ND-001 1DD+4BA 濃いめハイブリッドサウンドのイヤホン

 

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ND NICEやDD3等、最近低価格帯で少し尖ったイヤホンを排出しているNDから少し上位の価格帯で
1DD+4BAと、DDで低音、2BAで中域、2BAで高音域という感じのハイブリッド構成を出してきた。

0.78 フラットな2pin端子で、樹脂筐体。
薄型のボディに仕上げたような宣伝文句を謳ってはいるが、気持ちスリム程度かな?
凹凸がしっかりとした内側になっており、ノズルは短めでストレート。
しかしYanyin Canon等のように、ノズル自体が本体からかなり変形して伸びている形状。
パッと見てえげつなく見えるんですが耳にがっぽりとハマってズレにくいのでかなり装着感は良いです。
ちょっと付け疲れする感覚も否定できませんが、喋りながら使っても全くずれないので個人的に好き。
ノズル自体も短く、標準的な太さなのでイヤピは小さめにしなくともOKでした。
角笛みたいな口径が大きいタイプだと耳の中に残されることがあるけど許容範囲。



フェイスプレートには金色で細かい斜線が入ったデザイン。
左側にはNDのロゴ、右側には型番。
クリアだとこの斜線が銀色になっていますが、黒のほうがわかりやすく映えてて綺麗かも。

1DDはナノデュアルマグネティックムーヴィングコイル。KZ等で定番の二重磁気ドライバと同じような仕様と思われる。
本体には1箇所だけ大きめなベントにすり鉢状のパーツがはめ込んであるんだけど、
元の穴が大きめなせいか音漏れは少しある。
方向的に背面ではないので隣に音がダダ漏れとはいかないけど、遮音性の高さの割には漏れがあることは注意。

音質としては低音モリモリ中音域ちょっとアッサリ、高音域は若干遠目な気持ちウォーム寄りドンシャリ。
1DDに振った低音域はサブベースからミドルベースまでしっかりと盛られており、バスドラからベースまで
どっしりとした重さを感じ、若干残響感こそ強いがそこまで支配的に響かずバランス良くパワーのある感じ。
中音域は少し線が細いが低音に負けず前にヌケてくる。
キラキラした音の表現が繊細でキレイめ。パンチよりも分離感に重きをおいたようなチューニング。
楽曲にも寄るけど低音が強い曲だと少しVoは低音圧に押され気味。
高音域は全体の中で少し凹んでおり、中音域よりも更に控えめな量感。
とはいえコチラも分離感は上々で、音数の多い楽曲だと少し遠いだけで潰れたりはしていない。

ドライバがゴツイ

総合的にはいかにもレジン筐体っぽい、やや柔らかめの音像ながら中高音の細やかな表現にも優れたハイブリッドイヤホン。
他機種は残念ながら未履修だけど、ブランドのラインナップ的にもパワーだけでなく繊細な表現も身につけた
上位機種という立ち位置になっているんじゃなかろうか。
1万前後はかなり激戦区ではあるけど、密着感の高い装着感でかつ筐体がそこまでゴツくないというのは
結構な強み。
音的には中高音が少し大人しめなので、好みは分かれそう。



総評
オススメな人:ガッチリとした装着感を第一に求める人。低音メインで、中高音はそこまでギラついてほしくない人。
個人的好み度:10点満点中/音質だけなら8点、装着感で満点でした
完成度:10点満点中/8点 

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