KZ PRX 平面駆動搭載のPRシリーズ最新作

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
KZのPRシリーズ最新モデル、PRX。
1年近く前にPR3を低価格平面駆動イヤホンとしてレビューしていました。
KZにしては合間をあけてリリースされましたね。



qdc端子で、基本的な構成は変わらず。
透明な樹脂筐体に、亜鉛合金の開放的なフェイスプレート。
PRXは真ん中に青いラインでY字があり、3方向に縦長のメッシュがデザインされています。
PRシリーズの特徴である大型の平面駆動ドライバは今作も同じ。
細かくブラッシュアップされているようですが、サイズ感は13.2mmから変わってなさそう?
商品ページや箱に記載はなさそうでした。凄く緑色。
頭頂部もかなり開放的なメッシュデザインになっているので音漏れが心配されますが、見た目ほどではありません。
程々の音量であればレジン充填無しの樹脂筐体イヤホンと同様くらいの漏れレベルです。

角度によっては渋さのある色味

装着感は変わらず良好。
なだらかで凹凸のない軽量ボディ。
ノズルは標準的な長さと角度。気持ち厚みのあるボディですがそこまではみ出ません。

先に書いておきますがこのシリーズに関しては未だに日amazonとアリエク等のサイトではかなりの価格差があります。
音質的には相当おすすめできるイヤホンですが、抵抗がなければ半分かそれ以下の金額で買えるのでアリエクをおすすめします。

音質としてはPR3よりも更に低音域の質が向上したドンシャリ。
サブベースからミドルベースまでどっしりとしたKZらしいエグい深さのある音。
開放的な機構のおかげで濃さと柔らかさが強いのに他を阻害するような圧迫感は少ない。
大型DDを搭載しているイヤホンと比べても全く遜色のない重み。
ダンス系の音楽は勿論、ロックポップス、メタルでも楽曲の重みをしっかり感じさせてくれます。
サブウーファー付きのスピーカーじゃないと低音物足りない!なんて人でも満足出来るんじゃないでしょうか。

中高音域はPR3から大きく変化し、刺激感のあるカリカリさは感じない。
解像度の高さを維持したままもう少しウォームな雰囲気に寄りました。
低音に飲まれていると言うよりドライバの特性として全体的な雰囲気が柔らかく、カリカリ感を除去した感じ。
とはいえ音がぼやけたという印象はなく、アコギやピアノの煌めきもかなり気持ちよく聴ける。
女性Voも男性Voも低めのほうが艶があって気持ちいいが高めのVoもそこそこ伸びる。
ドライだったPR3に比べると本当に艶が増えました。全く聴き疲れしない。
ドラムの金属類やホーン楽器は少し大人しくなりました。
KZらしいギラっとしたパンチを求めている人だと少し物足りないかもしれないが、個人的にはアリ。
ちょっと距離感を感じるときもあるが解像度の高さがそれをカバー出来てると思います。

いけないと思いつつも音量を上げて聴くと気持ちいい開放型系の音質。
ヘッドホンの開放型だと慣れるまで「なんか音軽くない?」となるんですが
PRXは開放感と音の密度を絶妙に仕上げた印象。
ジャズクラやピアノソロを聴くには多少低音域が暴れん坊ですがそれ以外なら全部良い。
ゲーム・動画視聴にも低音の重さと中音域の聞き取りやすさが活きます。
PRシリーズに触れたことがある人は勿論、KZらしい低音の重さと平面駆動らしい中音域の解像度の高さは
開放的なデザインさえ問題なければ誰にでもオススメできる。
日本amazonでもアリエクレベルとはいかないまでも5000円程度になってくれればもっとオススメしやすいのですが。



個人的好み度:10点満点中/9.5点
完成度:10点満点中/11点

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