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SeeAudio YumeⅡ パワーと分離感を備えた金属イヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。SeeAudioのyumeシリーズから出たイヤホン。
YumeⅡ。オリジナルのYume、Yume Midnightに続き3つ目の顔。
重たそうに見えるボディは全金属ですがアルミ合金で実は非常に軽量。
S12程ではないにしろ小型で収まりも良い。
若干凹みのある0.78 2pin仕様で、ベントはpin側にある1箇所のみ。
ツヤッツヤのボディは見た目通り指紋等汚れや傷は目立ちやすく、人によっては
滑りやすく取り扱いが怖いかもしれません。
購入前は「重たくて装着感きつそうだなぁ」というイメージだったんですが
癖なく疲れにくい、良好な装着感でした。


1DD+2BAのハイブリッド構成で、DDはmidnightでも使われていた

リキッドシリコン振動板仕様。しかしより小出力でも音量が取れるように調整が入った
最新使用版ということになっています。
駆動しやすいというのはそれだけでノイズ対策にもつながるので良いですね。
BAはsonion製1基とknowles製1基。価格帯なりにメーカーオリジナルではなく
有名メーカーのパーツを使っているあたり期待が高まる。

音質としてはmidnightにあった低音のパワーとBraveryの高解像度が同居したパワードンシャリ。
同価格帯でいくつかのイヤホンを経験したからこそ言えることでもありますが、
Braveryは理想的な解像度を備えた寒色系ドンシャリ。しかし重低音のパワーは
DDのそれに比べるとやはり気持ち深さは控えめ。
midnightは低音の深さと柔らかさのパワーが魅力的でしたが解像度でいうとBraveryに劣る。
2つのイヤホンのいいとこ取りをしたのがyumeⅡな印象。

低音はリキッドシリコン振動板のおかげで深く柔らかく、より低出力で駆動しやすくなったことが
功を奏してるのかわかりませんが、音質というよりBAとの音量差がうまくチューニングされており
低音量が暴走せずに程よいバランス。
サブベースからミドルベースまでしっかり鳴らしつつ、ステージの土台として出しゃばらない。
最近のイヤホンはどれも低音にパワーがあり全体を支配しないまでもゴリゴリとした
存在感強めのものが多いですがyumeⅡはそんな中では気持ち後ろに下げてる印象。
決して他より低音が弱いというわけではなく、しっかり中高音から分離してる。
金属筐体ということもあって過剰なな残響感がないのもこの印象を強めてると思います。

中高音は硬質で高解像度。ステージ感はベントが1個だけのせいか気持ち狭め~並。
突き抜けるようなパンチがあるにも関わらず刺さるような不快な甲高さは無し。
でもBraveryと比べると結構聴き疲れのしやすい硬さがあります。
ギターのカッティングやホーン楽器がS12とはまた違った意味でパンチがあり気持ちいい。
特にギターの音がザクザク、ジャキジャキに響いて色んな曲を聴き直したくなります。
S12だと平面駆動の特質なのか全体に広がるような強烈な抜け感があるんですが
yumeⅡは広がりこそ弱めでもパンチ力と解像度でぶん殴ってくるような衝撃があります。
女性Vo力強く抜けてくるのでたまらない。

深さと柔らかさのある太い低音域、高解像度でパンチ力のある中高音。
この2つが両立してるイヤホンは昨今困ったことに割りと出てきていると思います。
その中でもyumeⅡを際立たせるのは分離感の良さ。
低音と中高音がどれも被らない。オープンイヤータイプのイヤホンを聴いているような気持ちよさ。
ドラムの金属類やギターの中高音域の粒立ちがクッキリと感じ取れます。
赤Braveryの解像度にもっと低音の厚みと金属的なパワーが欲しいぞ!と思ってた人にはこれしか無いんじゃないでしょうか。
以前レビューしたKiiBOOM Evokeも良いドンシャリでしたがアレよりさらにメリハリがありパワフル。
そのハッキリとした解像度とパンチ故、聴き疲れしやすいのが唯一デメリット。

個人的にBravery万能だけどもうちょっと。後ちょっとだけ抜けが欲しいなぁとか贅沢なことを思い始めてたので
直近のS12/Z12を始めyumeⅡのようなパワーと解像度を持ち合わせた金属イヤホンは非常にツボにきています。

yumeⅡは音の硬質さが売りでもありデメリットでもあるのでウォームな傾向を好む人には
少々不向きかもしれませんが、「コイツは凄いぞ」と騒がれるだけある完成度を誇った
パワードンシャリイヤホンだと思います。Hi-Fiってこういうのを言うのかもしれない。
Braveryのようにカラバリ版が出ればそいつも手に入れたくなる。。。
と思っていたらYume Ultraなんてバリエーションが今月発売予告されてますね。
金属筐体ではありませんが良い感じのキラキラした見た目でこちらも非常に楽しみ。



総評
オススメな人:高解像度でパワーのあるイヤホンを求めてる方。ドンシャリ好きな方。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/9.5点(塗装が日常的に使ってくとボロボロに見えやすくなるようなのは頂けない)

amazonにはまともな価格のリンクがなかったので、Linsoulのリンクを貼っておきます。

See Audio Bravery Anniversary

 

今回ご紹介するのはこちら。愛用していたイヤホン
BraveryのAnniversary版。
基本的にチューニング等は変わらず、付属品と色と形がアップグレードされたイヤホンになります。
なので音質に関するレビューは基本的に無印Braveryの記事を参考願います。

まず付属品のケーブルが最近ちょっと流行っているプラグ交換式。
3.5mmだけでなく2.5mm、4.4mmバランス端子に交換可能。
TRN kirinもそうでしたが1本のケーブルで様々な環境に対応できるのはユーザーとして有り難いですね。
私は3.5mmオンリーの環境ですが。

色と形は画像の通り。
無印はマーブル調のランダム柄に黒っぽいスケルトンボディでした。
Anniversary版(以下赤Bra)はとても鮮やかなルビーレッドで、フェイスプレート側の柄に
seeという文字が追加されています。
無印版のデザインは決して悪くありませんがランダム要素によりちょっとイマイチなものもある傾向。
赤Braに関してはランダム要素がありません。

形状はかなり大きく変化。フェイスプレートがかなりスマートに。
イヤーフィンのような凸が出来、ノズルの凸は根本の盛り上がりを含めるとちょっと短めになりました。
これにより私の耳にはジャストフィット。
しっかりと耳に筐体ごとキッチリ収まります。
無印もとっかかりがないので特別悪くもないんですが良くもなく。
イヤーピースを普段ML~Lを使っているところからM~MSにしたところ
奥に押し込みやすくなり多少は改善されたのですがその丸っこいデザインから
すぐにずれるという残念さがありました。
その点、赤Braは今までで一番のフィット感。
どれくらいフィットしてるかというと装着した状態で会話をしたり欠伸をしてもずれて音がスカスカになりません。
このフィット感だけでも無印を超えて改めて優勝。

音質については上記に書いた通り無印の印象から殆ど変わりないんですが
手元に届く前に閲覧したレビューの中で気になっていた点が。
「低音は若干減った可能性」

元々密度重視ではなく、スマートに、でも楽しく聴ける量感はしっかりとあるイヤホンという印象だったので
そこから若干減るとなると好みからはずれるから今回は見送ろうかな。とも思ったのですが
結果としては個人的に違いはわかりませんでした。
ただ、ここまで装着感が改善したのにわからないということは実際に低音は少々減っているのかもしれません。
音の感じ方は人それぞれですが低音は特に装着感によって変わるので。

改めて音質の完成度を感じましたし、唯一不満だった装着感が改善されたことにより
本当にお気に入りのイヤホンとなりました。
しかし無印版の装着感が気に入っている方にとっては買い替えるまでの理由は見当たりません。
それくらい余計なことをしてないバージョン違いだと思います。

装着感を理由に見送っていた方は是非。
500個限定ですが今度は青色が1000個限定で出ているので、今なら色も選べるぞ!



総評
オススメな人:寒色系で完成度の高い、幅広い音源を楽しめるイヤホンを求めている方。無印版を装着感を理由に諦めていた方。
個人的好み度:10点満点中/12点
完成度:10点満点中/10点 







See Audio X Crinacle Yume Midnight braveryとは方向性の異なる完成度の高さ!

 

今回ご紹介するのはこちら。
メガネのあの人がコラボしたSeeAudio yumeのバージョン違い。
1DD+2BAのハイブリッド構成。
0.78 2pin仕様。
僕の中では通称yumemiとなっています。

実はyume自体は結構前からその評価の高さに目をつけていたのですが低音好きな自分にとっては
少し方向性が異なると思い購入にはいたっていませんでした。
しかし今作はドライバーの配置から様々なチューニングが行われ低音もパワーアップしているという記事を見て
思わず予約。。。
フェイスプレートはカーボンファイバー製となっておりいかにもカーボン然としたかっこいい見た目。
付属品も従来yumeに付いていたものよりケーブルのグレードはもちろん、イヤピも5種類サイズ別に付属。

braveryよりも小ぶりで装着感も良さそうと思いきや、実物を比べると意外にサイズ感はさほど変わらず。
それでもこちらのほうが耳への収まりは良好で、個人的にはbraveryに比べズレにくかったです。
ノズルの角度が比較的本体からストレートに伸びるbraveryに対し、yumemiは斜めに伸びているので
奥に押し込んだ際の食い込み具合が良いのかも。

音の第一印象としては深みのある弾力性のある低音と、刺さらずも力強く響く中高音。
かなり質の高い、若干ウォームなドンシャリ。

低音域が一番このイヤホンで印象的に鳴ります。
braveryもBAオンリーとは思えないほどしっかりとした太さのある低音を出しますが
やはりDDの低音はボリューム感が一味違いますね。
9.2mmリキッドシリコンダイヤフラムという最新式の素材を使用したDDらしいです。
ウッドベースやバスドラムが気持ちよく響き渡りますが、決してボワついてだらしないという印象はありません。
サブウーファー付きのスピーカーを聴いてるかのような、ボリューム感があるのに中高音とはしっかり分離しているので
こもったような印象も無し。
ライブ音源を聴くとその場にいるかのような迫力ある重厚な低音を楽しめるでしょう。

深く、沈むような弾力性のある低音だとLZ A2 PROがこれに近いものでしたが
LZ A2 PROはミドルベースも主張が激しく、少々クセのあるものでした。
yumemiはミドルベースもしっかりと鳴っていますが中音域に被るような膨らみまではありません。
余程のベースフリークでもない限りこの低音域はほぼ全てのユーザーを満足させると思います。
特にメタル、ダンスミュージックには相性最高。

中音域、高音域は解像度こそ比較的高めでスッキリとしていますがbraveryのような
カッチリとした寒色系と比べると若干ウォームで、人によっては曇り気味と感じるかも。
それでも一般的なハイブリッドイヤホンの中では低音に飲まれず、かといって決して刺さらず
ちょうどいい塩梅に収まっています。
今回のチューニングは俗に言うハーマンターゲットカーブと呼ばれる「一つの理想的なフラット」に
基づき調整されているようなんですが、個人的な解釈としてはベースや中音域をそれなりに盛った上で不快に感じやすい高音域は
ばっさりと切るようなイメージ。
聴いていてガツンと突き抜けるような中高音では無いものの、音量を上げても不快なピークを感じ取りにくい音に仕上がる印象です。

今回のyumemiは価格こそ2万を超える少しお高めなイヤホンですが理想的なドンシャリの一つだと思います。
楽しく聴ける、かつ不快な音域がない。思わず大音量で音楽を聴いてしまう人にはピッタリ(適宜調整はしましょう)

実はyumemiの情報を見て注文を考えた際、braveryで優勝した自分にとっては必要ないのでは?という思いがよぎったのですが
結果として寒色系の引き締まりつつもゴリっと迫力のあるbraveryと今回のyumemiは方向性が全く異なるので
手にしてみて良かったと思います。

もしbraveryを試した上でこのyumemiを迷ってる方がいればこの記事を参照にしていただけると幸いです。


総評
オススメな人:ドンシャリ好きな人。柔らかく沈み込むような重低音、それらと分離してしっかりと聴かせるが不快な音のない中高音。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点 braveryに比べ装着感も人を選びにくくなったと思います。





See Audio Bravery BA4基搭載の寒色美音系

 

今回ご紹介するのはこちら。
See AudioというメーカーのBravery。
knowlesとSonionのBAを組み合わせのBAオンリーのイヤホンです。
BAのみのイヤホンはこれで2つ目。1つ目はbgvp Q2というワイヤレスかつ有線でも使える面白いイヤホンでした。

ブログ一周年迎えるし、ちょっとチャレンジしてみようと背伸び気味に購入しました。
背伸びというのは価格が少しお高めというだけでなく、自分の好みからはズレてそうだなという意味合いです。
結論だけ先に書くとこのイヤホンでVX PROに続き自分の好みが捻じ曲げられました。優勝。

まずはパッケージ。デッカイ。そして美少女キャラ。
中にはポストカードやらステッカーやら、この子のグッズ買ったのか?と勘違いする程度に色々入ってます。
交換用のメッシュカバーが入ってるのは高級機らしい気遣いですね。

付属品はこんな感じ。
ケースにまでパッケージキャラの女の子のイメージが印刷されています。
このケースは最近たまにみる金属製の密封度がしっかりしたケース。
ジップ式の布ケースも好きですがこちらも程よく高級感があって良い感じ。
イヤーピースとケーブルも付属品は一味違い、AZLA Xelastecという肌の温度で柔らかく密着する特殊な
イヤーピースが付属していたり、HAKUGEIという日本ではまだ取り扱いのない高級メーカーのケーブルが付属。付属品だけでも1万円近い品々。

いつもの見た目写真をいくつか。
0.78 2pin端子で凹みなし。
端子横にベントがありますが音漏れも並。余程の大音量でなければ平気。
黒地にマーブル調の柄が入っており、柄は個体差があるようです。
私のは黒い部分が多く、少しダークな雰囲気。艶のあるボディで埃や指紋がかなり目立つので
神経質な人には気になりそうな質感。写真を撮って確認する度に「また埃がみえる」と何度も撮り直しました。

見た目は少し大きめですが金属部分はノズルのみで内部にレジンを充填してるタイプでもないので重さは並。
全体的に丸っこいデザインなので装着感は正直微妙。引っかかりがないので比較的ガバガバな私の耳には収まりが悪い。
その為、イヤーピースを吟味する必要があります。
付属のXelastecは質感こそ良いもののサイズが合わなかったのでMLサイズを取寄中。
個人的にいつも使っているAZLA SednaEarfit Shortやlight、ドットスパイラルを試してますが
どれも使用中にどんどんずれてしまう。おそらくはXelastecのMLで私は解決します。

音質について。
BAユニットのみということで一番不安だったのは低音の量。
「BAにしては低音出てる」というのは低音好きな自分としては物足りないのですが
結果としてはほんとにBA?というくらいしっかりとした低音がそこにありました。
EDM系のダンスミュージックを聴いても重低音からしっかりと響きます。
ミドルベースもソリッドながら量感はしっかり目。VX PROはグイっと持ち上げるような密度のあるベースでしたがこちらは自然な量感。
古めのロックを聴いても物足りないことはなく、きっちりと低音を鳴らしてくれます。

中音域~高音域には最も驚かされました。
元々、中高音は刺さらずこもらずならばそこまで解像度を求めていなかったのですが
TRI I3を聴き始めた頃から質感を求めるようになりました。
それでも、自分が求めるのは寒色傾向よりもウォーム傾向。
そんな好みを捻じ曲げてくれたのがTRN VX PRO。非常に見通しの良いスッキリとしながらも
力強く、刺さること無く響く中高音。
Braveryはその中高音をとてもキメ細やかに柔らかさをもたせたようなサウンドを鳴らします。
普通のドンシャリの中高音が市販のかき氷くらいの粗さだとするとVX PROはアイスの爽、Braveryはふわっふわな台湾かき氷。
男性Voから女性Vo、太めな声から爽やかな声まで華麗に響きます。
寒色傾向なので艶が物足りない!という方はいるかも。
個人的には全体として低音域がしっかりとしている為、冷たくて艶が物足りないと感じる事はありませんでした。

このイヤホンは装着感を除けば間違いなく今まででNo.1のイヤホンです。
ボゥンボゥンと鳴り響くベースと刺さるくらいの中高音が良いんだ!という人もまずはVX PROから試して欲しい。
引き締まりながらもしっかりと量感のあるベースと、スッキリとした見通しの良さを持ちながらも
薄っぺらくない明瞭感のある中高音の2つを揃えたイヤホンは貴方を優勝に導く。はず。
Braveryに関しては都内だと試聴機もあるようですので是非。
2万円以上は勇気のいる価格帯であり、結局の所音は個人の好みとはいえ、Braveryは価格以上の価値がある音と思います。


総評
オススメな人:寒色系の一段上の音を欲している方。低域もしっかりありつつ、中高音の解像度がしっかり欲しい方。VX PROが刺さった方。
個人的好み度:10点満点中/10点(装着感だけは少し残念)
完成度:10点満点中/10点

現状amazonでは取り扱いがないようなので、コチラにアリエクのリンクを貼っておきます。