TINHiFi DUDU 13mm平面駆動ドライバ搭載の金属イヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(TINHiFiリンク
TINHiFiより発売された金属筐体の平面駆動ドライバ1発のイヤホン。DUDU。

0.78 2pin端子で、そこまで大型のドライバではないこともありコロンとした丸っこいサイズ。
なだらかな表面から短めのノズルが深めの角度で伸びています。
アルミ系の合金のようで、重さは見た目の割に軽い部類。マットグレーが鈍く光ります。
フェイスプレートにはブランドロゴが印字されており、表面は縦にラインの入った仕上げの樹脂?
透明なプレートがはめ込まれているのかわかりませんが非常に細かいラメのような煌めきがあります。
ブランドロゴはその奥で角度によってキラキラと光る仕様。
地味なのか派手なのかよくわからないですが凝った仕上げ。



ベントはドライバの真上辺りとイヤホンの側面部辺り。少し変わった箇所に2個空いています。
装着感としては非常にクセなく耳の穴に乗せるだけのような感覚。
しっかりと固定される感覚はないが緩さも感じない。

ちなみにこのDUDUには通常版とCommemorative Editionという2つのバージョンが。
イヤホン本体の違いはなく、後者にはUSB Type-Cで接続できるDACケーブルが付いています。
手持ちの携帯やタブレットに接続する場合はこちらのDACだと手軽に高音質が楽しめるので
目的に沿って選べるのは良いですね。

音質としては歪みの少ない、見通しの良いクリアなサウンド。
サブベースは控えめだがミドルベースやキックはそれなりに重さがあり存在感は強め。
金属筐体と平面駆動ドライバの相性の良さなのか力強さはありつつもソリッドで引き締めは十分。
余韻の強さや暖色感を求める人には物足りないかも。

中高音域は非常にクリアで、分離感もそこそこに良く音が聴き取りやすい。
金属的な質感はしっかりと表現しながら刺さるような不快な音域は無し。
ヴォーカルも男性女性問わずクリアで伸びもそこそこに良い。低音域の存在感があることで熱量のあるヴォーカルも割といけます。
クセのない装着感もあいまって、日常使いにしやすそうなバランスの良さ。
音楽だけでなく動画配信やゲーム、映画鑑賞でも持ち前のクリアさが活きる。

光の当たり方でロゴがキラっとします

構成やコンパクトさからLETSHUOER S12に近しいがあちらはこれよりもコンパクトな筐体サイズで14.8mmのドライバ。
価格帯が若干上な分、細かい仕上がりや寒色の傾向が強い個性もあるS12は今でも魅力的なイヤホンですが
DUDUはこの円安において1万半ば程度。
コスパ的な意味では決して負けていない印象。
派手さはないが、優等生でまとまりが良すぎて面白味が少ないとまでもいかず、かなり良い塩梅に落とし込んだチューニングに感じます。
シンプルな見た目の金属イヤホンで、S12っぽいのが好みだけどもう少しお手頃なのがないかなぁと思ったら良い候補になりそうなイヤホンです。


総評
オススメな人:クリアなサウンドを求めている方。シンプルな見た目+金属筐体が好みの方。
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/9点

KZ AS10 PRO BAのみ搭載の大型機

 


今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク
KZより発売された5基のBAを搭載したフルBAイヤホン。AS10 PRO。
KZのフルBAなんて今までレビューしたことあったかなと思ったらASFがありました。


内部パーツにもKZロゴが

qdc端子で本体はかなり大柄の樹脂+軽量な金属のフェイスプレート。
内部にはBAを収めている真っ白なパーツが見えます。DDと違って小さい部品なのでうまく収めるために必要なんでしょうが
ちょっと見た目が微妙になってしまうのが痛い所。
このパーツを使う影響なのか、ASFも大型の筐体でしたがAS10 PROもかなり大型。耳からそれなりにはみ出ます。
ノズルは標準的な長さと角度ですが根本の盛り上がりがこれまたBAを収めるパーツの影響で太く盛り上がっている。
装着時も余り耳に押し込もうとすると内圧が凄いことになります。
小さめのイヤピで程よい圧に収めるか、大型イヤピで浅く抑えるか。
見た目の割には軽量なので一度はめればズレやすさや異物感は少ないです。
FPには大きめのメッシュが付いており、音はそこそこ漏れます。
すべて面積の異なる4面にカットされたフェイスプレートの見た目は良いですね。ツヤツヤで指紋は目立つタイプ。

重心がFP寄りなので2個揃っての写真が難い

音質としてはBAらしい高い解像度のドンシャリ。
サブベースは深さこそ並だけどミドルベースやキックの存在感はどっしりと大きめ。
他の音域も含めてフルBAだからなのか解像度と分離感が高い。ベースは重さだけでなく引きも早く、
パキパキとした質感もある。ボリューム感があるのにソリッドなのはDDでは中々味わえない低音域。

中高音域はキレが高く、多少線の細さは感じるものの刺さりは控えめ。
金管楽器の伸びや響きが良い。大型ベントの影響か音場も上方向に広い印象。
ギターのカッティングもかなり気持ちよく聴けるし、重めのギターサウンドもきっちりと力強く響かせてくれる。
ドラムのスネア辺りは少し線が細く弱々しく聴こえる場面もあるが慣れの範囲内。
強調感はあるので、楽曲によってはVoが少し出しゃばって聴こえるところもある。

KZらしいかはともかく、フルBAながら低音域に不足感は全く無いし中高音域はいかにもBAというキレと解像度。
多少聴き疲れしやすい傾向のサウンドではあるがBAサウンドを味わいたいという人にはかなり良さげなイヤホンに仕上がってる。
これでもう少し小型で装着感が良ければ誰にでもオススメ出来そうな万能感だった。


総評
オススメな人:高解像度だけど刺さりは控えて欲しい。BAのみのイヤホンが試したい方。
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/7点

SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ MEMSドライバー搭載のTWS最新作

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
SOUNDPEATSのCapsule3 Proがパワーアップして帰ってきました。Capsule3 Pro+(プラス)。
もう新作か 早いな。と思ったのに無印のレビュー投稿日調べたら1年半前でした。Airとか他シリーズが間にたくさん挟まってただけだった。

今回も恒例のAmazonで使えるクーポンコードを用意していますので是非ご利用ください。

クーポンコード:CP3PLPRM40

プラスと名のついた本作の主な特徴は以下。

・MEMSドライバーと12mmDD & XAA-2000 Aptosパワーアンプチップ
・最大-45dB「Adaptive ANC」機能(AI適応型ノイズキャンセリング)
・マルチポイント機能
・通話時のノイズキャンセリング
・低遅延ゲームモード
・6.5時間/ケース込み43時間


LDAC&ハイレゾ認証というのは前作からも同様。
再生時間短くなってない??と思った人。前作の無印版は8時間だったので短くなっています。
ドライバが増えて、パワーアンプチップも搭載したのでその分消費電力が上がっているようですね。



まず見た目について。
形状については充電ケース含めて驚くほど変化なし。タッチセンサー部含めた箇所がブロンズカラーからゴールドになりました。
ノズル形状も変わらず楕円形。通常のイヤピも使えないことはありませんが充電ケースへの収まりが悪く充電不良を起こしたり、
ノズルとの間に隙間が出来てしまうこともあるので少なくともTWS用の軸が短いタイプを使いましょう。
装着感も合う合わないが難しい人もいると思いますが、普通のカナルイヤホンの要領で差し込むのではなく
一旦耳に入れた後、スティックを前後にずらしながらちょうど密閉が取れる位置を探すことが大切。

中身についてですが、一番アピールされているのはやはりMEMSドライバー(xMEMS製「Cowell」)
これは見た目が少し大きめのBAのような立方体に見えるドライバー。
構造的にはシリコン振動板を生かした歪のない高音域を再生するという機構らしいです。
半導体と同じように大量に作ることの出来るとかなんとか出てきたけど良くわからない。。。
イントラ系のCapsule3 Pro+の筐体にはBAを乗せることが構造的に厳しいところを、今回はこのMEMSドライバで補填した感じでしょうか。

音質としては深みのある低音域にMEMSドライバーのクリスプな中高音が印象的なドンシャリ。
低音域に関しては前作と同じ12mmのバイオセルロース振動板採用のドライバーだけあって深さもボリューム感も非常に強い。
1DDだとどうしてもウォームよりなバランスになる程度には幅の利かせた低音域でした。
それでもMEMSドライバが増えたおかげかパワーアンプチップが搭載されたせいか、解像度が幾分上がっている気がする。
サブベースの重さは有線イヤホンでもそうそう味わえないレベル。

中高音は非常にクリスプで乾いた、特徴的な音。
12mmDDの重低音に負けずクッキリハッキリと分離感の非常に高い音を出します。
BAと違い金属的な質感やキレというより、ぱっと広がる反応の早い軽やかな音を出す傾向。
正直すごく好みの分かれそうなところです。
刺さるような音は出ないんですが、耳が少しこそばゆいようなパチパチはじけるような感覚がちょこちょこあります。
聴いているうちに慣れる程度ですけども。
ヴォーカルの解像度が特に素晴らしく、DDとのハイブリッドのおかげか男性Vo系の厚みや艶も、女性Vo系の伸びが素晴らしい。
コーラスもくっきりと聴き取れる程度に分離感がしっかりしています。
DD一発だった前作と比べやはり中高音域の質感が段違いに良い。
アコギの音が特に違いを感じられました。

ANCに関しては低音域の減衰がやはり凄い。車や電車の駆動音がガッツリ消えるので振動の体感と音の差に違和感すらある。
中高音、人の声や高めのノイズだと前作より効きが若干弱い気がしました。
低音域の減衰が凄い分、むしろ近くの人の会話がより聴き取りやすいような。。。
基本的に進化を遂げてコストもかかっている分、無印と違い定価は一万オーバーとなりましたが
今回提供いただいたクーポンコードを使えばセール期間中は13,880円→10,404円になるはずです。
明らかな無印とのマイナス点はバッテリー持ちくらいなので、6時間以上ずっと使えないと困るなんて人以外は
プラス版の本作は結構オススメ。


総評
オススメな人:前作の低音+盛られた中音域を求めていた人
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点

7HZ AERO 9.2mmサイズの1DDイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク
7HZより発売されたイヤホン。AERO。
見た目でわかるかもしれませんが、リケーブル不可能なタイプのレトロなデザインのイヤホンです。
昔はこういう形状の結構ありましたね。


樹脂製のうっすら半透明な円形の筐体にドライバがミッチミチに収まっています。
DDの上とそのすぐ脇にベントが1箇所ずつあります。
ノズルが深めの角度で伸びており、長さは標準的。
ただ形状が形状なので装着感は若干クセあり。初見では耳掛け式ではないのかと思ってたんですが普通に耳掛け。
ケーブルが細く柔らかく、ガイドが付いているわけでもないので取り回しは少し悪い。
小型なので耳にハマってさえしまえばズレもなく軽さゆえにすごく楽な感覚。ZS12 PRO Xの10分の1くらいに感じる。

ケーブルはパッケージ当初、左右でほとんど分かれておらず裂けるチーズのように分ける必要性があります。
小型でもちゃんとしたスライダーが付いているのでこの辺だという目安を付けてから裂きましょう。


インピーダンスは27ohmと少し高め。
スーパーリニア内部磁気ダイナミックドライバーと説明にありますがKZのとはサイズも違うし別物。
パッケージもそうなんですが、全体的に古き良き感の漂う仕様とデザイン。
でもノズルフィルターはいつものおしゃれなデザインだし、音に関しては今時らしい良さでした。

どこか懐かしい感じのパッケージ

音質としてはクリアで聴き取りやすいナチュラル系ドンシャリ。
9.2mmという半端にも思えるサイズのDDですがサブベースの量感こそ並~若干控えめでもミドルベースを含めた低音域の重さは中々。
音場はいかにも密閉型だなという小部屋感があるけど低音域も中高音も聴き取りやすい。
KZ系のやり過ぎ感のある派手さよりも日常的な使いやすさを考えつつ上下ともに過不足の少ないチューニングをしてる印象。
解像度は並か少しまるーく感じますが分離感は少し高め。
耳に刺さるような不快な音域はまったくないし、特別凹んで埋もれたような音域もない。
7HZらしい、質の高いチューニングだと思います。
付属や千円以下の安いイヤホンしか使ったことがないという人程「なんかレベル高い気がする」と思わせるようなナチュラルさ。

価格的にはレビュー時点で15%OFFのクーポンが出てるとはいえ3k前後なので余り安いとは言えませんが
他の2色カラーは結構存在感が強いので、見た目に惚れた人は十分に買う価値がある。
でもリケーブル出来ないからそこがちょっとネックですね。



総評
オススメな人:ナチュラルなバランスの良い音が好みの方。 デザインが好きな方。
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/8点(この値段ならリケーブル可能にしてほしかったところではある)

KZ ZS12 PRO X 1DD+5BAのフル金属筐体イヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
KZよりリリースされたばかりの筐体全てが金属のハイブリッドイヤホン。ZS12 PRO X。

qdc端子で、形状やデザインや割といつものKZ。
ノズルが根本から盛り上がっていて少し長めなのと、今回はフェイスプレートだけでなく全て亜鉛合金系の金属なのが一番の違い。
背面はまたもや大きくベントのようなデザインで穴が空いている状態。そこに金属メッシュ。
盛大には漏れませんが光の加減で中身が透けて見える程度のメッシュなのである程度漏れます。

電車で隣の人に何聴いてるかわかるレベルの漏れではありませんが。個人的にはちょっと気になる。
表面加工はツヤツヤではなくザラザラとした質感の厳ついタイプ。滑らかなマット系も良いけどこれも良いですね。
亜鉛合金でおそらくはそこそこの厚さもあるのでかなり重たいです。
根本の食い込みに耳が合ってる人は大丈夫だと思いますが、浅く装着したい人だと常に耳の中でプルプル揺れると思います。
付けた瞬間にずしっと重みを感じるイヤホンって中々ない。



そして今回もスイッチ付き。スイッチがお好きではない方は何とスイッチ無し版も用意されています。
DDは勿論、最新版のスーパーリニアダイナミックドライバ。低音の深さと強さに期待の持てるアイツです。
そこに今回はZS10 PRO 2では4基だったBAが5基に増えました。
スイッチは4つ付いていますが、うち3つが低音盛り調整、1つは高音域を減衰させるもの。

グラフを見ていただくとわかると思いますが、緑色が全スイッチオフですね。
3つのスイッチはあくまで低音域だけを持ち上げ、中高音域は変化なし。スイッチ4をいれると高音域が全体僅かに減衰。
正直私もスイッチは余り好きではなく、一発のチューンで勝負しろ!という気持ちもあります。
それでも今回のZS12 PRO Xに関してはスイッチあって良かったと思う出来でした。


スイッチオフの音質としては腰高のシャリシャリホン。
低音域の重みはベントがあることを考慮しても薄めで、中高音は5BAも載っているだけあり主張が厚い。
やや線の細さが目立ち、ヴォーカルもドラムの金属系も、シンセの音も気持ちよく分離感高めに伸びてくれる。
が、総合的には腰高過ぎて面白みに欠ける。これならKZじゃなくてもと思うタイプの音でした。

スイッチ123のみオンだとスーパーリニアドライバの持ち味が発揮されます。
かなり深めに沈むサブベースから、ミドルベースも程よく出しゃばってくれる。
ただ中高音域の軽さの印象は全く変わらないため、女性Vo系や音数の多い派手な曲だとどうしても耳に障ることが多い。

スイッチ4もオンにした全スイッチオンだとちょうど不快に関していた音域が程よく落ち着きました。
そのうえで分離感と伸びはまだ気持ち良さ高め。
ZS10 PRO 2は個人的に期待していたZSN PRO2の中高音域強化verという流れではなかったけど
ZS12 PRO Xにしてその理想はほぼ叶いました。

当然価格的にはコストもかかっているのでそれなりに上がっていますが
KZらしい低音の重さもとい、スーパーリニアの重さに負けず程よく主張する分離感高めの中高音は素晴らしい。
ギラつきのあるパワー感とは違いますが繊細な楽曲でもKZらしからぬ細やかな雰囲気を醸し出してる。気がする。
個人的にこんな大きいベントいらない!と思うところですが今回は
空間的なゆとり、不快な音域の無さに貢献していると思います。
金属的な残響感+広いホールのような響き。

ここ1年出た全てのKZを聴いているわけじゃありませんが、今多ドラのKZを狙うならコイツがオススメです。勿論スイッチ付きで。


総評
オススメな人:今上に書いてしまった。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/9点(スイッチでプラス千円は少し厳しい気も)