今回ご紹介するのはコチラ。(公式リンク)
以前リリースされていたNXシリーズの最新作であるトライブリッド構成のイヤホンNX8の「日本限定チューニング」モデル。NX8 SE。
元々気になっていたモデルではあったのですが個人的にNX7 MK4からNXシリーズらしい尖りが丸くなっていたのもあり見送っていたモデル。
そんなNX8に「派手さ」をプラスした日本独自版のモデルが春頃にクラファンスタートしていたのでいってしまいました。
0.78 2pin端子で樹脂製の軽量なボディ。トライブリッド構成ですが全く感じさせないコンパクトな大きさ。
気持ち短めの金属製ノズルが根本からの盛り上がり含め少し斜めに伸びている。
滑らかで凹凸の少ない形状なので装着感は癖なく奥までしっかり押し込める感じ。
ベントは丸い形状で少し大きめのものがpin端子傍に1箇所と内側に1箇所。さらに長方形のベントがFP縁の金色部分にあります。
音漏れは結構ある。ベントがどれも割と大きめなことと樹脂筐体でレジン充填がされているわけでもないので想像以上には漏れた。
フェイスプレートは金色のアルミニウム合金で縁取られた星空模様。
商品画像だと結構きれいに見えてたんですが実物は樹脂の表面加工が分厚めなこともあって案外ぼやけた感じ。
音質としては無印版を聴いていないので比較は出来ませんが完成度高めのソリッド系ドンシャリ。
10mmの1DDはチタンメッキ振動板を採用。
サブベースのボリューム感は並で、あまり強い存在感はないが結構下の方まで出てる。ダンスミュージックだと割とゴリっとは出る。
ミドルベースはそこそこ存在感があり、それでいながらチタンコートのおかげか分離感が良くソリッドに引き締まっている印象。
逆に言うと余韻が少なめではあるので少し明るめの中高音と相まって若干腰高に聴こえるかもしれない。
ただし一昔前のNXシリーズを期待してる人にはむしろ「これくらいは明るくないとな」と感じるはず。
締まっている分メタルのギター等太めのサウンドも迫力は出しつつスピード感がある。
樹脂筐体であるにもかかわらずこのタイトな雰囲気はNXっぽい。
中高音はいかにもピエゾっぽい若干粗さのある元気な刺激が出るときもあるが基本的には全体に伸びも分離感も良く優秀な感じ。
若干ドライな印象でタイトな低音と合わせて完成度の高いソリッド系ドンシャリな印象を受けました。
男性ヴォーカルも女性ヴォーカルも抜けよく程々に伸びる。カッティング系のギターは思ったより他より凹んで前に出てこない。
6BA+1PZTなんて積んでたらさぞ刺激的な音をしてるに違いないと思いきや定価約3万に相応しいパンチと解像度。
ただ最近流行ってる?気のするマイクロプラナーを複数積んだ上位価格帯の中高音域と比べるとちょっと物足りない。
NX8 SEでしか味わえない栄養を期待してると「普通に完成度高いけど値段なりではあるな」と感じてしまった。
日本限定板なので販売経路が制限される云々とありますが結局はアリエクとかでも普通に買えるようになる予感はする。
普通に良いドンシャリイヤホンですが無印との差はそこまで大きくないようなので、気になる人はまず店舗で聴き比べをしたほうが吉。
総評
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/10点
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