TANGZU Princess Chang Le 6mmDD搭載 装飾がオリエンタルなイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
TANGZUよりリリースされた、Princess Chang Leの名を冠したイヤホン。
シンプルな筒型の筐体ですがデザインが凝りに凝ってる。
リケーブルは不可。MIC付きがデフォ。
金属ですがアルミ合金なので軽量。小型な筐体全面に模様が刻み込まれています。
背面は模様だけでなく刳り貫きされており、その下には金属メッシュが伺える。
6mmの小型DDと背面を大胆に開放したデザインが特徴的なイヤホンです。
音漏れはそれなりにあるよ!
左右のLR刻印はないけどケーブルの根本にあるリングの色で判別可能。



音質としてはウォーム系の優しめサウンド。
背面の開放機構が効いているのか、濃いめながら抜けの良い低音域。
サブベースは並ですがミドルベースのあたりは結構量感もあります。
中高音に関してはかなりマイルド目。とは言え低音域に圧されてるというより
そもそも刺激的な音域は凹んでる印象。
結構分離感は良く、ヴォーカルが聴き取りにくいとかドラムの金属系が埋もれてるという感じではない。
デザインと同じで古き良き感じの音質というか。
最近の刺激的な音や落ち着きながらも解像度高めでしっかり楽しませてくれる音よりも
落ち着きに重きをおいた音。
以前にあげたHOLAに偶然通ずるところのあるイヤホンでした。
HOLAよりも更に気持ちお値段低目なので、ゆったりと音楽を楽しみたい人や
カナルイヤホンでも装着の圧迫感は極力低めにしたい人にはオススメ。
見た目のデザイン的には満足感高め。
強いて気になった点をあげるとマイク搭載なせいなのか、ボリュームが少し取りにくかったです。
マイク付きだと携帯につなぐような前提が想定されますが、機種によっては少し困るかもしれません。音質が優しめだけに。


総評
オススメな人:オリエンタルな雰囲気のあるデザインが好き、落ち着きのあるウォームな音が好きな方。
個人的好み度:10点満点中/5点
完成度:10点満点中/9点(マイク有り無しは選べても良かったのではと思う)

【雑記:最近買って良かったモノ】モバイルルーター

 

amazon商品ページより

今回雑記で紹介するのはコチラ。

BUFFALO WMR-433W2-TB
外形寸法:(幅×高さ×奥行):45×45×15mmの超小型の所謂モバイルルーター。

旅先のホテルのWi-Fiが使い物にならない。
ツイッターは見れるけどYouTubeは不安定。
何ていうことがよくあると思います。

そんなものを改善するアイテムが無いかなーと思ったらまさにそういう用途の製品がこちらでした。

ポーチにはLANケーブルと電源(micro-b端子)ケーブル、それにPASSを記載したカード等
必要なもの一式が入っています。

使い方は非常に簡単。
今回使ったホテルでは部屋の机からLANケーブルが既に出されていたのでそれに接続。
すぐ横のコンセントから電源を取り(電源アダプタは無いのでanker等適当なUSBポートを使いましょう)
Wi-Fiは2.4か5.0GHz帯で選択可能。
2.4の方が一般的に接続可能範囲が広めですが電子レンジ等の電波干渉を受け不安定になる。
5.0の方は通信速度が早めですがその分接続可能範囲が狭め。
旅行先の使用ならどちらでも良い感じですね。

後は携帯、今回はiPhoneのWi-Fi一覧に出てきた特定のWi-Fiを選択。
カードに記載されたPASSを入力すれば完了。PASSは数字のみで入力しやすかったです。

数日間ホテルにいる間、今までとは比べ物にならないくらいWi-Fiが安定して使えました。
ツイッターをはじめSNSの読み込みもスムーズでしたし。
YouTubeも全く問題なし。
以前は画質が自動的に落ちるのはまだしも、しょっちゅう止まるので所詮Free Wi-Fiだなーと
感じていたストレスがゼロになりました。
ここまで違うならもっと早く買っていれば良かった。

一式が小さいポーチに収まるし重さも本体のみで19gと非常に軽い。全然荷物にならない。
色も黒や白以外に私の購入した水色、シルバートレッドもありバリエーション豊か。
独立したネットワークになるのでセキュリティ的な面でも安心。
5千円くらいはするんだろうなと思いきや二千円台。
出先のFree Wi-Fiを快適に使いたいと一度でも思ったことがあるなら非常にオススメ。



2つ目はほんのおまけですが、ライブ向けの耳栓が何種類か売られていますがどれも高い。
なんたらloopなんてアリエクで類似品あるんでは?と思ったら
ありました。

 

どう見てもあの製品のアレ

しかも300円くらいで。
試しに購入し、実際に使ってみたんですがこれも良かったです。(私が買った店はコチラ ※アリエクのショップです)
全て柔らかいシリコン製で、リングにイヤーピースを装着する突起が付いてるもの。
付属イヤピは3種類の大きさで、一般的なものと何ら変わらないので付け替えOK。
リングが耳の入口にスポっと収まるのでイヤピはサイズさえ合えば何でも良いと思います。
私は付属で十分でした。

メタル系の、間違いなく終演後に両耳がしばらく変になるようなライブでしたが全くダメージ無し。
偶に外して音を聴き比べてましたがちょうど耳に痛くなるような音域はバッサリカットして
低音や中音域あたりは普通に楽しめる程度の減衰にしかならない。
普通の耳栓と違うのは耳道を全て塞ぐのではなく、細めのシリコン突起にイヤピが付いてるだけなので
減衰率は大分異なります。
睡眠用に使うイヤピより遥かに音は聞こえる。
なので間違っても飛行機やホテルで静かに寝たい用に買ってはいけません。
周囲の音が減衰するけど、近くにいる人との会話ならギリ問題ないっていうくらいです。

数千円出してデザインや耐久性に優れてそうなものを買うのも良いですが、
ちょっと試したいだけなんだよなぁ~という人にはオススメですよ。

SIMGOT EA2000 12mmDD+6mmパッシブラジエーターを搭載したハイパワーイヤホン

今回ご紹介するのはコチラ。

SIMGOTのEA500をレビューした際にちらっと触れていたモデル。EA2000。
EA500に流用されていた技術の大本というだけあり価格的にも上位ですが、それに見合うパワーのあるイヤホンです。


ケーブルはMMCX端子で、フェイスプレートのクリスタルガラスを除いてアルミ合金の金属ボディ。
EA500の元だけあり形状は非常に近く、独特な段差のあるタイプ。
クセがあるようで、装着感は非常に良い。ノズルにかなり角度が付いているせいか
耳道にしっかりとはまりこみ、少々重めの筐体にも関わらず長時間付けていても疲れを感じにくい。


端子横やノズルの根本にある段差にベントが配置されてますが、見て分かる通り非常に大きな穴があります。
こちらは6mmPR(パッシブラジエーター)の眼の前に配置されたものです。
付属ケーブルは上位モデルらしくプラグ側が交換できる機構付き。
12mmのDDはデュアル磁気回路・デュアルチャンバードライバーユニットを搭載。
EA500ではここが10mmでした。
私の場合順序がリリースと逆になってしまいましたが、EA500の時点で非常に完成度の高かった音が上位モデルではどうなってしまうのか。


音の第一印象としては非常に反応の良い,DDらしいスピード感のある音。
サブべースから低音域はPRの効果もあり全体的にしっかりと重みのある音。
大きなベントの効果も絶大で、重さがあるにも関わらず非常に抜けが良い。
金属筐体等の効果もあってか余計な余韻もない。
パッシブラジエーターのおかげでどれだけ濃ゆい感じになっているのかと思いきや、
一瞬でズドっと貫くような重さを出しつつ、すぐに引いていく速さも相まって
重く濃い低音なのにスッキリと聴けてしまう。

中高音含めて全体に共通してるんですがとにかく反応が良い。
広く濃い低音域だと他の音を食ってしまうとか、全体がモコっとした印象に近づく等のデメリットが発生しやすいですが
中高音のパンチもしっかりとあります。
男性Vo付近は比較的フラットですが相対的に気持ち凹んでるという程度で、曇りは感じない。
アコースティックギターやギターのカッティング、金管楽器の音はどれも硬質で煌めきがある。
分離感も高く見通しが良い。
強いて言えばしっかりと硬めな音なので刺さるまではいかないが刺激的な音を苦手とする人には微妙かも。

DD1発やDDがメインのイヤホンだと「スピーカーの目の前で聴いてるみたい」と思うような
音の迫力を感じるんですがEA2000はそれの極地的な音。
小さめのライブハウスで聞く音楽のような迫力と、空間を同時に感じることが出来る。
低音域はゴリゴリに重いし中高音のパンチ力は音量を上げすぎると耳にチクっとした刺激が出るくらいの硬さ。
初めて行ったライブハウスで感じたような「耳がびっくりしてる」感覚を味わえる。

何度も言うけど低音は濃い。でも総合的にはクール寄りの音でVo域に艶を求める人にはちょっと趣向がずれるかも。
個人的にはBAオンリーあるいはBA+DD等ハイブリッドの整ったパワーのあるイヤホンも良いが
EA2000は大口径のDDにしか出せない魅力の詰まった、価格に見合う完成度の高いイヤホンでした。
金管楽器やクラップ系の音が刺さるのは苦手だけどEA2000のは何故か許せる。。。
大きなベントから盛大に音漏れしてる分、刺激感が僅かに削れてるのかもしれない。

全体的にとにかくパワーのあるイヤホンが欲しい!と思ったらEA2000は有力候補。
個人的にMMCXというのだけ残念ですがTRI I3みたいに後から2pin版とかが出るのはレアケースだと思うので
そこは諦めました。
重めといってもMMCX端子を起点にクルクルするほどではないのでそこは安心です。

ちなみに、新しいモデルのEA1000がつい先日ツイッター(X)に流れてましたね。
EA2000の気持ち廉価版という感じに見えますが、フィルターギミックもあって面白そうな予感。
見た目が殆ど変わらないのもありますし、興味のある方は気になるレビューが出揃ってから選択で良いかもしれません。




オススメな人:巨大なスピーカーでぶん殴ってくるようなパワーのあるイヤホンが欲しい方
個人的好み度:10点満点中/10点(2pin端子だったら12点)
完成度:10点満点中/10点(付属品を簡略化して価格が落ちれば、もっと手にされやすいと感じる)

AFUL Performer8 滑らかさ+高解像度の同居するハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。

AFULというブランドよりリリースされた7BA+1DD構成のハイブリッドイヤホン。Performer8。
複数の特許技術が詰め込まれたという触れ込みで販売されたPerformer5の上位グレードになります。
本当はPerformer5の時点で「いつか欲しいな」と思っていたんですが短い期間で上位が出てしまうと
そっちに惹かれてしまいますね。 何と言っても評判も良かった。



0.78 2pin端子で本体は樹脂製、内部には独自の音導管が組み込まれています。
その他に独自のクロスオーバーや装着時の圧のバランスを整えるシステム等。
数々の技術が詰め込まれた、価格に見合うこだわりのある仕様になっています。
DDは8mmサイズのバイオ系素材の振動板。BAは中低域用に2基、中域2基、高音域に3基をあてがったようなドライバ構成。
フェイスプレートは派手すぎず、高級感のあるブラウン+ゴールド系。




形状としてはいかにもエルゴノミクスな、滑らかで微妙に凹凸のあるもの。
パッと見て分かる通りノズルが根本の盛り上がり含め結構長め。そして段差なしタイプ。
ノズルを除くと導管がくっきりと見えます。先端まで伸びてない分、メンテナンス面でも良さそうな構造。

装着感は正直不安だったんですが杞憂。なんならノズルがスマートな分Yanyin Canonよりも圧迫感は少ないくらい。
ノズルが奥までしっかりと入り込みますが角笛のLサイズでも余裕でした。(CanonはMにしないとキツかった)
本体が軽量なこともあり一度ハマれば中々ズレません。なのに装着疲れ感は殆ど感じない。
ノズルに段差がないとこういう点で有利なこともあるんですね。
樹脂製なおかげなのか、長さの関係か、イヤピがスっぽ抜けるということも不思議と少なめ。


音質としては全てにおいて過不足のない、高解像度で滑らかなサウンド。
フラットで面白みがないというわけではなく、全てが程よい。
全部で8個のユニットが詰まっているとは思えない程非常に滑らかで、妙なギラツキや凹みが存在しないチューニング。
奥まで差し込んだ装着感にも関わらず空間の広さや音抜けも並以上。
実はベントがイヤホンのお尻、底辺部に1箇所だけある。これだけでこんな効果を出せているのか。。。

基本的な解像度の高さに加えてハイブリッド系の綺羅びやかさと、1DD系の纏まり、伸びやかさが良い塩梅にまとまっています。
「この曲、こんな音も鳴ってたのか」と新たな発見をさせてくれる。
細やかなタッチや他に埋もれがちな音もしっかりと拾ってくる。

サブベース~低域はしっかりとした質感がありつつも、広がらず、縮むこともなく存在感をアピール。
音導管が導入されているイヤホンで感じることの多い、整理された質の高さ。
ダンス系の音楽でも、ロック・ポップス、歌謡曲でもジャズでも。
どっしりとした重さの表現もこなせて、元々軽めの低音域にもしっかりと存在感を出せる。
一応、リケーブルで量感の調整も出来ますが基本的な質が高いです。

中音域は特に解像度の高さを感じる。ヴォーカル帯やギターのカッティング系、ホーン系、キーボードやシンセのサウンド。
どれも非常に気持ちよく響かせ、金属的な質感もしっかりと出してくる。
だからといってサ行の刺さりや金物のギラつきは皆無。
うまく纏められただけでなく、旨味を極限まで引き出したような感じ。
ユニット数が多いおかげか、適度に艶めかしさもあるので寒色系に寄っているわけでもない。

高音域も中音域の印象とほぼ同じだが、非常に抜けが良い。でも刺さらない。
不思議と金属筐体に近いしっかりと金属感のある残響感すらあります。
本体が樹脂製にも関わらず。
こういう「何でこうなるんだ」という部分の原因が「複数の特許技術」に詰まっているんでしょう。

このイヤホンはあの楽曲に相性が良い。という好みの組み合わせは各々あると思います。
Performer8はそれをどんな楽曲にも合わせた、それでいて無難に丸くなったわけでもない
超オールマイティなパワーを持ったハイブリッドイヤホン。

様々なイヤホンを触ってるうちに「コレ1個あれば良い」と思えるものに出会えることは正直何度もあります。
どんどん更新されていって「今はコレがあれば」「やっぱりコレがあれば」と、
途方のないスパイラルに足を踏み入れた気持ちになることもありますがPerformer8はそんな螺旋を断ち切ってくれる、
個人的にマスターピースとなり得るイヤホンでした。
ヨドバシカメラでも8月から取り扱いを開始してますので、大抵中華イヤホンの高価格モデルは「試聴がなぁ」となるところも
解消されてきています。

是非いろんな方に聴いてみて欲しい、それだけの価値があるイヤホン。

オススメな人:ハイブリッド系で、1個で万能型なイヤホンが欲しかった方
個人的好み度:10点満点中/10点 
完成度:10点満点中/10点 国内で取り扱い開始して試聴も可能になったのは非常にヨシ

Amazonリンク

SIMGOT EM6L H-2019 Target Curveチューンのハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。

SIMGOTの1DD+4BAハイブリッドイヤホン、EM6L。Linsoulリンクはコチラ
H-2019 Target Curveのチューニングを施された、ゲーミングに適してるという売り文句のイヤホンです。
qdc pin仕様で、金属製のフェイスプレートと樹脂のハイブリッドボディ。
ど定番の構成と筐体ですが、SIMGOTは個人的に完成度の高いチューニングをしてくれる印象。



細かな点で言うと、ベントが内側には一切なく、フェイスプレート側のやや大きめな1箇所のみ。
ノズルは金属製ですが段差が一切ないタイプ。
高級なモデルだとこういったノズルが結構あるイメージですが、音質的な効果があるんでしょうか。
個人的にはどうしてもイヤピがスっぽ抜けるので多少は段差があって欲しい。
ノズル自体の角度や長さは標準的なので、イヤピは選びませんがドットスパイラルのような柔らかいタイプは
本当にするすると抜ける。もとい耳に残りそうになる。

8mmのDDは高性能高分子複合振膜+デュアルキャビティ仕様。このDDが中低音を担当し
残りのBA4基は中高音担当。
EM6Lは内部に音導管を3本搭載しており、ハイブリッドながら非常にまとまりのある完成度の高い音を実現しています。

音の第一印象としては、ハーマンカーヴらしい無難な完成度の隙間にSIMGOTの煌めきが光るサウンド。

まず重低音にはしっかりと重さがあり、引き締まっていながらも存在感は強め。
ミドルベースはハーマンカーヴらしい「鳴ってはいるけど存在感としては控えめ」な量感。
ここのギャップが楽曲によって妙にあっさりとした質に感じることも。

中音域は分離感が強く、ドラムのスネアや金物、女性Voから男性Vo、ギターのカッティング等どれも
解像度高めで存在感も強い。
しかし決して出しゃばるようなパンチの強さはなく、何ともハーマンターゲットらしい不快感を伴いやすい音域は
ギリギリまで削ってる感じ。
おかげで音量をアゲても刺さり無しで気持ち良く聴けてしまう。
ベントは背面の一箇所のみだが音抜けもかなり良く、中音域のステージ感は重低音と高音域に比べかなり広い。
個人的にこのあたりが一聴した段階ではかなりクセがあるように感じた要因でした。

外使いで愛用しているTRN VX PROは締まりのある低音域にシルキーな中音域、金属筐体らしい程よい硬さと抜けのある高音域。
上に向かうにつれて広く感じる音場なんですが、EM6Lは高音域の辺りは結構控えめなバランスになっているので
その手前の中音域が広さのピークになっている印象。
ここの辺りは完全に好みだが、金属的な残響感と抜けを好むなら前者。ナチュラル目な残響感を好むならEM6Lかなと思いました。

私のSIMGOT歴はEA500からはじまり、まだレビューを投稿していませんがEA2000やEM2R等どれも完成度が高く非常に面白いブランド。
KZ系のギラついたドンシャリも好きですが、SIMGOTはどれも分離感が高くていろんな楽曲を改めて聴き直したくなる
特徴的な鳴りが多いと思います。
このEM6Lも久々にVX PROに代わって外使いに愛用出来そうなサウンド。
解像度高めのバランスの整ったハイブリッドイヤホンが好みなら一度は試聴してみて欲しいです。

現状amazonでの取り扱いは無し。国内販売だとヨドバシやビックで取り扱っています。

 

オススメな人:サブベースに重さがあってかつ全体の解像度高めのハイブリッドが欲しかった方
個人的好み度:10点満点中/9点(ノズルが段差ありなら10点だった...)
完成度:10点満点中/9点 

7HZ Sonus 1DD+1BAのハイブリッドイヤホン

今回ご紹介するのはコチラ。
7HZより1DD+1BA構成のSonus。Linsoulリンクはこちら
このブランドだと私のブログではSalnotes Zeroを絶賛したきりでした。
かなり以前からツイッター(X)で情報は出ていましたが、販売価格は59.99ドル。
シンプルなドライバ構成とはいえ、いかついプレートをしているので70ドル~程度はしそうだと思っていたので
約60ドルとは流石の価格。

0.78 2pin端子で相変わらずイヤホンに対しやや斜めに設置されたモノ。
特許でも取ってるのかというくらい他ブランドは真似しませんが、これだけでケーブルが
僅かに内側に入り込んでくるので、すごくフィット感が向上します。


樹脂ボディと、少し厚めのアルミ合金フェイスプレート。

プレートはフラットではなく、ロゴから2本のラインにかけて登り坂のように盛り上がっています。
表面はマットな質感で指紋が全く目立たない。
今回私のはブラックですがシルバーなロゴとの色対比が絶妙ですね。

ノズルは本体と一体化した樹脂製。若干太めで、標準的な長さ。

角度がやや深めで、イヤーフィンのような段差がある少し凹凸のある仕様。
装着感はガッチリとハマるタイプですが、人によってはノズルの太さが少しキツさを覚えるかも。
ベントが2箇所と、すぐ側にRLロゴが入っています。ここを見て判断する人いるんだろうか。

ノズルには通常のメッシュだけでなく花柄を刻んだおしゃれなメッシュ付。
交換用もオマケとして入っています。
通常目に付かないところにお洒落を取り入れるとは江戸っ子の精神を感じます。
思えばSalnotes Zeroもメッシュが少し独特でしたね。


付属ケーブルもかなり独特の幅のあるケーブル。
いわゆるきしめんタイプと呼ばれるやつですね。
個人的には撚った方がオシャレというか、使い勝手が良い印象ですがこれもまた7HZブランドの個性でしょうか。

ドライバについては詳細が書かれておらず、恐らくは10mmサイズのDD。

見直すことで広い周波数応答を実現したようです。
BAについてはノズル内部ではなくやや斜めに伸びるノズル根本、DDの直ぐ側に配置。

音質としてはややニュートラル寄り。低音から高音域まで自然に伸びるサウンド。
重低音はかなり深めの領域まで鳴っており、全体を支えるように下の方で広めに響きます。
ミドルベースはあまり膨らまず、存在感がありながらも悪目立ちはしない。
ソリッドというわけではなく、パワーはあるけどバランスを弁えたボリューム感です。

中高音域は分離感も程々に、自然なバランスで広めに鳴ります。
Sonusの一番印象的な部分というか、中核を担う印象。
ウォームでもないがシャリつきも一切ない。
ハイブリッドイヤホンだと大体中音域は強めの低音と高音に飲み込まれてやや凹むか、
凹まずとも存在感はやや弱め、負けずに主張して刺激強め。という大まかなパターンに分かれると思うんですが
Sonusでは本当にニュートラルなバランスにチューニングされていると感じます。
高音域も金属的なタッチ感は残しつつも極力自然さを意識した柔らかさがある。
サブベースが濃い以外は、出しゃばらず凹まず自然に伸びる音を意識したチューニング。

解像度という意味では他機種に一歩譲るがこのニュートラルさは案外癖になる。
少なくとも聴き疲れとは無縁な音。
だからといってモッサリとしてつまらないというわけではない。
Salnotes Zeroはかなり独特のドライな音でしたがSonusはひたすらナチュラル。
でもサブベース、特に20HZ~30HZあたりだけはやたらと濃い。
リミックス系の音源を聴くとちょっと笑いが出るくらいに太いのが出てきます。
装着感による密着感からではなく、ドライバから直接叩き出す低音。
普段好む楽曲によっては「このイヤホン全然ナチュラルじゃないんですけど!」と面食らうかもしれません。
でも基本的にはナチュラルです。多分。。。



オススメな人:ナチュラルめなバランス、聴き疲れのしにくいハイブリッドに興味のある方。
個人的好み度:10点満点中/10点 第一印象時点ではまぁ悪くないかなと思ったのが、電子系で完全に吹っ飛ばされました。
完成度:10点満点中/10点