BLON x Z JoJo オラオラな低音が魅力の1DDイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
Zeos氏によるBLONのコラボモデル。JOJO。Linsoulリンクはコチラ。

元になっているのはBL05あるいはBL05S。
10mmのDDを搭載していますが、元のモデルで搭載していたCNT等ではなく直訳で複合振動板という記載。(コンポジットメンブレン)
0.78 2pin端子ですがqdcを角ばらせたような独自の形状端子。
通常の0.78 2pinケーブルでも刺さるけどちょっと見た目が飛び出ちゃいますね。
その分、専用ケーブルだとがっちりと固まるので安心感もある。
その名を冠するだけありオラオラなカラーリング。亜鉛合金製で非常にコンパクトながらずっしりと重い筐体です。
金色部分は18kメッキを使っているとのこと。ただの金メッキではないあたりこだわりが伺える。



ベントは内側に1箇所、ケーブル端子の根元付近にもスリットのような箇所がありますが

どちらも音漏れは感じません。
とても小さい筐体なのでイヤーピースは大きめでも小さめでも収まりやすいですが、重いので
大きめでしっかり押し込むか、ラテックス系のイヤピで固定するとより良い感じ。
ノズルは短めでで角度深め。深さの分思ったより耳の入口で筐体がピッタリに収まります。

音質としてはパンチのあるベースがメインのドンシャリ系。
サブベースからミドルベースまでしっかりと低音域が主役として前に出てくる。
バスドラが支配的に響きやすいですが、金属筐体のおかげか過剰なだらしなさはない。
暴力的なまでにゴリゴリ感はあるのでベースジャンキーにはとても良い感じのボリューム。
とにかく低音域の距離感が近い。

中高音は尖った刺激感こそありませんが今どきの1DDのイヤホンらしく強い凹みもなく
ヴォーカルからギター、金属系まで割となっています。
分離感も高めで、距離感こそありますがドラムの金属類も低音に飲み込まれずしっかりと聞き取れる。
伸びや解像度に関しては流石に低音重視ということで控えめ。
ここまで低音域が強いのにウォームな印象に強く寄らないのは中音域を保つ程度にうまくチューニングされてる証拠ですね。
ステージ感も奥行きがあって狭さはあまり感じませんでした。

ジョジョ好きならちょっと惹かれてしまう見た目だとは思いますし、音も最近の綺麗にまとめられたイヤホンに比べて
良い意味で頭の悪い方向に振り切ったパワー系のイヤホン。
紫と金色って下品になりやすい組み合わせだと思うんですが不思議と綺麗にまとまってます。
音楽は勿論ですが、映画やアニメ鑑賞でもこの低音域はいい仕事をしてくれる。
とりあえず低音が強くて見た目個性的なイヤホンが良いなぁと思ったら良い候補になるイヤホン。


総評
オススメな人:とにかくベースゴリゴリほしい方。
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点 強いて言えばコラボモデルだけありお値段が気持ち高め。

LETSHUOER DZ4 パッシブラジエーター+3DDイヤホン

今回ご紹介するのはコチラ。
LETSHUOERよりリリースされたイヤホン、DZ4。 LETSHUOER公式はコチラ。
その名の通り4つのユニットを搭載。3つの6mmDDはチタン振動板搭載。
さらに6mmのパッシブラジエーター。
小型のスピーカーでよく見る低音増強させる為のユニットですね。
それらが4つの音導管と2ウェイのクロスオーバーを採用した何ともパワーに溢れてそうなイヤホン。



0.78 2pin端子で、筐体は一見全金属に見えますが樹脂製です。
QKZ×HBB Khanのようなザラつきのあるマットな質感の独特な質感。
指紋が全然目立たないし滑り止めっぽくもなってて好み。
フェイスプレートはアルミ系の素材で軽量。稲妻のようなデザインはオレンジ色の
メッシュプレートが覗いています。半開放型のようになっているのでここからそれなりに漏れる。

ノズルは気持ち短めで、音導管が顔のように...。
根本からの盛り上がり部分が長めなのでかなり奥まで入り込んでくる装着感。
半開放のおかげか、内側にベントがなくとも耳に圧を感じることはありませんでした。
食い込むような凹凸は殆どありませんが、本体が軽量なのでずれることもなさそう。
このマットな質感のおかげでイヤーピースが気持ち入りにくいけど、一度収まったらガッチリ食い込む感じがして好き。

音質としては想像よりもパワーゴリ押しではない、若干ウォームながら解像度も確保した明瞭サウンド。
てっきりサブベースからミドルまで轟音のような低音が襲いかかるという音を想像してた。
ミドルベース辺りはかなり締まっていて量感も並。ややドライな印象を受けました。
しかし中高音については低音とは反対に少々ウォーム。
DZ4のDDは全てチタン振動板を採用しているせいか、それなりの低音を出しつつも決してボワつかず。
中高音はDDらしい硬さとパンチがありつつも刺さるような刺激は無く伸びてくる。
3つのDDにそれぞれの音域を分けているおかげか、歪が少ないサウンドという印象を受けました。
半開放型というのもあり音抜けが良く音場が広く感じるのも良し。
ただし時折Voや金管楽器の定位が少々いつもより後方に感じることも。
ここで案外綺麗にまとまった音だなぁと思うのも楽曲によりけり。

パッシブラジエーターがライブ音源、EDM、メタル等の重低音をごっそり持ち上げてきます。
今までも低音が強いイヤホンは巡り合ってきましたが振動の種類が違うなぁというレベルの太さ。
ベースの太さ、バスドラの深さ、どれもどっしりとした重さを鼓膜に伝えてくる迫力。
装着感が深いイヤホンで味わうような密度の濃い音というよりも、スピーカーで味わうような
包み込んでくる広さのある低音。
パッシブラジエーターの力+半開放型による空間確保が絶妙に噛み合っている感じ。
総合的にちょっと暖色になることはあるが極端なウォームさにはならない。

ワブルベースが入ってる楽曲を聴くと最高にトべる。
中高音は決して刺激的ではないのでつい音量も上げてしまう。
個人的には重低音を味わいつつ、人の声や高音域がハッキリ聴こえるのに刺さってこないこのバランスは
アクション映画やゲームにもぴったりだなと思いました。
こころなしか見た目も色や質感こそ落ち着いてるけどプレートのデザインがゲーミング的な格好良さ。

現状アマゾン在庫はありませんが、もうそろそろ入荷する。はず。


総評
オススメな人:サブベースの質感を何より重視したい方。
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/10点 相変わらず付属ケーブルがしっかりしているし、ケースもかっこいい。 

TRIPOWIN Seraph 濃く鮮やかな青色が特徴の8芯銀メッキ

 

今回ご紹介するのはコチラ。
TRIPOWIN Seraph。Linsoulリンクはコチラ
1芯あたり0.05mmの超極細高純度無酸素銅を280本使用。
銀メッキ加工がされており、音の傾向的には濃いめ、元気にしてくれる傾向。
主にSalnotes Zeroで試聴しましたが、ドライさの目立つ中高音が太くなり
低音域は気持ち圧が高まるような感じ。
銀メッキ線はものによってギラつきが出るけど、その傾向は少なめ。
もう少し音に濃さが欲しいというイヤホンに相性が良さげです。

プラグ端子は3.5mmの他4.4mmバランスにも対応。
MMCX、0.78 2pin、qdcの3種類がラインナップ。

照明オフ版の写真でも鮮やか

シンプルで堅牢なデザイン


割と細め

金属パーツはシンプルなデザイン。
高級感のあるしっかりとした重みのある金属。
個人的には軽めの方が好みだけど、重さの分ケーブルがよれにくいのは利点。

見た目にはわかりませんが
導体のプラス側とマイナス側の撚り方向を対称にして、
電気信号の流れを極限までスムーズ化するシンメトリックブレイドマトリックスという
導体同士の電気抵抗の上昇を抑え、低域から高域まで広い帯域の音を伝送することを可能にしているとのこと。
お値段の分だけこだわりが詰まってる。

色味はかなり濃いめの青で、手元にある青系のケーブルとは比べ物にならない鮮やかさ。
青系のイヤホンとの相性はピッタリそうです。

一番使ってて良いと感じたのは柔らかさ。
導体を真円化することで導体自体の柔軟性と耐久性が飛躍的に向上。
細かく編み込んだ多芯ケーブルと同じくらい柔らかい。
今まで所持したケーブルの中でもトップクラスというか一番柔らかいかもしれない。
その分、小さく強くひねったりすると編み込みが広がりやすいのでハードな取り扱いには注意が必要かも。

他のラインナップに比べて価格は少し強気かもしれないが、価格分だけのこだわりを感じ取れる仕様なので
手持ちにイヤホンに濃いめの青ケーブルが欲しかったという人じゃなくても良い感じ。
派手な音にしたい、素直に特性を伸ばしたいというよりは
音を全体的に少し濃く、太く、圧を伸ばすケーブルに感じました。
寒色~フラットなイヤホンに少しだけパワーを上乗せしてくれるケーブルでした。

SOUNDPEATS Air4 ANC搭載インイヤー型ワイヤレスイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
SOUNDPEATSよりリリースされたAirシリーズの最新作、Air4。例によってAmazonクーポンコードを発行していただいてます。この機会にぜひご利用下さい。
デザイン的には前作に当たるAir3 Deluxe HSから続く形状ですがドライバサイズが14.2mmから13mmに変更。
スピーカー部もメッシュではなくOperaなどに見られる穴の大きな金属メッシュに変更され、大まかには同じデザインでも
大分ブラッシュアップした印象です。



中身もQualcomm QCC3071のBluetoothチップ搭載、今まではLDACに対応していたのが

Air4ではaptX Adaptive Lossless/Snapdragon Sound対応。
今まで通りゲームモード(低遅延)やマルチポイントにも対応。
再生時間もDDが小さくなったことも影響してか6.5時間とこのタイプとしてはかなり長め。
一番大きいのはカナル系ではないのにANC、ノイズキャンセルを搭載している点でしょう。

充電ケースは艶消しのブラック。今までより少し縦に伸びた形状になりました。
容量が増えたのは勿論ですが、個人的にはこれくらいの大きさのほうがうっかり零れなくて良い。
装着感は相変わらずの軽さ。
操作はタッチセンサーなので例によってうっかり操作が起きやすい。
でも専用アプリからタッチコントロールのオンオフが出来るので、この問題も実は解決可能。



音質としては通常モード(私の場合はAAC接続)においては基本的には今までと同じ印象。
インイヤーとは思えないしっかりした低音と、ヌケの良い中高音。
ドライバサイズは僅かに小さくなりましたが低音が減ったような印象はあまりありませんでした。
中高音については刺さり無く、解像度は少し上がったような気がします。
aptx adaptiveに対応したドングルを用意していたのでそちらでも試しましたが、
やはりLDACと同じ用に上下でかなり音が広がる。
より低く圧のある低音と、クッキリとした中高音が伸びてくる。
Snapdragonに関しては対応した環境を持ってないので残念ながら味わえず。
しかしAACのみでも本来の魅力は十分に備わっているコスパの高さ。

注目のANCですが、オンにすることでかなり音質が変わります。
低音を逃がすベントを塞いでしまったような上がり方。カナル型に迫る圧です。
中高音もインイヤーの特性でこもるようなことは無いのですが、
流石に中音域、特にVoあたりは低音に多少飲まれます。
正直、ANC自体は個人的にびったりと張り付くような装着感を得てるわけではないので
オンにしてもキーボードの打刻音も今まで通りはっきりと聴こえてしまいます。
インイヤーなのでここはかなり個人差がでるというか、しっかり静音感を味わえる人は限られそうな印象。
ただ低音ブーストとしてならかなり使えます。勿論再生時間はその分減ってしまいますが
元が6.5時間のスタミナなので3時間程度ならギリいけそう。

ちなみに付属品が収納されている上下のスペースには充電ケーブルとイヤーピースのマークが
付いてるけども、ケーブルのみでAir4にイヤーピースは付属しません。そもそも付けれる形状じゃないけど。
ここの辺りは箱を一律デザインで流用してることによっておきたものと思われますが
メーカーさんに伝えた所消すようにすると言っていたのでロットによって解消される予感?

TWSはすぐにアップデートされたバージョンが出てしまうのでいつが買い時なんだと思う人もいるでしょう。
今です。

クーポンコード:AIR4BLGALL  終了日 2023/07/12→7/16 23:59 JST


SOUNDPEATS Engine4 ワイヤレスイヤホン 今までと一味違う2DD 

今回ご紹介するのはコチラ。
SOUNDPEATSよりリリースされた同軸デュアルDD搭載のTWS。Engine4。
先日クラファン経由でリリースされたOperaシリーズとは異なる構成で音質に強みをもたせた新作です。
今回もAmazonクーポンコードを発行していただいてますので、是非ご利用下さい。(記事の最後に記載)
主な特徴として
・今作もLDACに対応
・マルチポイント対応
・イヤホン本体で10時間を超える再生時間
・機能を抑え低価格に
・落ち着きのあるデザイン

同軸デュアルDDについては、10mmのPU+PETチタンメッキの3層構造。6mmのチタンメッキPET振動板を採用。
硬さの異なる素材を組み合わせることでそれぞれの特性を活かすということに加え、
同軸上に配置することで音の歪みを抑制。
物理と電子回路2つのクロスオーバーを組み合わせ、個別の音導管も割り当てることで
全体の音に分離感を持たせつつパワーも出すというとにかく技術推しなTWS。
複数のDDを詰んだものは結構昔からあるけど、Truengine辺りからどれだけの進化を遂げてきたのか気になる所。

ケースは最近使われているものを同型のカラーリングというか加工違い。
指紋や反射が避けられないツルピカです。パッと見て判断できるようにあえてした加工だろうけど
中々取り扱いには困るやつ。でもその分スルっと手からこぼれ落ちないよ。


本体は原点に立ち戻ったようなシンプルなどんぐり系の形状。
黒~ダークグレーを基調としたひし形模様の金属部が落ち着きのあるお洒落感。
写真だとかなり明るく見えるけど実物は根本も結構濃いめのグレーです。
根本からノズルにかけては透明になっておりDDが覗いてます。
ノズルは樹脂製ですがメッシュが最近のSOUNDPEATS全般に採用されている穴の大きなタイプ。
そして楕円ではなく真円。他のイヤピでも流用しやすいし、
何より装着するときあまりグリグリする必要がないので個人的にはこちらの方が嬉しい。


装着感としてはしっかりと耳に押し込む必要があるタイプ。

でも楕円ノズルではないのでウマイ角度を見つける必要はない。
パッと見ノズルが短いため装着後の安定感に不安を覚えるかもしれないけど
案外このボディが耳の入口にちょうどよく収まる。
階段を移動中でもまったくプラつく感じがしない。
角笛のような軸が長いイヤピにしてしまうとちょっと耳からはみ出る分プラっとくる。

ノズルの根本や充電端子の側、本体のタッチセンサー付近にベントらしきものがあるが
音漏れはほとんど気にならない。遮音性もそれなりにある。

音質としてはDDらしく深さ、濃さのある低音域と滑らかながらしっかりと主張のある中高音が両立した音。
サブベースは並だがソレ以外の低音域は全体的にかなり濃く押し出しがある。
チタンとPET複合されている効果か、適度な弾力性がありながらだらしなくない程度に締まりも感じる。
今までの機種に比べるとかなりバランス型になった印象。
中高音はパンチという意味ではそこまで強くないが低音とはしっかり分離感があり
Voから金属系の音までギラつかず、かといって埋もれず鳴ってくれる。
解像度もDDのみとしては結構高めに感じる。
5千円前後で完成度の高い1DD有線イヤホンと比べても好みの差と言える程度に迫っている。

勿論LDACを採用されているのでそれかAAC、SBC接続かによってこの辺りは印象の違いも出てしまうが
iPhone(AAC)でも十二分に良い音だと思いました。

Engine4の良いところはiPhoneとPC用のBTA30PRO等をいちいち切り替える必要のないマルチポイント対応や
LDACを使ったとしても6時間を超える約8時間再生を実現しているバッテリー持ちの良さ等。
今までの機種よりもかなり進化を感じる使い勝手の良さ。
ANCは搭載されていないがゲームモードは搭載されているし、ノイキャンは良いから
音質良くて使い勝手も良いTWSが欲しかったという人にはピッタリの存在。
楕円ノズルではないので装着感がより万人向き且つ楽になったのもでかい。
スティック型でない、ノイキャンなしで少し価格を抑えたモデルを求めてた人にオススメ。
上位機種とは違う堅実的な方向性のチューニングと価格を抑えるための機能排除で
しっかりと差別化された強みのあるワイヤレスイヤホンでした。

クーポンコード:SPZDPDPRM  終了日 2023/07/12→7/16に延長 23:59 JST

Kiwi ears Quintet 楽しくナチュラル。な五重奏

 

今回ご紹介するのはコチラ。
先日アップしたQuartetから早くも新たに登場したQuintet。Linsoulリンクはこちら
その名の通り5つ、4種のユニットを搭載したハイブリッドイヤホン。
10mmのDLC振動板採用DDとBAが2基、更にはピエゾ骨伝導体、平面駆動ドライバと4種のドライバを搭載。
中身一覧の画像を見ると平面駆動ドライバがBAのような小さなサイズに収まっていますね。
このドライバは中高音というよりは高音域用に搭載されており、更にその上の超高音域をピエゾで補強しています。
一般的なBAなどに比べて安定的に高音域を出力できる新技術。。。らしい。



0.78 2pinフラット端子で筐体は3Dプリントされた樹脂製。不透明なタイプですね。
微妙に大きさが異なって見えるベントが変わった位置に配置されていることがわかります。
しっかりと段差のある形状で装着感はずっぷりと深め。ノズルはまっすぐに見えますが根本からの角度が深く、意外と奥まで差し込みやすいです。
長さの割に装着感は癖なくシンプル目。大きめのイヤピでもミチっと嫌な音が出ることもなく。また2時間程度付けていても痛み等は全く出ませんでした。

フェイスプレートは金属製。多分アルミ合金。シンプルな艶消しのグレーがかったシルバーで良い感じに落ち着いた雰囲気。
色んな種類のドライバが詰まっている割に筐体は並な大きさ。重さは思ったより軽め。
深めな装着感も相まって長時間つけてもストレスは少ないタイプです。

音質としては豪華絢爛なようでナチュラルな落ち着きもある音。そして空間が広め。
低音域を担当する10mmのDLCドライバは一聴するとかなりボリューミーですが過剰な濃さはない。
濃いめに感じるのは妙に広がりが良いからかなと思います。
基本的には全体を支えるように柔らかく広がっているような大人しさを感じましたが
美味しいところはサブベース含めちゃんと出しゃばってくれる。
ソリッドではないのでベースラインの聴き取りやすさという意味ではイマイチだけど音楽を楽しむ上では良バランス。

解像度の高いソリッドなベースを求める人にはちょっとナチュラル~ウォームすぎるかも。

中音域は主にBA2基で担当している部分ですが恐らくは新設計の平面駆動ドライバがかなりいい仕事をしてる。
カッチリと明るい音で解像度も高いが、ナチュラルさを売りにするkiwiearsらしく機械的な冷たさがない。
何だったら女性Voあたりは適度に艶すらある。
ギターや金管楽器はしっかりと分離感があるし解像度も高め。でも一切刺さらない。
Quartetでは少し物足りなかった刺激感がちょうどいい塩梅に出てます。
高音域に関してもピエゾドライバは最低限必要な出力で仕事をさせてるよう。
出しゃばらないので地味に聞こえるかもしれないけど、ドラムの金属類の細かなタッチまでハッキリと鳴らしてる。
元音源が高音質であるほどチューニングの絶妙さを感じやすいと思います。

豪華絢爛な派手サウンドを想像する構成かもしれないけど、その実
音にナチュラルさを保ったまま楽しく聴かせる、相反するような要素を成立させた面白いイヤホンに仕上がってました。
宣伝文句にあるように音楽だけでなく映画やラジオも高品質に楽しめると思います。

綺麗で静かな曲も、派手でうるさい曲でも旨味を引き出してくれる器の大きさを感じるイヤホン。

モニター的なものを求めるならソレに向いたイヤホンは別にあるだろうし、
Quintetをただ一言でいうと「楽しさのあるナチュラルなサウンド」。
歪の少ない心地よい音は価格なりの価値があると思う。

オススメな人:ギラついた解像度高めサウンドより落ち着きのある傾向が好みの方。
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点 価格的にはバランス端子とかの選択肢を求められそうだけど個人的には問題なし。