LETSHUOER Cadenza4 ニュートラル目だけど楽しさもあるHi-Fiサウンド

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
LETSHUOERより販売されている10mmサイズのベリリウムコート振動板DDと
Sonion製BA1基とKnowles製BAを2基搭載したハイブリッドイヤホン。Cadenza4。



角度によってノズルが長く見えます

0.78 2pin端子で、本体はS15と同じようなマット素材の樹脂製。
滑りにくく指紋も全く目立たず。フェイスプレートはアルミ合金でうっすらとざらつきのある表面仕上げ。

本体の乳白色さと相まってかなりシンプルに見えますが平坦ではなく少し凹凸のある模様で高級感があります。
ノズルは一見短めですが根本の盛り上がり含めると標準~少し長め。
内側の構造がかなり凹凸の激しいものになっており、一見そこそこの厚さに見えて装着感はすんなりと奥に収まってかつ
すっきりめ。違和感や痛みもありません。ベントはpin側に一箇所のみ。


箱を開封すると一見「付属品どこ?」となってしまうのですが、まさかの二段式で下の段は引き出し。
こちらにイヤピの入ったケースや交換式のケーブル一式が収納されています。おしゃれ。

音質としては全体的に解像度が高く、どの音域も過不足なくニュートラルなサウンド。
サブベースは量感こそ並ですがかなり深いところまで出ており、ボンボンと前に出てこなくても
存在感がしっかりと伝わってくる。クラブ系の楽曲でもロック・ポップスでも特別目立つことはないが
ウーファーが設置されてるかのような安心感のあるどっしり感。
ベリリウム+音導管で音がきっちりと整理されつつ力強さは保ったような音像。
大型スピーカーのような余裕のある鳴らし方です。

中高音は先日紹介したZiiGaat Doscincoと同じくブランドモノの3BAですがあちらはSonionが2基だったのに対しこちらは逆ですね。
解像度は高めながら刺さるような不快感は一切なく、金属的な質感からVo、ギター、金管楽器やシンセサイザー。ピアノまで分離感は高め。
Voの伸びもよく、気持ちよく聴きたいところは程よく響いてくれる。
かといって全体は寒色にも暖色にも寄らずニュートラル。
低音域が前に出てこないと中高音が前に出てきてやや腰高のドンシャリ傾向になりやすいけど
Cadenza4に関してはどの音域も飛び出ず凹まずきっちりと整えられたバランスの良さ。
モニター的な使い方も良いと思うし音楽を楽しく聴くという用途でも十分に使える。
特別どの音域を重視するというわけでないけど、総合的にバランスの良い、完成度の高い一台を求めるなら
かなり有力的な選択肢になると思いました。

横~斜めから見るとFPの印象が変わりやすい



総評
オススメな人:解像度高めで全体の見通しがよいバランス型が欲しい方
個人的好み度:10点満点中/10点(低音好きでも満足できる重さと装着感がビタっときました)
完成度:10点満点中/10点

Kbear KS10 1DD+4BAのハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
Kbearより発売されたばかりの1DD+4BAというハイブリッド構成の定番の一つ。
そこに金属製フェイスプレートで彩ったイヤホン。KS10。【PR】



TFZ 2pin端子で、本体は樹脂製+少し厚めのアルミニウム合金FP。
先日依頼を受けたCCZ BC04と構成的にも見た目的にも近い共通点のあるイヤホンですね。
FPは見た目の割に軽量で、イヤホン自体に厚みがないので装着時に重心が外に向くこともありません。
ノズルの長さは標準的で、角度は少し深めだがクセ無し。BC04に比べフィンが無いけどズレや違和感も無し。
レビュー時点のAmazonでは掲載されていないようですが、FPがシルバーの他ブラック版もあるようです。
FPに左右の識別マークがあるのは案外新しいというか、レトロ感あって良いですね。
ベントはDDの真上と、少し横に1箇所あります。

音質としてはクセ無く完成度高めのドンシャリ。
10mmのDDは複合カーボンナノチューブ振動板。BC04でもCNTでした。最近の低価格帯の定番になってますね。
サブベースは控えめですが全体の土台となる程度に鳴っています。
ミドルベース付近は重みも出しつつ、CNTらしい締まりが良好。キック等の重みはしっかりあるし、ベースラインも
そこそこに聴き取れるボリューム感はある。
CNT+金属製FPの影響で多少ソリッドな印象ですが不足感は余り感じませんでした。

中高音域はノズルに配置された超高音域用の1BAと、高音域用3BAで担当してるだけあり
ボリューム感強め。
金管楽器やVo、ドラムの金属類全体的にクッキリハッキリと出てくるタイプ。
解像度もそこそこ高いが、分離感は並。
刺さりはしないけど敏感な人だと全体的にシャリシャリ感を強く感じるかも。
一昔前のハイブリッド感が強いです。
ドラムの金属類が激しくなってる曲だと顕著。
最近のうまくまとめられたチューニング傾向が多い中で、少しだけ刺激感を重視した音作りだと思いました。


光や角度で印象が結構違う

ロックやポップス等全般的に使いやすいイヤホンだと思いましたが若干サブベースに底の高さを感じるので
EDM等ダンスミュージック系は重さ重視の人だと物足りなく感じるかも。
最近は低音爆盛のイヤホンレビューが多かったので私の基準がズレてることも否定できない。
KZ ZS10PRO Xのような、そこそこ盛られているけどバランスも考えて整えられてるような量感だと思います。
CCZ BC04がCNTとは思えない重みのある低音域だったのに対しこちらはCNTらしい音。
BAが多い分Voをはじめ中音域の量感もしっかりと盛られているのでシンプルに楽しいハイブリッドサウンドという感じ。
ここだ!という特化した強みはないけど気持ち中高音寄りの元気なハイブリッドサウンドを求める方にオススメ。


総評
オススメな人:明るめなハイブリッドサウンドが好みの方。CNTらしい低音域が好みの方。
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/9点(ご時世的にコスパ弱め) 

ZiiGaat Doscinco ソリッドかつマッチョなベースを味わえるPOWERハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク)
ZiiGaatより発売されている10mmサイズのDD2発とSonion、KnowlesのBAを計3基搭載したハイブリッドイヤホン。
Doscinco。

0.78 2pin端子で、本体は樹脂製。レジン充填ではないので軽め、根本からぐにょりとした角度で伸びるノズルは
根本含め少し奥まで入る深めの装着感。イヤピは普段より小さめが良い感じです。
フェイスプレートにはロゴと、大きめのラメ?のようなキラキラがまばらに配置。大抵この手のデザインは
ド派手になりがちですが、地味すぎず派手すぎず良い塩梅に収まっています。




ベントは本体のトップ側に大きなものが一箇所のみ。Canonでも同じようなのがありました。
ノズルの形状、金属部分のパーツといい、全体的に微妙にCanonっぽい空気感が。


2つのDDはどちらも10mmサイズで、ポリマーダイアフラム。複合振動板的なもの。
こちらがZiiGaat独自の音響エンクロージャーに収められ、パワーをよりパワーに。
ZiiGaatは当初比較的安価なモデルが売りだと思っていたので急に強気でパワフルな構成のイヤホンが出たなと
思っていたんですが、価格に恥じないパワーのある一聴の価値アリな奴でした。

音質としては圧倒的な厚みと量感、それでいてだらしなくないサブベースからミドルベースの存在感+3基BAにより分離感の優れた中高音。
最近はどうしても「低音も強いし中高音も程よく強いぞ」という感想になりがち!
Doscincoはその中でも密閉型としての低音域を最大限に引き出したような良さがあります。
サブベースの深みは勿論、ミドルベースから中音域までの分厚さが半端ではない。
ベントが一箇所しかないのにそこまで窮屈な感じはせず、ライブハウスというよりきっちりモニタリングされたPA直で聴いてるような
整理された低音域。樹脂筐体のせいか残響感は少し強めにあるけどそれが却って良い。
ベースは勿論、ギターにも重みが乗ってくる。更に空間が上方向に広くてこの辺りがライブ感あって気持ち良い。

中高音域はじゃあ地味なのかというとSonion2基、Knowles1基とブランド物のBAを積んでるだけありパンチの強さは
低音域に一歩譲るものの、分離感が高く金属的な質感もハッキリだしてくる。
Voも特に凹むわけではなく、何ならコーラスが重なる部分やドラムの金属系も聞き取りやすいくらいには主張している。
ギターでいうとカッティングのキレは十分感じるが、最近だとTRNのAzure Dragonのようにカチっとした押し出しは少なめ。
ここの辺りは好みの差の範囲。
AFULのPerformer8みたいなキレ重視のイヤホンと比べると流石に弱いなぁと思う程度。
公式ページにあるように「ディテールの再現と鮮明な明瞭さ」という言葉に嘘はない。
低音が強くて褒められるってことは中高音地味か、パンチ強すぎて五月蝿いかどっちかが心配という人も安心して良い。と思う。

半透明でわかりにくいけど、照らすとこう

恐らく1箇所のベントで強すぎる低音のパワーを調整しつつ、中高音の存在感を耳に痛くない程度に明瞭にした
かなり美味しいバランスのイヤホン。
開放型で最近ツボったTRN Azure Dragonも良いけど密閉型ならDoscincoが最近のツボ。
こんなパワフルで一聴すると喧しいくらいなのに音がうまく整理されているので「こんな音鳴ってたんだ」という発見もさせてくれる。

多機能なイヤホンも一台で色々味わえて楽しいけど、これだ!っていう一発のチューニングもハマるとそれに劣らず楽しい。
クラシック、ジャズ、ロックポップス、EDM系、何でもPOWER大盛りで楽しめるイヤホンでした。良いぞ。




総評
オススメな人:とにかくベース重視の方。それでいて全体をしっかりと楽しみたい方。派手な音作りな好きな方。
個人的好み度:10点満点中/12点(あくびをしてもずれない装着感、それでいて痛みなし 相性バッチリでした)
完成度:10点満点中/10点

KZ ZS10 PRO 2 最新世代のDDを搭載したハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク)
先日紹介していたKZの最新世代DDを搭載したイヤホンシリーズから+4BAを搭載したモデルが登場。
その名もKZ ZS10 PRO 2。 何故かZS10シリーズの続編として出てきました。
今回は単色モデルで、ツヤのあるブラックなフェイスプレートにZAXばりのベントが開いています。




qdc端子で、本体側はスモークグレーの樹脂。相変わらず最近の透明度は高めで接着剤が目立つような様子もなし。
4つのスイッチを搭載したモデルで、ノズルの長さや角度はZSN PRO2とほぼ同様。
FPも同様に軽量な合金系素材で全体的に軽いです。装着感もクセなく良好。
ガッツリとFPにベントがあるのでそれ以外のベントはDDユニットの真上だけ。
FPのベント下には金属メッシュ。見た目の割に漏れないモデルもありますがこちらはしっかり目に漏れます。
遮音性は音漏れの割には標準的なレベル。



音質としては最新世代DDの力強さが少し抜け、BA4基の出力で中高域よりなバランスになったドンシャリ。
個人的にはZSN PRO2が曲によって低音域の迫力に差があったのでそこもっとゴリゴリにしたバランスを期待してました。
実際にはベントが大量にあることで全体的な音抜けが良くなり音が明るくなった+低音域は響きが弱まりました。
意外だったのはサブベースの辺りは独特の重さが弱くなってしまった代わりに、ミドルベースはむしろわかりやすくなりました。
量感としてはKZとしては少し弱い印象に変わりないんだけどZSN PRO2よりフラットなバランスで聴き取りやすい。
もっとスカスカになって小うるさいバランスになってしまうのではと危惧してたのは杞憂でした。

中高音域はZS 10PRO Xのように4BAだけあって広がりが強く、KZらしいギラついた感じも僅かにありつつ
ベントの影響でドライ+少々薄っぺらい。
スイッチがONのままだと元気すぎると感じる人はそこで調整するのもアリ。
高音域の金属的な質感やVoが前に出てくるのでパっと聴いた印象は記憶の中のZAXに近い。
ドラムのスネアが妙に軽いあたりが特に。

総合的に楽しく聴けるという意味ではZS 10PRO Xよりも低音域に重さが感じられて良い。
でもベントからの漏れが想定以上だったので外では音量を普段より下げざるを得ない辺りちょっと使いにくい。
ZSN PRO2からのグレードアップを期待してると多少スカされてしまうが、ZS 10PRO Xで低音域にもう少しだけ濃さが欲しいと思うなら
試してみても良いかも。
個人的にはベントは最低限くらいでこの最新世代DDの力強さ全開にしたようなイヤホンが欲しいところでした。


総評
オススメな人:ベント多めで抜けの良い中高音寄りなKZを求めてる人。ZAXが好きだった人。
個人的好み度:10点満点中/6点 
完成度:10点満点中/9点 

TANGZU x HBB Xuan Nv 8mmと10mmの2DDイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク)
TANGZUより、HBB氏とのコラボでリリースされた2DD搭載の美しい赤色が印象的なイヤホン。Xuan Nv【PR】
私のブログですらかなり登場頻度の高いHBB氏。
最近だと元モデルがあるイヤホンに対してのチューニングverが多かったと思いますが今回のは単独。



0.78 2pin端子で赤く透明度の高い美しい樹脂筐体。
少し重みがあるのでレジン充填タイプなのかと思いきやその中間? 
ノズルが根本からぐにょりと耳穴に合わせるように曲がっておりフィット感はかなり強め。
この装着感も相まって遮音性はかなり高いです。
イヤーフィンのような食い込みも仕事をしてる。
ベントはDDの真上にそれぞれ1個ずつと、pinの少し下に少し大きめのものが1箇所。

透明度の高い樹脂なのでDDから伸びている導管もクッキリ見えます。
フェイスプレートはデザインの入ったプレートが埋め込まれており(こういう模様の天井ありますね)
その上の樹脂に更に金色の装飾が施されています。
何か屏風で見た覚えのあるような模様ですがこれは蝶のコンセプトデザイン。
中国では自由、優雅、美しさの象徴でHBB氏の地元ハワイでは癒やしと変容。
さり気なく左右それぞれにメーカー名とHBBが刻まれていてイヤホンながら見ごたえのある気合の入ったデザインですね。


音質としてはHBBらしい低音に力強さのありながら中高音が埋もれないウォーム系。
10mmのDDはセラミック系振動板で8mmの方はPU+LCP2つの素材を組み合わせたもの。
比較的どの音域でも癖なく鳴らすLCPが小型DDの方に採用されています。

装着感の高さも相まって深く、力強い低音域が特徴的。ソリッドとまではいきませんが樹脂筐体であるにも関わらず
ボワ付きは少なめ。バスドラだけでなくベースラインやギターの中域までもトルク感が強い。
密閉度が割と高めな見た目をしてますがヌケも悪くない。メタル系の音楽でも低音域が出すぎて閉塞的になりません。
中高音域は良くも悪くもクセが少なく、分離感は並。低音域の力強さに比べてウォームながら曇った印象は少ないし
男性Vo等は艶っぽさも出る。女性Voだと少し伸びが物足りないがASMR系の音源だと程よく艶というか重みがあって◎。
高音域の金属系の音は少し距離感を感じるし刺激感は大分抑えめ。
最近1DDだろうがなんだろうかバランスよく高音域も伸びるイヤホンが多かった中では少し物足りない感覚を覚えました。

ドラムがドッコンドッコンいってベースがゴリゴリ出てきてギターもかなりマッチョになるのに全体がモコモコしすぎず
全体の音を見渡しやすいのはHBBらしい「低音域だけじゃない」良さを感じます。
高音域の物足りなさに関しては元が潰れてるとかではないのでリケーブル等でも好みに近づける、伸ばすことは出来そうな感じ。
装着感が非常にガッチリと食い込む感じが強く、2時間程度で耳が痛くなってしまったのが難点ですが
遮音性がかなり高いので集中して音楽を聴きたい、映画を見たい時には良いお伴。
何より見た目の良さはレビューしてきたHBB氏コラボの中でNo.1。
赤系のイヤホンが欲しいと思ったら見た目で選んでも損はしない一台だと思います。



総評
オススメな人:低音域にパワーのあるウォーム系な音色が好みの方。見た目に惚れた方。
個人的好み度:10点満点中/6点(休憩が必要な程度に装着感がガッチリしすぎていた)
完成度:10点満点中/10点

7HZ Aurora 7HZがリリースしたハイエンドのトライブリッドモデル

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク)
私のブログでもいくつかレビューのある、比較的低価格ながら個性的で満足度の高いイヤホンの多いブランド7HZより
リリースされた1DD、2BA、1マイクロ平面駆動ドライバ搭載のトライブリッドイヤホン。Aurora。【PR】
399ドルという普段出しているクラスより上の価格帯ですが一体どんな完成度なのか。



0.78 2pin端子で7HZいつもの斜めに設置されたもの。
Auroraの名を冠していますがフェイスプレートの柄はオーロラというより何か別物のような。
確かに見える角度で雰囲気は大きく変わるけど派手さは結構抑えめ。
プレートはかなり薄めで重量感は全く感じません。
公式説明だとチタンフィラメントとあります。


光の当たり方で全く異なる見え方

本体は半透明な黒の樹脂製。そこそこ大型の部類に入る大きさで、内部にドライバがみっちりと入っています。
2基のBA、平面駆動は6mmサイズなのですがDDが12mmサイズなのでしょうがない。
ノズル本体は短いけど根本にかけてかなり太く盛り上がっています。
樹脂製でフェイスプレートも軽量であるにも関わらず全体としてはそこそこの重量感なので
これくらいしっかりとした太さがないと装着感に難が出ると思ったんだろうか。
太くて奥まで押し込めないのでイヤホンが耳から結構はみ出ます。
幸い外側に重心がないので違和感は少ないけど長時間付けてるとちょっと耳の入口の血流が滞る感覚。

音質としては全体的にド派手な迫力のあるドンシャリ。
低音域は12mmサイズのDDだからこそという深く、前に押し出してくるゴリゴリの音。
サブベースからミドルまで反応が早くだらしないボワ付きは少ない。
かなり押し出し感のある低音域だけどイヤホンのトップ側に3つの少し大きめなベントが3つ並んでいる
効果なのか樹脂筐体にも関わらず余韻もしつこくないし、音ヌケも良い感じ。

中音域はBA2基で担当しており、上下が強力なAuroraの中では少し落ち着いた音色。
ただしチューニングの妙かクロスオーバーの性能が良いのか、分離感が高くVoもギターサウンドも
少々ドライに存在感をハッキリと出してきます。
ピアノやアコギサウンドも綺羅びやかさが強くて良い。

高音域は6mmの平面駆動が担当。
ここが結構刺激感というかクセのある音域。
低音域に負けないようにしっかりとパンチがある刺激強めの音。
中音域よりも更にドライで硬質な感じ。
ホーン楽器の高音域がずば抜けて気持ち良いけども聴き疲れしやすいのも確か。

気持ちウォームで力強い低音域とかなりドライで力強い高音域、それらに挟まれた分離感高めの中音域。
ポップスだろうがしっとりしたバラードだろうが「俺が俺が」と上下が襲ってくる。
中音域も負けじと存在感はしっかりあるので聴く人によってはバランスが悪い!とか言われてしまいそう。
クラシック系の音源等、ちょっと落ち着いてしっとりと聴きたいという時には不向きだけど
ロック、ダンス系をド派手に楽しみたい!という人にはこれ以上ないパワフルイヤホンです。
何でもいける優等生な高級機というよりは独自の派手さを持った7HZなりの楽しく聴けるを体現したイヤホンだと感じました。

ケースは金属ではなく革系

珍しく内部クッションみっちりタイプ




総評
オススメな人:上下ともにド派手に聴けるドンシャリ+解像度を求めていた方。
個人的好み度:10点満点中/9点(装着感だけ) 
完成度:10点満点中/9点 7HZらしく高品質、高音質だとは思うが円安の影響もあり少々割高感は否めない 

SIVGA Nightingale 14.5mm平面駆動ドライバ搭載の木製プレートが光るイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
SIVGAという比較的高級なヘッドホンをメインに展開しているブランドより
水滴の形をしたアルミニウムとマグネシウム合金の筐体に木製のフェイスプレートが特徴的な
平面駆動搭載のイヤホン。Nightingale。


0.78 2pin端子ですが、qdcではないタイプの凸端子になっています。
当然qdcのケーブルは使えませんし、凹端子に対応したCIEMタイプのケーブルだと若干不格好。
独自規格とまではいきませんが少々癖があります。
また付属ケーブルは4.4mmバランス端子のみというこれまた独特なラインナップ。
元々平面駆動ドライバを搭載したイヤホンは強めの上流を選ぶ傾向がありますが
これだけ4.4mm使いなさいよオーラをだしたイヤホンも珍しい。
ちなみに私のデスクトップアンプは3.5mmアンバランスのみなのでリケーブルでレビューしました。




内蔵されたドライバはデュアルマグネティックドライバー、磁気力学を利用して2組の高性能磁石を適合させることで
単一磁石よりも効率を大幅に上昇させたもの。広くて自然な音場を売りにしています。

つけ心地に関しては癖がある評価が多かったのですがそれも納得。
内側の加工自体は非常に滑らかで丸みがあるので平気そうに見えるんですが
ノズルが少々短く、角度がかなり深い。本体から大きくはみ出るような角度。
私は多くのイヤホンを本体を手前に回しながら耳の穴に丁度いい角度を見つけて押し込んでいますが
Nightingaleに関してはノズルで耳の穴がグリっとえぐられてしまうのでまっすぐ縦にして押し込んでいます。
それでも少々ノズルが耳の内側に強く当たっているのでこれは人を選ぶだろうなと感じました。
私は2時間程度で耳道がむず痒くなりました。血行が少し阻害されてる感じ。
小さめのイヤピにすると圧が和らぐ分密着が取れず音が軽くなってしまうので難しいイヤホンでした。

音質としては広くて自然な音場を売り文句にするだけありヘッドホンのような余裕のあるステージ感。
広めのホールで聴いてるような感覚を覚えます。
サブベース自体は控えめながら下でしっかり支える存在感はあるタイプ。
ミドルベースが少し全体の中では多めなので平面駆動としてはややウォームで柔らかい雰囲気に聴こえるかも。
平面駆動ドライバは大抵かなり大口径なので自然な柔らかさでヘッドホンやスピーカーライクな
広く響く低音を出せるものが多い印象。
NightingaleはSIVGAがヘッドホンを多く排出している為か、かなり意図的にイヤホンというよりヘッドホン的な
チューニングを施したように感じます。

中高音は平面駆動らしい解像度の高さがありつつも若干距離感がある。
埋もれているというよりはステージ感の広さとしてあらかじめ配置されたような距離感。
男性Voのような熱量と厚みがあるタイプも、女性Voのような伸びが求められるタイプも
距離感はあるがしっかりと気持ち良く伸ばしてくれる。
以前レビューしたS15だとこの辺りがすごく近くて、包まれるような気持ちよさがありましたが
Nightingaleは適度な距離感があるので平面駆動特有の解像度の高さがあっても長時間聴ける
視聴ストレスの少なさを感じました。
その為分離感の強さや煌めき感を今までレビューした平面駆動のようにまでは感じません。
ただこの辺り「そうなってしまった」のではなく「そのようにした」んだろうなと
思わせるチューニングの自然さ。

楽曲によってはギターが曇ってるように聴こえることもありましたが好みの範疇。
4.4mm端子のみだったり、内側の仕上がりもう少し自然に出来なかった?と構成や見た目に関して
思うところはありますが平面駆動だから~という理由だけでなく、
Voを重視する方や自然に広くヘッドホン的な響きを持ったイヤホンを求めてる人に
向いてそうな音作りだと思うので是非試して欲しい独特の魅力を持ったイヤホンです。




総評
オススメな人:ナチュラルでヘッドホン的な響きが好みな方
個人的好み度:10点満点中/7点(個人的に装着感が難しかった)
完成度:10点満点中/9点