回のAzure Dragonは価格帯からしてかなり気合の入った別格の出来。



qdc端子で全金属製ですが軽量なボディ。kirinのような丸っこい形状をしており、装着感は非常に良好。
気持ち深い角度の標準的な長さのノズル。根本からなだらかに太くなっていて痛みはないが
ずれにくいタイプ。軽量なので耳でしっかり支える感覚もなく、何時間付けても平気なタイプ。
開放的なデザインのフェイスプレートは濃紺をベースに蒼い装飾が施されたなんともおどろおどろしいな、
神秘的なような、モンスターハンターでありそうな面白デザイン。
ヘタなゲーミングなんたらよりもゲーミングっぽいです。


ベントは内側にも一箇所。そしてノズルの根本に何か変な色が見えます。
kirinでもあったノズル交換機構です。
短めの高音域強調ノズルと、デフォルト装備の標準ノズル、それに長めで経の狭い高音域減衰モデル。
フィルターではなくもう少し物理的にチューニングを変化させる手法ですね。
個人的にはノズルの長さで大分装着感変わってしまうので困りものですが、逆に言えば装着感で泣く泣く手放すということも無いのか。




ちなみに付属品のケーブルは恒例の2.5~4.4mmプラグ交換可能タイプ。バランス化の為に追加でケーブルを買ったり
リケーブルの手間がはぶけるヤツ。

音質としては超開放的なヌケと解像度の高い中高音と広がりのある低音域が超気持ちいいドンシャリ。
まずこのイヤホン、平面駆動ドライバの真上にチューニング用のcavity(空洞)パーツがあるとはいえ
背面がメッシュプレートの上に半分空いてるようなデザインなので開放感が非常に高い。
その恩恵が全ての音に出ているような個人的ベスト平面駆動イヤホン。

サブベースはしっかりと音圧があり量感も多め。ヌケが良いのに力強い。
勿論圧的な意味では密閉のソレに若干劣るんですが横に広く全体を支えてくれる。
派手な楽曲で物足りなくなるような薄さはありません。
ミドルベースはサブベースに比べると薄めだが存在感は並以上。
ソリッドさは余りないので、クールな中高音との温度差はある。
元から存在感強めのベースギターや歪んだ太めのギターだとより強調されてゴリっとくる。

中高音域は解像度と分離感が高めで広がりが強い。金管楽器やコーラスのキレや伸び、綺羅びやかさが気持ち良い。
ギターのカッティングも非常に気持ち良く鳴らしてくれます。
平面駆動だと中音域が独特の耳に障るむず痒さのような刺激感がでることもあるんですがそれも無し。
高音域も刺さるギリギリまで伸びてくれるが、開放的な機構のおかげかある一定以上の刺激は抑えられてるように聴こえる。
何より全体的にヌケが良いのでライブ音源でもスタジオ音源でもどこか広い部屋でスピーカーで聴いてるような、
程よい距離感と包みこまれる感覚が同居している。
S15だともう少し距離感が近く、ナイチンゲールは距離感はもう少しありつつも、その分煌めきのある刺激感は弱めでした。
無論この辺りは好みの領域ですが個人的にAzure Dragonは今まで触れてきた平面駆動の中で一番好み。
デザインがちょっと個性的すぎるように見えて、実物は案外落ち着きがあってクールですよ。
音漏れを含めて外で使うには多少勇気がいるかもしれませんが。

濃いめで全体を広く支える低音域と綺羅びやかで分離感の良い中高音が好みなら是非手を出して欲しいイヤホンです。

総評
オススメな人:開放的でかつパワーのあるイヤホンがほしいと思っていた方。
個人的好み度:10点満点中/12点
完成度:10点満点中/10点

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