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LETSHUOER S12 2024 Edition 装飾モリモリな限定版

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
LETSHUOERの名機S12が同じ筐体デザインでいえば4つ目?にあたるニューバージョン。S12 2024 Edition。
無印に関しては試聴のみでその後はS12 Pro Z12と経て今回の2024ver。(以下2024)同じ筐体デザインで4代も出てるのはなかなか無いと思います。

音について触れる前に気合の入ったパッケージ等々を紹介しなければいけません。
まず箱がコレ。

撮影ブースにぎりぎり収まってない


既に言われてましたがお酒が入ってても驚かないギラギラの箱。縦に長い!
本体やケーブル含めて今作はピンクがかったゴールデンカラーが施されており、とにかくスペシャル感を出したかったんだろうと伺えます。
オーディオとは関係ありませんが記念アクセまで収納されています。回ります。



0.78 2pin端子で本体は今までのアルミニウム合金からチタン合金になりました。
公式では軽量化のチタン合金と強調されていますが過去作と比べると倍近く重いです。めちゃくちゃずっしり感。


pin側のベントが形状変更

装着感はノズルが短く薄めのスリムボディなので相変わらず良好だけど流石に重さを感じました。
ベントは裏側に一箇所と端子側に大きめのが一箇所。この大きいベントが今までは丸い穴だったのが長方形の隙間のような形状になりました。
過去作と見比べたら内側の方がこの端子部分に組み合わせる際凹凸になっていたのが2024は無くなって平面同士になっています。
加工が難しかったのか、こちらのほうが全体デザインを壊さずに済むという判断なのか。
色味もあってパッと見だと穴があるとわかりませんね。


表面と内側の色はゴールド&ブラック。どちらもツヤのある仕上げになっていて指紋は目立ちます。
フェイスプレート側の色味は光の加減で本当にまっ金色に輝くツヤ。
斜めの段差部分は過去作だと銀メッキ系の仕上げになっており、細かい傷が目立って勿体ないなと思ってましたが
2024はきっちり塗ってきましたね。

音質としては平面駆動+金属筐体らしい明瞭さを現代的にアップグレードしたドンシャリ。
ドライバーも今までと同じ14.8mm平面駆動ドライバですが、サブベースのインパクトはしっかり強め。
かなり低いところからミドルベースまで出しています。
映画やライブ音源を聴くとわかりやすいんですがサブベースは相当深い。
Z12程前に出てくる感じではありませんがミドルベースの辺りは結構しっかり前に出てくるよう盛られている。
金属筐体らしくだらしないボワっとした余韻は殆ど無く、低音が盛られた曲でもボリューム感は出しつつ他音域を食わない。

中高音はチタン合金に変更された影響もあるのか、綺羅びやかさは少し落ち着きました。
とはいえS12シリーズの中高音は鮮烈過ぎる部分もあったのでシャープすぎる、明るすぎると感じていた人には程よい調整。
落ち着いたといっても凹んだわけではなく、温度感が下がった感じ。
分離感は高く薄さ、力弱さを感じることはありません。
トルクが出たというか、ヴォーカルには少し艶や熱量が乗るようになったと思います。
大きめのベントがあることで抜け感は今まで通り良好。ステージ感は並~ちょい広め。
ギターのカッティングや金管楽器の演奏の気持ちよさに関しても種類が変わりました。
刺さる直前まで伸びて気持ちいい~というものではなく、刺さらないけど分離感が良く力強く濃い目に鳴るようになった。
Z12だとこの辺りは低音域強くなった分薄味でちょっと気持ち良さが失われてしまったと感じていたところ。

2024は今までかなり綺羅びやかで鮮烈だった中高音を若干落ち着かせつつ艶と力強さを足し、
低音域はよりサブベースの深いところまで強化。ただしそこまで前には押し出さず。
中高音を僅かに落ち着かせてその分低音域の深いところまで力を割り振りし直したようなバランス。
ハーマンカーヴとまでは言いませんが何でも聴きやすくする為にオールラウンドなパワーにチューニングされたように思います。
尖り具合でいえば今でも初代は鮮烈で完成度が高かったと思いますし、手元に残しているZ12は聴き比べると
高音域が部分的に荒く思いますが2024と比較したうえでの話。

寒色系の音は苦手という人でも、2024なら許容出来そう。そんな具合。
過去作くらい鮮烈じゃないと嫌だという人でなければ結構誰にでもオススメ出来る万能な音だと思いました。
見た目が大分綺羅びやかになりましたがピンクがかったゴールドなので日が当たらなければ結構外使いも目立たず行ける。
日が当たったら耳が輝きだします。。。
2024個限定発売とのことですがパッケージが豪勢な分お値段も3万超え。
すぐに無くなることは無いと思うけど見た目で惚れた人は手に入れても音質でがっかりするようなことはない完成度だと思います。



総評
オススメな人:見た目で惚れた方。S12でもう少し落ち着いた音なら良かったと感じたことがある方。
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点(高価だけどそれに見合ったパッケージ)


LETSHUOER S08 新世代の13mm平面駆動ドライバ搭載の金属筐体

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
LETSHUOERより本日6/28発売の新製品、S08。
第四世代の平面駆動型ドライバは従来のものと異なりボイスコイルの側にPTR弾性フィルムという素材を使用したエッジが追加。
振動板の延性が増強され、低音と音場の表現を改善したというのがウリ。
S12含め、今までの平面駆動搭載イヤホンは14.8mmサイズでしたが、今回は13mmと少しだけ小型化。筐体は横に伸びる形で少し表面積は増えたかも。
このどう見ても金属な質感とデザイン。見た目でかなりグッと来る人もいると思います。
表面の加工が内側はマットで、フェイスプレート側が紙の表面みたいに細かいザラつきがあります。
私のはシルバーですがブラックバージョンもかなり良い。



0.78 2pinで、ベントがpin側と恐らくドライバ真上に一箇所ずつ。
パット見奇抜な形状に見えるかもしれませんが、
横に伸びた楕円形の、昔からあるあのフォルムが基になっていますね。
ノズル自体は短めだけど根本の盛り上がりが小さな丘のように丸く大きい形状なので、
しっかり押し込むタイプの私は少し血流が阻害されるような感触。
フェイスプレートは分厚め。ただしS08と名の通り、全体に8の字を描いたような凹凸があるため薄い部分と厚い部分が混在しています。
その為か重心が外側にずれることもなく、装着感は結構安定。
表面のザラつきと加工の段差で陰影がとても映えますね。

音質としては一部低音域に重きを置きつつ、中音域の伸びも程よい金属感のあるカッチリとした音。
サブベースは並~少々少なめの量感で硬質。金属筐体らしいソリッドな引き締まり。
だけどもミドルベースのあたりはこのイヤホンで一番ボリューミーな音域。余韻は少ないけど出音が大きい。
もしここがもう少しフラットなバランスだったら、正直言って面白味の少ないあっさり過ぎる音に仕上がっていたかもしれない。
全体が寒色系でかなり澄んだ音の中、ミドルベース付近だけは少し暖かく力強さがあります。

中高音域は解像度、分離感ともに高く、Voから金管楽器、ストリングス系まで程よく美味しいところを伸ばしてくれる。
ドラムの金属類のタッチも細かなところまで拾ってくれ、コーラス系も聴き取りやすい。
ノリ良く聴くというよりはモニター的な鳴り方。
でも一部低音域がバキっと強めに出てくる分総合的には極端には冷たくないです。
ピアノ独奏とかだとこのカッチリ感はかなり映えますが、低音域の締まりが良すぎて深みが出ないので難しい。

表面の仕上げが抜群に良い

S08は新世代の平面駆動型ドライバを使っているおかげなのか、S12よりも冷たく感じるくらいの中音域を持ちつつも刺さりが無い。
雑味が非常に少なく、音が澄んでいる。艶やかさを求めず、澄んだ音を求める人にはかなりハマるんじゃないでしょうか。
音場も奥行きが広く、どこで音が鳴ってるかの配置がわかりやすい気がします。
そういう意味ではゲーミング向けでもある。
硬質な音なので多少聴き疲れはあるけど、刺さりが抑えられているので2,3時間なら全然平気。
個人的には装着感の方で疲れてしまうけど。
見た目のTHE・金属という見た目と、それに違わないカッチリとした音はLETSHUOER好きには見逃げ出来ない魅力があると思います。
S15で「金属筐体じゃないからちょっと違うな」って思った方。こっちはド金属です。



総評
オススメな人:金属筐体大好きな人、寒色系の澄んだ音が好きな人。
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/10点(フェイスプレートのデザインが抜群に格好いい) 

LETSHUOER DT03 ES9219C 2基搭載USB DAC

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(LETSHUOERリンク)
LETSHUOERがUSB DACをリリース。
初のUSB DACなのかなと思いきやDT02というのもあったようです。


全身マットブラックのアルミニウム合金筐体。
3.5mm&4.4mm端子搭載で、側面にゲイン切替スイッチ(L↔️H)と音量スイッチ。
真ん中に大きくLEDインジケーター。
以前レビューしたKiwiEars Allegroと比べても形状の違いはあれどほぼ同じサイズ感。
それでいて非常に軽いです。



スペックとしては
DSD:64~256対応
PCM:最高32bit/384Khz
SN比:118dB(3.5mm)/119dB(4.4mm)
出力:78mW(3.5mm)/195mW(4.4mm)

内蔵された独立の水晶発振器はUSBクロック干渉を最大限に抑え、JITTERを減少させる。 等。

突出した個性は無いものの、手堅く使いやすくまとめてきた印象。

最初からこれだけついてるのは凄い

付属品がかなり充実しており、ケーブルが2本。短めのものと、デスクトップユーザーに嬉しい長いケーブルまで付属しています。
ケーブルは布地被膜のタイプですね。
PCで使おうと思ってるけどType-Cポートが無いor少ない。そんな人でも安心のType-C変換器まで。
更になんとレザー調のケース付き。
別売りされることはよくありますが最初から付属しているのはポータブルユーザーに嬉しい。
買ってみたのは良いけど付属品が物足りないということを想定した充実加減。
激安というわけではありませんが、初めてのUSB DACに丁度良い感じのセットですね。

音質の前に一個触れておくと、DT03は当初紹介文章の中で「独立ボリューム」という表記がありましたが誤記です。
これは元の中国語の「独立」をそのまま誤訳してしまったもので、実際には独立ボリュームではない。
USB DACで独立ボリュームかどうかはユーザーによって買う買わないの判断の大きな分岐点だと思いますので、ご注意ください。
LETSHUOER公式より情報提供がありましたのでこちらの記事に追記しました。

音質としてはハキハキ元気の良いサウンド。
元が寒色系なら更にその傾向を強め、ウォームなイヤホンも全体的な解像度を底上げした上で更に中高音域を強調する傾向。
特に中音域はかなりパンチが乗るので元が強めのドンシャリだと少し刺さるくらい。
金属的な音にパンチを求める人ならかなり好みの傾向かと。
味付けがしっかりしててクッキリハッキリ系なので、純粋に解像度だけを高めたい 味付け弱めで良いと思う人には難しいかも。

ゲイン切替スイッチに関してはボリュームスイッチ0.8個分くらいの調整感で案外微増、微減です。
私はiPhoneユーザーなのですが、ボリュームの刻みとしては16個くらいでザックリな幅。
独立ボリュームではない分機材の相性もあるけどもう少し細かく調整を求めるならやはり独立ボリューム搭載か。
大きなインジケーターは見た目も良く、ガジェット感が高い。
発熱に関しては並。3分程度でそれなりに熱くなります。

USB DACを初めて買う人には付属品がとても充実してるので良い選択肢だと思います。
少し見た目が地味かもしれませんが、派手なものよりシンプル系が好きな人もいるでしょう。
既にLETSHUOERブランドのイヤホンを持ってる人なら、同ブランドから出すだけあり
相性の良い傾向だと思うので、是非チェック。



総評
オススメな人:LETSHUOERブランドのイヤホンを愛用してる人。ポータブルでもデスクトップでも付属品充実してるのが欲しい人。
個人的好み度:10点満点中/6点
完成度:10点満点中/8点 

LETSHUOER Cadenza4 ニュートラル目だけど楽しさもあるHi-Fiサウンド

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
LETSHUOERより販売されている10mmサイズのベリリウムコート振動板DDと
Sonion製BA1基とKnowles製BAを2基搭載したハイブリッドイヤホン。Cadenza4。



角度によってノズルが長く見えます

0.78 2pin端子で、本体はS15と同じようなマット素材の樹脂製。
滑りにくく指紋も全く目立たず。フェイスプレートはアルミ合金でうっすらとざらつきのある表面仕上げ。

本体の乳白色さと相まってかなりシンプルに見えますが平坦ではなく少し凹凸のある模様で高級感があります。
ノズルは一見短めですが根本の盛り上がり含めると標準~少し長め。
内側の構造がかなり凹凸の激しいものになっており、一見そこそこの厚さに見えて装着感はすんなりと奥に収まってかつ
すっきりめ。違和感や痛みもありません。ベントはpin側に一箇所のみ。


箱を開封すると一見「付属品どこ?」となってしまうのですが、まさかの二段式で下の段は引き出し。
こちらにイヤピの入ったケースや交換式のケーブル一式が収納されています。おしゃれ。

音質としては全体的に解像度が高く、どの音域も過不足なくニュートラルなサウンド。
サブベースは量感こそ並ですがかなり深いところまで出ており、ボンボンと前に出てこなくても
存在感がしっかりと伝わってくる。クラブ系の楽曲でもロック・ポップスでも特別目立つことはないが
ウーファーが設置されてるかのような安心感のあるどっしり感。
ベリリウム+音導管で音がきっちりと整理されつつ力強さは保ったような音像。
大型スピーカーのような余裕のある鳴らし方です。

中高音は先日紹介したZiiGaat Doscincoと同じくブランドモノの3BAですがあちらはSonionが2基だったのに対しこちらは逆ですね。
解像度は高めながら刺さるような不快感は一切なく、金属的な質感からVo、ギター、金管楽器やシンセサイザー。ピアノまで分離感は高め。
Voの伸びもよく、気持ちよく聴きたいところは程よく響いてくれる。
かといって全体は寒色にも暖色にも寄らずニュートラル。
低音域が前に出てこないと中高音が前に出てきてやや腰高のドンシャリ傾向になりやすいけど
Cadenza4に関してはどの音域も飛び出ず凹まずきっちりと整えられたバランスの良さ。
モニター的な使い方も良いと思うし音楽を楽しく聴くという用途でも十分に使える。
特別どの音域を重視するというわけでないけど、総合的にバランスの良い、完成度の高い一台を求めるなら
かなり有力的な選択肢になると思いました。

横~斜めから見るとFPの印象が変わりやすい



総評
オススメな人:解像度高めで全体の見通しがよいバランス型が欲しい方
個人的好み度:10点満点中/10点(低音好きでも満足できる重さと装着感がビタっときました)
完成度:10点満点中/10点

LETSHUOER S15 14.8mm平面駆動ドライバ+新技術モジュールのハイテク機

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(メーカー公式)
LETSHUOERよりリリースされたS12シリーズの最新作にしてハイグレードモデル。S15
ドライバサイズ自体は同じですがS15は6mmのPRM(パッシブフィルターモジュール)も搭載。
詳細はLETSHUOERより参考に頂いた資料を貼らせていただきます。


私のブログだとSIMGOTのEA2000等、パッシブラジエーターを搭載したイヤホンは今までにもありました。
通常パッシブラジエーターは他のユニットの力を増幅するような形で、低音を増強するような機構。
S15に搭載された特許技術であるPFM「R-Sonic」は全く別物らしい。

まずR-Sonicは外耳道の圧力を調整し最適化することを可能としたこと。
通常の低音増強としての機能だけでなく、音圧が強い時は圧を調整することでより快適なリスニング環境を維持するというもの。

そこに加えて2つの音導管によるフィルタークロスオーバー。
巨大な平面駆動ドライバとPFMそれぞれに独立させることで余計な歪を発生させません。



商品ページによってメッシュが別物だけど、これが仕様

本体は0.78 2pin端子。これまでの全金属筐体から打って変わってつや消しでマットな質感の樹脂になりました。
手に馴染みやすく、肌に優しい医療グレードの素材でもあります。
フェイスプレートはアルミ合金系のもの。商品ページにデカデカと表示されるロゴのように3つの刃のような模様があります。
ベントは内側に2つ並んだ小さいものと、pin側上面側にもう1箇所。
ドライバサイズは共通でも新しいモジュールが追加された分、本体サイズはS12シリーズに比べ少々大柄。
ノズルも少し長くなりました。そして根本から結構太めに。
装着感自体は今まで程ではないにしろちょうどスッポリと収まり快適。
なだらかな形状で固定感は弱いため私の場合、喋りながら使っていると急にズレて緩くなることはありました。

音質としては従来のシリーズより重低音に独特深みと広がりを出しつつ、平面駆動の良さも十分に残したサウンド。

サブベースからミドルベースまで解像度が高めで、PFM+樹脂製となった筐体の影響もあってか深みもかなり感じる。
重さだけでなく広がりもあるので低音好きには一度体験してほしい。
独自技術の強みか、これだけ強い低音域があるにも関わらずゴリゴリと押し出して他を阻害するようなだらしなさはありません。
パッシブラジエーター搭載ならもっとえげつないベースがくると期待する方もいるかもしれませんが
暴力的な低音域ではない。
この辺り実にスマートというか、主張が強いけど過度に主張しない不思議なラインを行き来してるような感じ。
間違いなく今までのイヤホンでは味わえない独特の量感。(個人談

中高音域は平面駆動らしく解像度が高く滑らかなサウンド。
Voからギターサウンドは分離感よくキッチリとパンチもあって気持ち良い伸びがある。
S12シリーズよりも包み込むような音の近さと広さがあってLIVE音源は勿論
スタジオ音源でもライブで聴いてるかのようなダイナミック感。
高音域の残響感がシリーズの中では弱いため一聴すると「低音重視で他は少々フラット気味」に聴こえるかもしれないが
中音域の主張の強さはそこまで落ちていない。
公式も上流のパワーとエージングは必要だという見解があるようなので環境による違いは大きくなると思う。
経験上平面駆動ドライバは少し鳴らし込んでからじゃないと箱出しは少々雑に鳴ってる印象。



ギターサウンドの分離感、ドラムのスネアのヌケ、金管楽器の刺さる直前までくるよう伸びは平面駆動らしく揃ってます。
低音域の独特な強さが一番の主張というか、強みであると思うので
単純にS12に低音の強くなったバージョン、Z12の進化系とは考えずにまた別物として聴いたほうが良いです。

私自身最初はS12シリーズと比べすぎてちょっと大人しいか? 
これに今までの倍以上の価格は流石に特許技術使用とはいえ高いのでは?と思いました。
総合的には聴き込んでると「この曲めっちゃ気持ちいいな」と思える発見が多くて面白いイヤホンでした。
明瞭感においては一歩譲りますが独特の存在感を持つ低音域と近くて広いダイナミックな中音域はかなり聴いてて楽しいです。

そこそこの価格帯ですが、特許技術を使用した独自の魅力があるイヤホンなので是非。
国内で試聴出来る店舗もあるのも強み。



総評
オススメな人:低音域重視の方。S12シリーズの雰囲気は好きだけど刺激強くて長時間は疲れると思った方。
個人的好み度:10点満点中/9.5点
完成度:10点満点中/9点(スコシダケ 価格ガネ)

LETSHUOER DZ4 パッシブラジエーター+3DDイヤホン

今回ご紹介するのはコチラ。
LETSHUOERよりリリースされたイヤホン、DZ4。 LETSHUOER公式はコチラ。
その名の通り4つのユニットを搭載。3つの6mmDDはチタン振動板搭載。
さらに6mmのパッシブラジエーター。
小型のスピーカーでよく見る低音増強させる為のユニットですね。
それらが4つの音導管と2ウェイのクロスオーバーを採用した何ともパワーに溢れてそうなイヤホン。



0.78 2pin端子で、筐体は一見全金属に見えますが樹脂製です。
QKZ×HBB Khanのようなザラつきのあるマットな質感の独特な質感。
指紋が全然目立たないし滑り止めっぽくもなってて好み。
フェイスプレートはアルミ系の素材で軽量。稲妻のようなデザインはオレンジ色の
メッシュプレートが覗いています。半開放型のようになっているのでここからそれなりに漏れる。

ノズルは気持ち短めで、音導管が顔のように...。
根本からの盛り上がり部分が長めなのでかなり奥まで入り込んでくる装着感。
半開放のおかげか、内側にベントがなくとも耳に圧を感じることはありませんでした。
食い込むような凹凸は殆どありませんが、本体が軽量なのでずれることもなさそう。
このマットな質感のおかげでイヤーピースが気持ち入りにくいけど、一度収まったらガッチリ食い込む感じがして好き。

音質としては想像よりもパワーゴリ押しではない、若干ウォームながら解像度も確保した明瞭サウンド。
てっきりサブベースからミドルまで轟音のような低音が襲いかかるという音を想像してた。
ミドルベース辺りはかなり締まっていて量感も並。ややドライな印象を受けました。
しかし中高音については低音とは反対に少々ウォーム。
DZ4のDDは全てチタン振動板を採用しているせいか、それなりの低音を出しつつも決してボワつかず。
中高音はDDらしい硬さとパンチがありつつも刺さるような刺激は無く伸びてくる。
3つのDDにそれぞれの音域を分けているおかげか、歪が少ないサウンドという印象を受けました。
半開放型というのもあり音抜けが良く音場が広く感じるのも良し。
ただし時折Voや金管楽器の定位が少々いつもより後方に感じることも。
ここで案外綺麗にまとまった音だなぁと思うのも楽曲によりけり。

パッシブラジエーターがライブ音源、EDM、メタル等の重低音をごっそり持ち上げてきます。
今までも低音が強いイヤホンは巡り合ってきましたが振動の種類が違うなぁというレベルの太さ。
ベースの太さ、バスドラの深さ、どれもどっしりとした重さを鼓膜に伝えてくる迫力。
装着感が深いイヤホンで味わうような密度の濃い音というよりも、スピーカーで味わうような
包み込んでくる広さのある低音。
パッシブラジエーターの力+半開放型による空間確保が絶妙に噛み合っている感じ。
総合的にちょっと暖色になることはあるが極端なウォームさにはならない。

ワブルベースが入ってる楽曲を聴くと最高にトべる。
中高音は決して刺激的ではないのでつい音量も上げてしまう。
個人的には重低音を味わいつつ、人の声や高音域がハッキリ聴こえるのに刺さってこないこのバランスは
アクション映画やゲームにもぴったりだなと思いました。
こころなしか見た目も色や質感こそ落ち着いてるけどプレートのデザインがゲーミング的な格好良さ。

現状アマゾン在庫はありませんが、もうそろそろ入荷する。はず。


総評
オススメな人:サブベースの質感を何より重視したい方。
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/10点 相変わらず付属ケーブルがしっかりしているし、ケースもかっこいい。 

LETSHUOER Z12 明瞭感&サブベース溢れる平面駆動イヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
14.8mm型平面駆動ドライバーを搭載したイヤホン S12をベースに
サブベースのみをボリュームアップしたイヤホン。Z12。

付属品のケーブルがアンバランス端子からバランス端子各種へ交換可能なギミック式になっている他
カラーリングも通常はBlack & Goldですが両方とも揃えることが可能というちょっと嬉しい販売スタイル。
あくまでチューニング違いなのでモデル自体は全く同じ。
とてもコンパクトで軽量なアルミニウム合金のボディはシンプルながら所有感を煽る高級感。
標準モデルであるS12はカラーリングがシルバーとグレーとシンプルでしたが
Z12はマットなブラックとオレンジがかったゴールドと、ロゴも印字されて少し派手な外装になっています。
私はオレンジ系が好きなので今回は両方ともGoldを選択しました。
実物を見ても画像通り、いやらしさのない(ゴールドを名乗るにしては)落ち着きのある色でした。
エッジ部分は少しダメージが目立ってしまう

とてもコンパクトなので装着感は人を選ばないと感じます。TRN VX PROよりも更にコンパクト。
それでいて丸みのある凹凸が少ないデザインなので長時間装着してもストレスがほぼゼロ。
0.78 2pin仕様で、ベントが2箇所。うち1箇所は2pin端子の直ぐ側に少し大きめのものが。
このベントのおかげか、グイグイと押し込んでも耳の中への圧迫感も少ないです。
ノズルが短めというのもあると思いますが、赤Braveryはガッチリと嵌まり込むため圧迫感があるので
長時間使うと外してから「ちょっと疲れたな」と気づくのですが
Z12はそういった意味ではまた別の意味で「理想の装着感」かもしれません。

音質としては凄まじい明瞭感とモリモリサブベースが同居したドンシャリ。
S12(S12Pro)は決してベースが少ないモデルではありません。
低音好きな自分としても「こんな出るの?」と圧倒されるようなボリュームは既にありました。
Z12はそこから更にサブベースを盛り上げているので古めのロックから最近の音数の多いダンスロックでも
素晴らしい存在感と重さを発揮してくれます。特にサブベースの量感は今まででトップクラスに重い。
ミドルベースのあたりは並の量感ですが低音域全体が程よい広がりと締りがあるので
全体をどっしりと支えてくれる存在感があります。

中音域はとても明るくシャープなサウンド。ピアノやキーボード、ギターのカッティング等
どれも気持ちよく存在感強めに鳴ってくれます。
時折強すぎて刺さる直前のような時もありますが、寒色傾向な音が好きな人なら許容範囲だと思います。
ただ楽曲に拠って偶に中音域の薄さ、力弱さを感じることがありました。
この辺り赤Braveryだと濃密にどっしりと濃さがあるんですが、Z12だと金属筐体でベントも大きめな
事が影響してか、パシャンと泡が弾けるような抜けと爽やかさ。これが僕にとっては弱さに感じました。サブベースが重くなったことで相対的にそう感じてしまうのかも。
基本的にはアタック感強めなので曲によって「この曲だとそうでもないな」と差を感じる。

高音域は繊細かつ 金属筐体の効果か綺羅びやかさがあります。
それでいて刺さるような刺激は無くスムースな印象。
パンチの強さで言えば弱めの部類ですがこの軽やかな音は平面に独特な気がします。
距離感も少しあるんですが決して埋もれているわけではなく、残響感も綺麗。
ジャリついた感じが一切ないので気持ちいい。


平面駆動色々あってどれ試したら良いかわからない。
という人には圧倒的好評価を得てるS12/S12proが手堅くオススメできる。
でもサブベースがどっしり来ないと満足出来ない!という我儘な耳にZ12はびったりです。
個人的にS12はいつか買おう。と思ってたらサブベース盛られて色もきれいなオレンジ寄りのGoldが出ちゃったので
こんなの買うしか無いじゃん。と飛びついたのですが後悔無し。
今となってはS12proが手元にあるので両者を聴き比べていますが主な違いはサブベースの量感だけでなく、中高音の抜けの良さも異なると感じました。Z12の方が圧倒的にサブベースが重い分、S12proに比べると少し中高音が追いやられてる感じ。

・サブベースが重ければ重いほど良いぞ!って人はZ12

・中高音の抜けをとにかく重視!って人はS12/S12Pro で良いと思います。

1万前後で狙うならTRN VX PROが鉄板で、2万前後で狙うならZ12(あるいはS12)。
装着感にストレスが無くて、基本的にどんな曲でも楽しく聴けるイヤホン。
非常にオススメです。


総評
オススメな人:ちょっといつもよりお金出して寒色系の完成度高いイヤホンが欲しい方。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/12点 もっとこういうカラーリング増えてほしいですね!







LETSHUOER S12 PRO S12の別仕様版

 

今回ご紹介するのはこちら。平面駆動イヤホンが数々とリリースされる中、
比較的初期にリリースされ未だ高い人気を誇るS12の別仕様モデル。S12 PRO。
内蔵ドライバやチューニング等基本的にはS12と同一。
14.8mm型平面駆動ドライバーを搭載したアルミニウム合金の金属筐体。
カラーリングは1色のみで、スペースグレーという紫がかったような灰色。
S12のカラーリングも結構渋かったですがこちらはより渋い。
濃紺とも違う独特の色合いと金属ボディのマットな質感がたまりません。

S12との主な違いはカラーリングだけでなく、付属ケーブル。
3.5mm端子は勿論、2.5mm 4.4mmバランス端子にも交換可能。
バランスにしたいから別途ケーブルを買わなきゃとか、買うときに4.4mm版を選ばないととか
そういう煩わしさからの開放と、環境の変化にも対応出来るギミックは素直に嬉しいですね。
というか豪華。
S12シリーズの付属ケーブルは音質、取り回しといい使用感の良い見栄えするタイプなので
満足感高め。

S12やZ12と異なるノズルのメッシュ
pin側のベントが大きい
0.78 2pin仕様で、ボディはかなり小さめ。金属製ですが非常に軽量でもあります。
丸みを帯びており特に突出した箇所がないので収まりが難しいかと思いきや、きれいにすっぽり収まりました。
長時間使ってもまったく疲れのない装着感。
ベントが2箇所あり、1箇所は端子のすぐ側に大きめのものが。
3つ並べていたりする仕様は時折見かけますがここまで大きめなベントは初めてみます。
ベントなのにゴミが入らないようにメッシュが付いているくらいには大きい。
ちなみにS12との違いとしてノズルのメッシュが少し荒い目のタイプになっています。
S12とZ12は細かいよくあるタイプのメッシュですがS12 PROはTRI-I3でみたようなメッシュに似てますね。

音質としてはくっきりと解像度の高く広がりのある中高音が印象に残るドンシャリ。
まず中高音の透き通ったクリアさに度肝を抜かれます。
今までも平面駆動ドライバを搭載したイヤホンはいくつか経験してきましたし、
寒色系の名機Braveryもお気に入りですがそのどれと比べてもちょっと明るさが1段階違うなというレベル。

サブベースは中高域に圧倒されて見落としがちなんですが実はかなり出ます。
ポップス等中心に聴くとわかりにくいんですがメタル・ロック・ダンスを聴いたり
ライブ音源を再生すると「こんなあったの君」というくらいグゥンと響きます。
ミドルベースも解像度はかなり高めで、しっかりソリッド感のある鳴り方。
DDのような弾むような感覚は少ない引き締まった音ですが、引き締まってなお存在感のあるベースは
低音域控えめのほうが好みという方でも是非聴いて欲しい魅力があります。
反応が早いというか、残響感が少ないので存在感はあるのに決して全体を阻害しない。

中高音はとても明るく、シャープで存在感強めですが刺さるような不快感まではない。
平面駆動の真骨頂を引き出したチューニングなのか、ドラムの金物やホーン楽器、ドラムのスネア、女性Vo
全てが解像度高めのクリアなサウンドで抜けが良く、かつ力強さもある。
大きめなベントが功を奏しているのか、クリアさ、抜けの良さ、力強さが全て高水準を保っています。
濃密さでいえばBraveryに軍配ですが、金属筐体によくある綺羅びやかな残響感は
S12 PROの音質と相まって非常にクセになります。
耳から離れてくれなくて困る。

平面駆動色々とあってどれが良いかわからない!という人にはS12/S12 PROは非常にオススメ出来る手堅い1本だと思います。
ほんと強いてあげるなら、カリカリとしたドライな中高音は苦手で、丸みのある音じゃないと困るとか。
イヤホンはグイグイと奥に突っ込んでがっちり遮音性と閉塞感のある状態が好み!という人だったら
あまり向いていません。遮音性は並以上にありますけどね。
個人的には平面駆動とか関係なく万人にオススメ。
価格的にもセール時を狙えばS12は1万前半で購入できる機会も珍しくないのが更に良いところ。
5千~1万円クラスならTRN VX PROですが、あの方向性が好きなら是非こちらも候補に入れて欲しい。

近日Z12もレビュー投稿予定。「じゃあZ12はどうなの」と思った人はお待ち下さい。



総評
オススメな人:寒色系で完成度の高いイヤホンがほしい方。 解像度高めな音が好みな方。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/12点 音、質感、付属品。文句無し。