EarFun Free Pro 3 コンパクトな筐体に機能を詰め込んだ最新ワイヤレスイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(アマゾンリンク
EarFunより約2ヶ月の延期からとうとう販売されたフラグシップモデル、Free Pro 3。
何と今作はいきなりカラバリがあります。
ブラックに加えてネイビーとホワイト。
後から出てきて「そっちが良かった!」なんて後悔はさせない心意気。

主なスペックとしては

・Qualcomm QCC3072のBluetoothチップ搭載
・aptX Adaptive/Snapdragon Sound対応
・最大-43dBのANC
・マルチポイント
・低遅延ゲームモード



直近でTWSレビューを投稿しているのでどうしても比較してしまいますが、大凡似通っていますね。
Free Pro 3も1DDですが7mmの小口径。振動板は新素材を利用した複合振動板。
筐体は樹脂製でかなりシンプルな見た目。ノズルは短く真円。
ベントが内側に1箇所、フェイスプレートの両端に1箇所ずつ。
特徴としては耳への固定度を上げるためイヤーフック(ループ)がついている点。
これがあることでズレにくく、運動しながら利用を考えている人に最適な仕様。
ノズル自体は短いものの、根本からの盛り上がり含め角度がしっかりと付いているので
人によってはガッチリハマりすぎてキツイかも。
そんなときは角度を変えて調整しましょう。 シンプルすぎる形状+イヤーフックのおかげで
多少角度を変えてもフィット感には影響ありません。



充電ケースは横長のシンプルな長方形タイプ。まるでお弁当箱のミニチュアのよう。
シンプルなつや消しの表面で指紋はまったく目立たない。滑りやすいわけでなく最低限グリップ感もある。
充電インジケーターが1個のみでシンプルですが、色でバッテリー残量を表示してくれます。
内部の広さは並で、イヤピースの互換性はノズルが短めタイプならそれなり。
JVCのスパイラルドットは問題ありませんが、角笛はギリ駄目でした。
今回はTANGZUの唐彩(Tang Sancai)を使ってみた所しっくりきました。
ノズルが短く、穴が割と広め。傘が肉薄。
有線イヤホンだとあまり使う機会に恵まれなかったんですが表面の凹凸加工がフィット感に意外と貢献していて良い。

ちなみに充電ケースは限定500個で専用ケースカバープレゼントキャンペーンが。公式を要チェック。


音質としては濃い目の低音域と、トルクのある中音域が魅力的なサウンド。
サブベースは並ですがミドルベースのあたりが滅茶苦茶濃い。
バスドラやベースラインが目立ちやすいタイプ。
ボリューム感が凄いのでハッキリ言って曲によっては「もうええて」と言いたくなるくらい。
個人的にはこれくらいやってくれるとかえって気持ち良くなってしまったので無問題。
専用アプリでカスタムイコライザ機能があるので気になる人は是非インストールしよう。

中音域はこの低音域の強さと繋がっていて、ギターサウンドやヴォーカルに力強さがある。
太いだけでなく、中音域~高音域は不思議と分離感がきっちりとしているので
モタっとしてだらしない印象が無い。
7mmのDD一発だと結構尖った音質になっているのかなと想像してたんですが非常にこの辺りはうまくまとまっています。
女性Voだと多少平坦というか、力強い低音域に押され気味ではあるけど分離感の良さから
ポップスからロックまで「こういうバランスで良いんだよ」という気持ちよさ。

BAが搭載されたハイブリッドイヤホンに比べれば当然、金属的な響きは少ないし解像度も並に感じますが
1DDでここまでバランス良く、力強さと分離感を持った音はワイヤレスイヤホンとして理想的な音の1つかも。
aptX Adaptiveの恩恵かと思いきや、iPhoneで使ってても中高音域の細やかな音が潰れ気味なだけで
全体のバランスは結構そのままなんですよね。
2ヶ月間の延期で一時はどうなるかと思っていたのですがメーカーの紹介文にある
「日本のユーザーに最適な、自然で美しい音色を追求しました。」という文章も納得のチューニング。

Air Pro 3も低音が濃い目ながら全体的なバランスの良いサウンドでしたが
Free Pro 3の方がサブベースの量感が程よいと感じた。

ちなみにノイキャンの効き目に関しては上々。
先日のレビューとほぼ同じ印象でした。
こちらの方が外部音取り込みモードが自然な聞こえ方に近かったくらい。

音質は勿論、個人的には装着感の良さも非常に気に入ったうえに
aptX Adaptiveのお陰で低遅延モードを使わなくてもFPSが気にせず2,3時間プレイ出来るのがでかい。
お陰で最近は家でも外でも使っています。

スティック型のTWSがいまいちどれもしっくり来なかった人には是非試してほしいです。

SOUNDPEATS Air4 pro QCC3071搭載、相変わらず多機能なワイヤレスイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
SOUNDPEATSより10月に発売された最新型。Air4 PRO。 この記事の最後には頂いたクーポンコードもあります。商品リンクはコチラ
Air系はインイヤータイプで、非カナル型でしたが、今作はCapsuleのようなカナルタイプとなりました。

主なスペックとしては


・Qualcomm QCC3071のBluetoothチップ搭載
・aptX Lossless/Snapdragon Sound対応
・最大-45dBの「Adaptive ANC」
・マルチポイント
・装着検出機能
・aptX Voice技術とcVcノイズキャンセリング
・低遅延ゲームモード
等々、相変わらずのてんこ盛りスペック。

何と今作はLDACではなくaptx adaptiveにも対応しています。
現状私のデスクトップ環境にはピッタリだったので今回のレビューは主にcreativeのBT-W4での使用感になります。


充電ケースは最近お馴染みのタイプ。つや消しのような質感で指紋は目立ちませんが
ラメのような非常に細かいキラキラ加工。
パッと見グレーのライン部分がゲーミング的に光そうに見えますが光らないぞ。



外観についてはAirシリーズっぽい形状を残しながらもCapsuleっぽさもあるカラーリング。
ノズルは短めで、楕円形になっています。
銅色のロゴ部分がタッチセンサーとなっている為、装着時などはどうしても触れてしまいますね。
ロゴの上側で装着感を調整しようとしても割と誤タッチしちゃいます。

後は、装着検出機能が付きましたね。
イヤホンを外すとセンサーが感知し、自動的に音楽が停止、再生する機能です。
有り難いと思うことは少ないですが技術的に進化し続けてるなと。
タッチ操作や、再生機側で操作する必要がないのは利点。

Air4 PROは13mmのDD一発仕様。
音質としては重低音が濃厚かつ、全体の音抜け良好なドンシャリ。
サブベースからしっかりと大口径のDDを活かしたどっしりとした低音域。
インイヤータイプの時ですら強かった低音なので、カナル型となった今作は非常に重めで良いです。
ベントがタッチセンサー横、装着部の内側、上部にも大きなものが配置されています。
このベントがいい仕事をしているおかげか、低音だけが主役になるような圧迫感は少ない。
無論その分音漏れは多少出てしまうので、図書館のような場所で大音量はカナル型とはいえ回避推奨です。

中高音域は解像度感もそこそこにパンチと抜けの良い音。
Voも凹まずしっかりと前に出てきますし、なんなら刺激感もあるくらい。
それでも不快感のあるサ行刺さりはほぼ確認できませんでした。
1DDながら全音域が楽しく聴ける範囲で非常にうまくチューニングされている感じ。
特別解像度が高いわけではないんですが、高音域は結構細かいタッチまで拾ってくれます。
aptx adaptive接続なら分離感も中々優れているのでどんなジャンルでも楽しくドンシャリを味わえる。

ノイズキャンセリングに関しても相変わらず良い感じ。
人の声等はそこまで減衰しませんがエンジン音や風の音、環境音はかなり広い範囲で消えます。

毎度のことながらコスパの高い、音質面でも機能面でも進化の目ざましさを感じます。
今回は当ブログのクーポンコードと商品ページにあるクーポン併用で28%OFFになりますので
更にお買い得に。


クーポンコード:A4PBWYALLB4
開始時間 2023/10/28 00:01 JST
終了時間 2023/10/31 23:59 JST

最終価格:6106円
通常価格:8480円

是非この機会にご利用ください。

SIMGOT EW100P 鮫の名を冠する1DDイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
ハーマンカーヴに準じたチューニングの低価格帯イヤホン。「シャーク」。
0.78 2pin端子で、樹脂製のボディで真っ黒に見えますが実はクリアブラック。
端子はしっかり目に凹んでいるタイプなので、フラット2pinは厳しいです。
合金のフェイスプレートにいつものロゴが刻まれ、少し角ばったデザインと丸っこいプレートが
面白いデザイン。




小型で軽量ですが、ノズルの角度と根本の段差は今までレビューしたSIMGOT製品と共通。
小さめのイヤピより大きめの方がしっかり安定する気がします。
ノズルが気持ち太めなので、人によっては少しキツさを感じるかも。
ベントは内側に2箇所。フェイスプレートの◯はベントでは無さそう。

音質としてはハーマンカーヴらしい刺さりのない、楽しみながら聴ける範囲で大人しめの音作り。
EA500やEA2000が金属筐体だったこともあり、基本樹脂ボディのEW100Pは中高音が丸く感じます。
サブベースはかなり控えめ。ミドルベースも控えめな量感ですが最低限迫力は備えています。
締まりがあるというよりは単純に量が少ない感じ。
ダンス系等ではベースラインがそこそこに存在感ありますが、ベースフリークな方だと
中音域含めちょっと軽さが気になるかもしれません。

中音域は結構細めのラインで解像感は高めですがあっさりとした印象。
その分Voは聴き取りやすく、ピークも無いため音量を上げても嫌味な感じがしない。
今までのシリーズで感じたSIMGOTらしい煌めきは無いんですが、中高音域の解像度とそれに応じて見通しが広い。
音楽メインだけど濃さは求めてないという人、音声、ラジオ系が中心な人には相性良さそう。
モニターライクとまでは言いませんが分解能が高くてそれぞれの音が聴き取りやすいです。

現状amazonだと約5000円程度になってしまっていますがヨドバシカメラであれば約4000円。
元々3000円台だったことを考えると正直割高感は拭えませんが、
典型的なドンシャリよりもフラット系のイヤホンが欲しい人にはオススメ出来ると思います。



オススメな人:フラット系で分解能の高いシンプルなサウンドが好みの方。
個人的好み度:10点満点中/5点(現状価格を踏まえると微妙なライン
完成度:10点満点中/8点

TANGZU x SeeAudio Shiminli Encounter Edition

 

TANGZU x SeeAudio Shiminli Encounter Edition(一応リンク

今回ご紹介するのはコチラ。
TANGZUからリリースされていたShiminliというイヤホンのSeeAudio ver。
正式名称がとんでもなく長い。
私のブログだとShiminliは未レビューなんですが見た目がTRN MT3と同じソレですね。
特徴的な筐体なのに3つも同じ見た目のイヤホンがある不思議。

今回の記事はいつか投稿しようと寝かせておいたらもうかなり時間が経ってしまったけど
新着情報もないし、とりあえず上げておくか!というお蔵入り的なレビューになります。


MT3とは違い0.78 2pin端子。ドライバは10mmのカーボンナノ素材振動板を採用した1DD。
より駆動しやすくなったという公式の売り文句に違わず、アンプのvolを普段よりかなり絞っても
同じくらいの音量が出ます。携帯直でも余裕でしょう。

装着感はpin端子の差があれど基本的に同じ。
小型でずっしりとした筐体なので耳全体で支えるような装着感。
カラーリングは綺麗な赤。MT3のような真っ暗ではなく、透明感のある塗装で金属的な質感が
より楽しめる高級感のある塗装。

音質としては非常に纏まりのある優等生なサウンド。
サブベースから低音域はソリッドで、出しゃばるような膨らみはゼロ。
それでもバスドラムやベースラインはある程度聴き取れる質感はある。
中音域はこのイヤホンの中では一番主張が強く、Voあたりが結構力強く盛り上がる。
解像度もそこそこに、刺さるような刺激は全く無く、少し広めに響く。
高音域は中音域に比べるとやや控えめだが金属筐体らしくキチっと程よい残響感を出してくれる。

どちらかというと刺激的な音を好む自分にとっては大人しく、見た目の満足感以外は
そこまででは無いかもと感じました。これでMT3と同じか少し高いくらいなら好みで選んでヨシくらいの選択肢になるんですが。

そしてこのイヤホン、リリース直後にSeeAudioからとある声明が出されました。
ざっくりいうと製造中、TANGZU Wan’er S.Gのドライバが混入してしまった可能性が高いというもの。
購入者にはamazon等の場所を問わず、今後出る新商品を貰うか返品するかが選べるような事態になりました。
その後一旦販売も休止。
個人的には事態が落ち着いた当たりでレビュー投稿しようと思っていたんですがまさか休止にまでなるとは。

S.Gと同じドライバだよ!と言われれば確かにバランスは比較的似通ってますが
ベースラインはこちらの方が少し目立ってますし、中音域もS.Gに比べると少し厚みがあり骨太です。
私が手にしたのは混入版ではないと思いたい...。

途中まで書いて、声明後の流れで一旦お蔵入りとして、お茶濁し程度にアップするか
リニューアルがあればその後に出すか迷っていたんですが現時点で見かけないですし。
いよいよお蔵な雰囲気だったので出しちゃいました。


オススメな人:ナシ(もう売ってないので
個人的好み度:10点満点中/6.5点
完成度:10点満点中/無評価(早くリニューアルして! 

Kinera Celest Phoenix Call 1DD+2BA+2FPDのトライブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
透明度の高い筐体と綺羅びやかなフェイスプレートでとても華麗な見た目ながら
中身は結構変態的な構成のトライブリッドイヤホン。Phoenix Call。HiFiGOリンクはコチラ

Kineraというブランドの中のサブブランドであるCelestから販売されたイヤホンです。
私のブログでは一応、同じくサブブランドであるQOAのPink Ladyを結構前にレビューをしてました。
どのイヤホンも見た目がキラっと輝いていて高級感のある印象。



Phoenix Callはレジン(樹脂)製の筐体で、内部もレジンが充填されていますが非常に透明度が高い。
クリアとは別に左右が青と赤(紫?)のカラー版もあります。
内部にはしっかりと太めの音導管が搭載されている様がくっきりと確認出来ます。
0.78 2pin端子で、フェイスプレートは何と手書きらしい。
空のような爽やかな青色と、緑がかったエメラルドグリーンのような色に分かれています。
ベントは側面に1箇所。斜めに?穴が空いています。


DDは主に低域担当で7mmサイズ。2基搭載されたBAが中高域担当。
FPDというのは「マイクロ平面ドライバー」、大型化したユニットでも歪みの少ない中音域~高音域を実現するのが
特徴的という印象の平面駆動ですが、そちらのコンパクト版が2基。
高音域を担当しているので、BAだけではギラつきやすい音域をこの独自開発したFPDユニットで補強した感じでしょうか。

装着感は良好、そしてレジン充填ということもあり遮音性がかなり高い。
外使いは躊躇してしまうかもしれないレベル。
先端に僅かに段差のついたノズルから根本にかけて滑らかに膨らみのある形状で、耳に嫌な抵抗を残さずハマりやすい。
イヤーピースも結構許容範囲が広く、小さめのイヤピで奥までねじ込んで良し、大きめで一定の深さを保つのも良し。
ただ根本が気持ち太いので、2時間程度つけると少し違和感が出ますね。

音質としては中高音の高解像度さと弾力のある低音域が特徴的。
サブベースはあまり出ていませんがミドルベースの辺りはかなり豊か。そして弾力性がある。
ベースラインがかなり目立ちます。
7mmサイズのDDらしいといえばらしい。圧があるけどそこまでボワつかず前にグイッと主張する。
電子系でノリの良い音源だとライブ音源かな?というくらい最前面にぶっ込んできます。

中音域は非常に滑らかで、どちらかというと寒色系なんですがVoは冷たくなりすぎず、程よい温度感があります。
充填レジン筐体による遮音性も相まって、ASMR系は非常にハマる音域だと思います。
サ行が刺さるような刺激感はないのに高解像度でクッキリしている。
このクッキリ感はギターやホーン、ドラムにも良い感じで表れています。
ただ基本的にどれも刺激感が無いというのは逆に「もっとギラついて欲しい」と思う人がいるかもしれない。
ハーマンカーブ系とまでは言いませんが、優等生感のある音域。

高音域はFPDのおかげか、程々に刺激感がありつつ結構前に出てくる。
平面ドライバーで出される高音域はDDに比べるとまろやかになりやすいと思います。
Phoenix Callの高音域はBAで出されるほどギラつかず、DDで出されるほどパンチはない。
でもその中間的な旨味を持ってる。
コレを半端と捉えるかは好み次第ですが、個人的には中々面白い雰囲気。
音数の多い音源だとベースラインの強さもあり、そこまでチャキチャキと出てこない。
シンプル寄りな音源だと結構ハッキリと主張してくる。

外装もこの気合の入り方

おまけ?のアクセサリー わぁ...

総合的には普段聴いているジャンルによって「割とおとなしめのドンシャリ」だったり
「ステージが狭いキツめのドンシャリ」等イメージが変化しやすいイヤホンだと思います。
個人的にはロック系よりは電子系に相性が良い感じ。
ピーナッツくんの音源だと低音域がブゥンブゥンと響きつつも電子系の中高音域が
高めの分離感で迫ってくる感じがとても気持ちいい。Voに関してはちょっと凹むけど。
音源を貼っておくので是非所持してる方は試して欲しい。

見た目も含めて、個性的寄りなイヤホンですが価格に見合うクオリティを感じました。
外装を含めてイヤホンに対し音だけでなく見た目も重視したいという方にはぴったりかと。

今回はHiFiGOさんより試供品を頂いてのレビューになりますが、金銭的なやり取りはありません。
また評価にも忖度を加えているわけではありませんのであしからず。





オススメな人:個性的な見た目が好き、電子系あるいはASMR系中心に聴く方。
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/10点(箱から何からお洒落すぎる)