Kiwi ears Quintet 楽しくナチュラル。な五重奏

 

今回ご紹介するのはコチラ。
先日アップしたQuartetから早くも新たに登場したQuintet。Linsoulリンクはこちら
その名の通り5つ、4種のユニットを搭載したハイブリッドイヤホン。
10mmのDLC振動板採用DDとBAが2基、更にはピエゾ骨伝導体、平面駆動ドライバと4種のドライバを搭載。
中身一覧の画像を見ると平面駆動ドライバがBAのような小さなサイズに収まっていますね。
このドライバは中高音というよりは高音域用に搭載されており、更にその上の超高音域をピエゾで補強しています。
一般的なBAなどに比べて安定的に高音域を出力できる新技術。。。らしい。



0.78 2pinフラット端子で筐体は3Dプリントされた樹脂製。不透明なタイプですね。
微妙に大きさが異なって見えるベントが変わった位置に配置されていることがわかります。
しっかりと段差のある形状で装着感はずっぷりと深め。ノズルはまっすぐに見えますが根本からの角度が深く、意外と奥まで差し込みやすいです。
長さの割に装着感は癖なくシンプル目。大きめのイヤピでもミチっと嫌な音が出ることもなく。また2時間程度付けていても痛み等は全く出ませんでした。

フェイスプレートは金属製。多分アルミ合金。シンプルな艶消しのグレーがかったシルバーで良い感じに落ち着いた雰囲気。
色んな種類のドライバが詰まっている割に筐体は並な大きさ。重さは思ったより軽め。
深めな装着感も相まって長時間つけてもストレスは少ないタイプです。

音質としては豪華絢爛なようでナチュラルな落ち着きもある音。そして空間が広め。
低音域を担当する10mmのDLCドライバは一聴するとかなりボリューミーですが過剰な濃さはない。
濃いめに感じるのは妙に広がりが良いからかなと思います。
基本的には全体を支えるように柔らかく広がっているような大人しさを感じましたが
美味しいところはサブベース含めちゃんと出しゃばってくれる。
ソリッドではないのでベースラインの聴き取りやすさという意味ではイマイチだけど音楽を楽しむ上では良バランス。

解像度の高いソリッドなベースを求める人にはちょっとナチュラル~ウォームすぎるかも。

中音域は主にBA2基で担当している部分ですが恐らくは新設計の平面駆動ドライバがかなりいい仕事をしてる。
カッチリと明るい音で解像度も高いが、ナチュラルさを売りにするkiwiearsらしく機械的な冷たさがない。
何だったら女性Voあたりは適度に艶すらある。
ギターや金管楽器はしっかりと分離感があるし解像度も高め。でも一切刺さらない。
Quartetでは少し物足りなかった刺激感がちょうどいい塩梅に出てます。
高音域に関してもピエゾドライバは最低限必要な出力で仕事をさせてるよう。
出しゃばらないので地味に聞こえるかもしれないけど、ドラムの金属類の細かなタッチまでハッキリと鳴らしてる。
元音源が高音質であるほどチューニングの絶妙さを感じやすいと思います。

豪華絢爛な派手サウンドを想像する構成かもしれないけど、その実
音にナチュラルさを保ったまま楽しく聴かせる、相反するような要素を成立させた面白いイヤホンに仕上がってました。
宣伝文句にあるように音楽だけでなく映画やラジオも高品質に楽しめると思います。

綺麗で静かな曲も、派手でうるさい曲でも旨味を引き出してくれる器の大きさを感じるイヤホン。

モニター的なものを求めるならソレに向いたイヤホンは別にあるだろうし、
Quintetをただ一言でいうと「楽しさのあるナチュラルなサウンド」。
歪の少ない心地よい音は価格なりの価値があると思う。

オススメな人:ギラついた解像度高めサウンドより落ち着きのある傾向が好みの方。
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点 価格的にはバランス端子とかの選択肢を求められそうだけど個人的には問題なし。




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