Kiwi ears Melody ブランド初の平面駆動搭載イヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
12mmの平面駆動ドライバを搭載したKiwi earsとしては初の平面駆動イヤホン。Melody。
Linsoulリンクはコチラ。

0.78 2pin端子で、本体は樹脂系の素材ですがQKZ×HBB Khanのような磨りガラスっぽい加工。
スベスベなのに滑り止めっぽさもあって良い質感。
フェイスプレートはおそらく亜鉛合金系、軽量なタイプです。
プレートもマットな質感で、素材が異なれど全体はマットな雰囲気で統合されています。
落ち着きがあって硬派なデザインなのは結構珍しいですね。




ノズルはちょっと短めで、角度はやや浅め。僅かにフィンのような角度が付いているので
装着感はごくごく普通に良い。
特別コンパクトな筐体というわけではないけど、収まりやすく、ズレにくい。
そして痛みも出にくい。形状に関しても尖らずシンプルさを追求したような印象。
ベントはpin側と、内側に1箇所ずつ。

音質としては高解像度な中高音が魅力的な、ASMRに適してそうなサウンド。
サブベース~ミドルベースにかけて全体的に量感は控えめ。
宣伝の段階だとパワフルなベースをアピールされていましたが少なくともパワフルという量感ではない。
スカスカでも無いが一時期連発された平面駆動にありがちなボリューム感のある低音を求める方には肩透かしかも。
一定の力強さはありますがうすーく広い鳴り。

中音域が最も印象的で、解像度がかなり高め。
平面駆動といえば中高音がこういった特徴的なサウンドが強みになりがちですが
解像度と伸びが良いのに嫌なピークが全くない。
例えばS12proやZ12はホーン楽器等は刺さる直前くらい気持ちよく伸びるところを、
Melodyはキツくなる直前で止まる。でも同じくらい気持ちよく伸びてくる。
この辺り、気持ちよさとピークの不快感は多少トレードオフだろうと思ってたんですが
うまく美味しいところだけを持ってきたような。

金属筐体ではないけど、金属的な表現の刺激と残響感はかなり良い。
またアコースティックやピアノ系の曲とも相性良し。
高解像度で粒立ちの良い中音域と高音域が気持ちいい。

ダンスミュージック系だとどうしても低音域の薄さが物足りないが
この煌めき感となめらかさが同居している雰囲気は他の平面駆動には無かったと思います。


中でも個人的に刺さったのはASMR音源。
昔ASMR向けを謳ったイヤホンも試したんですがモコっとした低音域にモサモサした中音域で
「こんなのがASMR向けなのか」としっくりこなかったことがあります。
Melodyは低音域こそ控えめですがASMRだと低音の迫力は並~控えめでちょうど良い。
何より音声系の相性は相当に良い。高解像度&不快なピークなしで存分にゾワっと感を味わえる。
低インピーダンスで携帯直でも音量は取りやすい設計になっているのでそこも良いポイント。
環境音系を好む人にも相性は良いと思います。



総評
オススメな人:平面駆動系の高解像度な中高音を楽しみたい、低音は控えめで良いという人。
個人的好み度:10点満点中/6点(音楽用なら。) ASMR用なら10点。

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