TANCHJlM 4U 金属筐体 + デュアルチャンバー LCP振動板採用DD

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(HiFiGoリンク
先日5/31に発売されたばかりのTANCHJIMからリリースされた新作。4U(フォーユー)【PR】。
独特の形状に見えますが内側を見れば古からの中華イヤホンでよく見た形。
横に長い楕円形フォルムの重量感がある金属筐体で重みは小型ながらしっかりとあります。



表面加工はマットなシルバーグレーで少し暗めの印象。フェイスプレートはブランド名と製品名が左右それぞれに
刻印されており、一部鏡面仕上げ。同じような色合いながら仕上げの違いでかなり明暗差が出ています。
0.78 2pinで僅かに凹みがあるタイプの端子。ベントはpin側とDDの真上に1箇所ずつ。
ノズルは筐体とは別仕上げの鏡面仕上げ。段差がしっかりとついています。
角度や長さは標準~やや短く浅め。ですが根本がドーム状に盛り上がっているため見た目の割にノーマルな装着感。
食い込むような装着感ではないけど筐体が小さめなので耳の中にスッと収まる感じ。

専用のマイナスドライバみたいなツール付き



4Uの特徴は何といっても内側にいるコイツ。
最近流行りのチューニング機構としてはスイッチタイプが主流ですが、4Uは4つのダイヤル式回路フィルターシステム。
製品名はfor youとシステムをアレしたわけですね。

このフィルターシステムは低音量を調整するものになっており、上から時計回りに
・POP
・ATMOSPHERE
・MONITORING
・NATURAL
となっています。

開封時ATMOSPHEREになっていたのでこちらで主にレビューをしてみました。

音質としてはザ・金属筐体という感じの硬質で締まりのあるドンシャリ。
低音域はサブベースの量感は少し控えめながら、重み自体はそれなりにある。金属筐体の影響でかなりソリッドで引き締まっている印象。
ATMOSPHEREではミドルベースの量感は結構盛られていますがそれでも余韻が非常に少ない。
LCP振動板だと柔らかさのある弾むような質感になる傾向があるんですが、柔らかさのある音でありながら余韻はスッと素早く引いていく。
低めの男性Vo辺りはこの特徴と相性がよく、リアルな温度感がありつつも他の音域を阻害しないので全体の音が聴き取りやすい。

中高音域も金属筐体由来かギターやピアノ、女性Voが程よく伸びる。キラキラ感も程よく足されている。
それでいて1DDながら分離感もそこそこに優れており、音数の多い楽曲でもそこそこグシャっとならずに聞き取れます。
多少線の細さはあるけど、そこは低音域の厚みである程度カヴァー出来ていると感じました。
ステージ感は上下に広く、ホールで聴いてるようなライブ感。
密閉型だけどかなりヌケ良く気持ちいいタイプの中高音。
ロックやジャズよりはポップス系に向いているかなと思います。
楽曲によってはどうしても線の細さで「もうちょっと力強さ欲しい」と思わせるバランスがありました。

MONITORINGでは低音域がより締まり、その分中音域が前に出てくる。元々分離感が優れてるのでよりハッキリクッキリとしたバランス。
線の細さはそのままなので人によってはちょっと小煩くなるかも。
音声聴き取り重視ならかなり良い。

NATURALはサブベースの量感が増し、ミドルベースも少し上がる。中高音のキラキラ感を考えるとこれくらいのバランスが一番ノーマル。
チューニング名の通り、これが一番NATURALなバランスだと思います。ATMOSPHEREはこれに比べるともう少し低域が近い。

POPは意外とノリノリ。 NATURALの低域の量感にミドルベースが更に上乗せされた感じ。
キラキラ感も良いけど低音もそれなりに盛りたい人はPOPがオススメ。

一周してATMOSPHEREを振り返るとPOPよりも中高音のキラキラ感が少し弱いですね。
公式の紹介を見てATMOSPHEREが一番ノリ良さそうだなと思ってたけどPOPの方が良い意味で派手。
個人的には最終的にPOPに落ち着きました。

公式みるとPOPの子が一番...




独自機構だけにお値段もお高いんでしょう?と思ったらAmazonで約1万と案外抑えてきたので、
金属筐体の雰囲気が好きな人ならかなりおススメできる。
刺さりに敏感な人には難しいけど、低音量に不安がある人なら4つのレベルから選べるので安心。
6/1現在で約1500円のクーポンもあるので興味のある人は是非。



総評
オススメな人:金属筐体に目がない方
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/8点(見た目は値段なり~ちょい下)

0 件のコメント:

コメントを投稿