TRN MT4 Pro 2DD搭載低価格機のHBBコラボver

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク

TRNのMT4がHBB氏によるコラボでリニューアル。Pro版としてリリースされました。
基本的な形状は変わっていないように見えて、プレートもDDも結構仕様が細かく変更されている。
qdc端子であること、内側が樹脂筐体でベントの位置やノズルの形状は同一。
パッと見て分かる通りフェイスプレートが前作では控えめ(?)なデザインだったのに対し
Pro版は金属メッシュでの大きなベントが搭載された。
カラーリングはこの眩しいブルーに加えて落ち着きのある黒やピッカピカのシルバーの3種。


HBBロゴがさりげなく入っている

軽量で装着感が良好なのも前作譲り。(MT4のレビューはコチラ
DDも前作と同じく10mmと6mmのデュアルDD構成。
しかし振動板がDLC(ダイヤモンドライクカーボン)とチタニウムプレートに変更となった。
MT4自体も二千円ちょいで購入出来る割にパワーを感じさせてくれる低音重視の良いイヤホンでしたが
この辺りがどう音質変化に加わったのか。

音質としてはハウジングの大型メッシュ搭載ということもあり、低音にパワーがありつつ非常にヌケの良いドンシャリ。
10mmのDDはベリリウムコーティングからDLCとなったが、重さと柔らかさのバランスがちょうど良い塩梅。
MT4では多少膨らみがちで、密閉型なこともあり低音が主体となっていたが
Pro版では出足こそしっかり重いが余韻があっさりと抜けるのでウォームな雰囲気は無くなった。
低価格機ながらソリッドベースに近い、昔のオーテク好きに刺さりそうな音。

中高音域はMT4からかなり雰囲気が変わった。
丸く刺激弱めだった中音域+6mmという小型から10mmの低音に負けじとパンチを出していた高音域がMT4。
Pro版ではヌケよくシャープに、多少分離感も上がって大分開放的な傾向になった。

金管楽器やギターのカッティングが丸く聴こえたMT4に比べ、金属的な質感こそ伴わないが
しっかりとソリッドに、刺激感を出してくれるようになった。
背面のメッシュプレートがかなり良い仕事をしており、刺さるような強い刺激にはなっていない。
Voに関しても基本的には凹まず前に出てくるように。
MT4だと男性Voには艶や力強さを出す方向性だったがPro版は男性も女性もしっかりと前に来る。
傾向的には多少軽くなったけど分離感が向上した分、コーラスが重なっている曲が気持ち良く聴ける。


大きな背面ベントで音漏れが不安な人もいると思うが、想像よりは漏れないです。
電車内のような雑音のある場所なら、適切な音量で聴く場合に限りもろに聴いてる曲がわかるような漏れ方はしないと思われる。
特に外からの音は通常の密閉型イヤホンと指して変わらないくらいの遮音性があります。
価格的にはこちらもお安く、前作と現状600円ほどの差で2950円。
先日紹介したZERO:2も非常にオススメの一台だったけどMT4 Proも非常にオススメ。
装着感で言えばMT4 Proの方が万人向けでもある。ただし、MT4 Proの方が少し音量が取りにくい。
勿論、密閉で低音がより強いほうが好み!という人には無印のMT4も。好みで選ぼう。



総評
オススメな人:ヌケの良さを重視する方、ソリッドなベースが好みの方。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点 

0 件のコメント:

コメントを投稿