ZiiGaat Luna ブランド初のフルBAイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク
ZiiGaatよりリリースされたブランド初となる6つのBAを搭載したフルBAイヤホン。Luna【PR】
6万近い定価に相応しく、Sonion製BA2基とKnowles製BAを4基搭載。
ZiiGaatといえば基本的にPOWERのある音が定番ですが、一体どんな具合なのか。


筐体は基本的にいつものタイプ。0.78 2pin端子で、大きめのメッシュベントが天頂部に一箇所のみ。
装着感は相変わらずの良さ。食い込むような形ではありませんがいつもよりワンサイズ落としたイヤピでスッポリハマる。
ガチガチに密着の取れるタイプというわけではないので遮音性等は普通。圧着感を高めたい場合は最近低価格帯でも増えてきてる
ぺったりとしたシリコンイヤピがオススメ。個人的にはあまり好きじゃないのでいつも角笛です。



フェイスプレートはこちらも最近定番になってきた個体差のあるグラデーションカラー+ラメ。
Lunaは月を意味しますが大きめの星を模したようなラメとグリーン系の細かいラメ、そして群青のラメという色使い。
月というよりは地球のような? 月からみた地球みたいな印象を受けます。

音質としてはフルBAらしいカッチリとした硬さがあるフラット寄りなサウンド。
サブベース自体は控えめ。ここが一番大きく他シリーズと違う部分でした。キックやミドルは並にボリューム感がある。
DDから出されるような弾力的な低音ではなくフラット寄りなクリーンなバランス。
ここで一気に好みが別れるとは思いますがブランドBAだけあり解像度は全体で非常に高く、他音域が突出してるわけでもないので
低音が弱いなぁという印象にはあまりなりませんでした。
ただサブベースがバッサリとカットされた印象が強いのでそこが弱いと困るよ!という人には難しい。
2.1chスピーカーのウーファー出力を一気に最小まで絞ったような雰囲気。
個人的に気に入ったのはベースのスラップサウンド。
ベースラインの膨らみがボンボン来なくて若干物足りない感じはありつつも、スラップのペキペキ感が非常に気持ちいい。フュージョン系の楽曲と相性良さそう。
スラップを多用するソロを聴いた時にかなり印象が変わりました。 重さよりもキレ重視に振るとこうなるんですね。

中高音は透き通った印象の強いサウンドで、刺さりはまったくない。
ギターのカッティングが気持ちよく聴けるタイプのキレの良さ。温もりは弱いがこのちょいクールでフラットな音は良い。
同じ6BAで構成されていたSLIIVOのSLT6は圧のあるタイプだったので人によってはフルBAなのにPOWERありすぎ!となりそうでしたが
Lunaはキレを上げつつフラットに仕上げてるのでBAサウンドに「静寂感」をイメージしてる人にはコチラのほうがオススメかも。
ヴォーカルも全体の中で飛び出ず凹まず、サ行の刺さりも無くバランスよく伸びる印象。
余韻や艶は少ないと思う。

ZiiGaatの今までのイヤホンからすると結構異端の出来。
結局ブランドらしい低音の強さあるんでしょう?と思ったら本当にスッキリとした見通し重視の音。
フルBAにしたんだからフルBAでしか作れないような音にしよう。という意気込みを感じました。
私が今まで持ってたイヤホンだとフルBAでも低音は強いぞ!というものしかなかったレベルなので新鮮。
ESTRELLAのようなギャンギャンに眩しい派手なサウンドも良いけど、フラットで落ち着いた雰囲気をしっかりと味わいたい人にオススメ。
POWERは一旦置いとくぜ!という潔さを感じるチューニングでした。



総評
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/10点

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