CVJ ARIA ノズル交換機構搭載 1DD金属筐体イヤホン

 

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CVJより昨年から発売されている金属筐体のイヤホン。ARIA。
去年良くも悪くも一番話題になった(?)イヤホンかもしれません。
night elfをはじめ「痛イヤホン」をいくつかリリースしているCVJですが、このARIAはデザインの問題を経た後
一旦はこの植物をモチーフにしたシンプルなデザインに。
今年になってから改めて痛デザイン版もリリースされています。
先日のアリエクセールで相当安くなっていたことと、音質はイベントで試聴機を試した方々から根強い好評があったので買ってみました。



僅かに凹のある0.78 2pin端子。
航空機グレードのアルミ合金のみで作られており非常に軽量。表面もマットな質感で指紋等は全く気になりません。
1DDらしく、比較的薄めの筐体で凹凸もしっかりあるタイプ。装着感は非常に良いですがノズルが結構斜めに伸びているので
少し耳に食い込むような感覚はある。
ベントが珍しいタイプで、DDの真上に3つ並んだ大きめのベントに加えてイヤホンの天頂部にも同じような3つ並んだベントが。
音漏れに関しては少しあります。が真上のベントからなのでバカでかい音量にしない限りは問題ない範囲。

ARIAにはなんとノズル交換機構付き。
色で分けられていますが本体と同色のものが標準。他金色と銀色があります。
標準ノズルには内部に筒状のスポンジが入っています。フィルターとかじゃなくてもう筒。
金色はスポンジがないけどうっすいフィルターが付いたタイプ(標準にも付いてる)。銀色は何もなし。
結論からいうと標準ノズルからスポンジを抜いたものか(=金)、最初から何も入っていない銀色ノズルがオススメ。



標準ノズルで聴いた印象は「ちょっとモサっとした感じあるけどなかなかの完成度」という状態でした。
少し籠もった低音域が印象的で、中高音はその低音域の影響か伸びが悪く、それでも金属筐体と多くのベントによる
独特の空間の広さが多少ある音。


こんなのが入ってます
銀色ノズルも良いけど色味的に標準でそのまま使いたいと思ったのでこのスポンジを抜いて聴いてみると。。。
クッキリとした寒色系のドンシャリサウンドが。
サブベースは並ですが存在感はしっかり感じる。ミドルベースはそこそこの量感。
スポンジが消えたことで量感こそ気持ち落ちますが抜けよく、一気にクリアな存在感になる。
最近低音が強いイヤホンばかり聴いていたのですがこれくらいの量感でも全然足りますね。

中高音は金属筐体らしい煌めきと、奥行きの強い分離感。合計6箇所のベントのおかげか
大きなホールで聴いてるような空間を感じます。
パンチがあるのに刺激的な部分は全く無いのが気持ちいい。
男性Voは気持ち凹む時があるけど女性Voは結構伸びてくれる。
電子音やギター、シンセ、金管楽器がどれも繊細なのに勢いがあって楽しく聴けるイヤホン。特に電子音の粒立ちは強い。
1DDでも詰めればここまでシンプルかつ華やかにチューニング出来るんだなと関心しました。
1万前後の金属筐体としてはVX Proに勝るとも劣らない完成度だと思います。
痛デザインが気になった人は勿論、金属筐体のイヤホンで五千円前後から上のクラス聴いてみたいという人には間違いないと思います。

ここまで完成度が高いだけに、最初のデザインとその後の対応で味噌がついたのが本当に勿体ない。



総評
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点


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