SIMGOT EM6L H-2019 Target Curveチューンのハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。

SIMGOTの1DD+4BAハイブリッドイヤホン、EM6L。Linsoulリンクはコチラ
H-2019 Target Curveのチューニングを施された、ゲーミングに適してるという売り文句のイヤホンです。
qdc pin仕様で、金属製のフェイスプレートと樹脂のハイブリッドボディ。
ど定番の構成と筐体ですが、SIMGOTは個人的に完成度の高いチューニングをしてくれる印象。



細かな点で言うと、ベントが内側には一切なく、フェイスプレート側のやや大きめな1箇所のみ。
ノズルは金属製ですが段差が一切ないタイプ。
高級なモデルだとこういったノズルが結構あるイメージですが、音質的な効果があるんでしょうか。
個人的にはどうしてもイヤピがスっぽ抜けるので多少は段差があって欲しい。
ノズル自体の角度や長さは標準的なので、イヤピは選びませんがドットスパイラルのような柔らかいタイプは
本当にするすると抜ける。もとい耳に残りそうになる。

8mmのDDは高性能高分子複合振膜+デュアルキャビティ仕様。このDDが中低音を担当し
残りのBA4基は中高音担当。
EM6Lは内部に音導管を3本搭載しており、ハイブリッドながら非常にまとまりのある完成度の高い音を実現しています。

音の第一印象としては、ハーマンカーヴらしい無難な完成度の隙間にSIMGOTの煌めきが光るサウンド。

まず重低音にはしっかりと重さがあり、引き締まっていながらも存在感は強め。
ミドルベースはハーマンカーヴらしい「鳴ってはいるけど存在感としては控えめ」な量感。
ここのギャップが楽曲によって妙にあっさりとした質に感じることも。

中音域は分離感が強く、ドラムのスネアや金物、女性Voから男性Vo、ギターのカッティング等どれも
解像度高めで存在感も強い。
しかし決して出しゃばるようなパンチの強さはなく、何ともハーマンターゲットらしい不快感を伴いやすい音域は
ギリギリまで削ってる感じ。
おかげで音量をアゲても刺さり無しで気持ち良く聴けてしまう。
ベントは背面の一箇所のみだが音抜けもかなり良く、中音域のステージ感は重低音と高音域に比べかなり広い。
個人的にこのあたりが一聴した段階ではかなりクセがあるように感じた要因でした。

外使いで愛用しているTRN VX PROは締まりのある低音域にシルキーな中音域、金属筐体らしい程よい硬さと抜けのある高音域。
上に向かうにつれて広く感じる音場なんですが、EM6Lは高音域の辺りは結構控えめなバランスになっているので
その手前の中音域が広さのピークになっている印象。
ここの辺りは完全に好みだが、金属的な残響感と抜けを好むなら前者。ナチュラル目な残響感を好むならEM6Lかなと思いました。

私のSIMGOT歴はEA500からはじまり、まだレビューを投稿していませんがEA2000やEM2R等どれも完成度が高く非常に面白いブランド。
KZ系のギラついたドンシャリも好きですが、SIMGOTはどれも分離感が高くていろんな楽曲を改めて聴き直したくなる
特徴的な鳴りが多いと思います。
このEM6Lも久々にVX PROに代わって外使いに愛用出来そうなサウンド。
解像度高めのバランスの整ったハイブリッドイヤホンが好みなら一度は試聴してみて欲しいです。

現状amazonでの取り扱いは無し。国内販売だとヨドバシやビックで取り扱っています。

 

オススメな人:サブベースに重さがあってかつ全体の解像度高めのハイブリッドが欲しかった方
個人的好み度:10点満点中/9点(ノズルが段差ありなら10点だった...)
完成度:10点満点中/9点 

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