QCY Crossky C50 現状コスパ最高クラスのイヤーカフ

 

今回ご紹介するのはコチラ(Amazonリンク)
前回に続きQCYのTWS。イヤーカフ型のCrossky C50【PR】

先に触れておくとC50はかなりお手頃です。7月リリースですがセール時に5千円切る程度。
N70と異なりLDACには対応していませんが、イヤーカフだからこういうので良いんだよという割り切りを感じるTWS。

EGG

ケースはレザー調の見た目ですがプラスチック、ホワイトだと若干色が濃いのもあってレザーと言うか卵に見えなくもない。。。
左右の区別のない、シンプルな形状。軸はサウンドピーツのものより若干太めに見えます。重さは片方約5.2g。



bluetoothはこちらも6.0。バッテリー持ちは約7.5時間。
基本性能はちゃっかり最新版といったところ。低価格でも規格が最新なのは強い。
装着感に関しては個人的にいつも通り。やはりモデルのように地面と平行な角度ではスピーカー部が耳穴から遠くなってしまう。かといって
広げるとホールドどころではない。
製品ページでよく見るとかなり下に角度をずらした状態も掲載されていて少し安心しました。
やはり耳穴の真上にきたほうが音は当然良いです。

こちらも公式アプリから操作設定やカスタムEQが設定可能。勿論ゲームモードもアリ。
オープンイヤー系にはつきものといえるダイナミックEQも搭載されています。
音漏れに関しては思ったより少ないかな?という感じ。

音質としてはオープンイヤーらしいドライバ一発で元気いっぱいなドンシャリ。
私の場合はダイナミックEQをオンにしたうえでカスタムEQで結構中高音を下げてます。
デフォルトだと結構活きが良いのでダイナミックEQでパンチが効きすぎている部分を調整という感じ。
ドライバー部がうっすら振動する程度には量感のある低音があり、小さめの音量でもしっかりと低音を感じることが出来ます。
中高音は結構硬くてメリハリが強いパンチのあるサウンド。
声は聴き取りやすいし、しっかりとした低音がありながらオープンイヤーらしい抜けの良い高音域もあるが
ギターサウンドの時点で結構耳にくるジャッキジャキとしたパンチの強さが時折顔を見せる。
音楽をメインに、かつ音量もある程度出す人ならEQは必須かもしれません。
控えめの音量で楽しむことを前提にしているようなチューニング。
逆に言えばイヤーカフだし周りの音が聴こえやすいように、こちらで鳴らす音も控えめで~という人には
小さい音量でも迫力のある音が出せてそういう意味では最適化されている。

最新の規格に対応してバッテリー持ちも良く、シンプルなイヤーカフを求めてる人なら今旬なのはこちらかもしれません。

QCY MeloBuds N70 MEMSドライバー搭載ハイブリッドTWS

 



今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
私のブログでは久しぶりとなるQCYのMEMSドライバを搭載したハイブリッドTWS、MeloBuds N70【PR】
MEMSドライバはSOUNDPEATS Capsule3 Pro+以来です。
1年以上経過してるしそもそも別ブランドなのでどういった出来栄えなのか、高評価と聞いてますが如何に。


見た目はよくあるスティック型TWS。私のカラーはチタンゴールド。いやらしさが微塵もないゴールド。ほぼシルバーのような印象。
サラサラのコーティングで、ケースが上部しかはみ出ないタイプなのでちょっと取り出しにくい。
ベントは内側や外側スティック傍にそれらしきものがあるけどマイクかも。音漏れはほとんど無いです。
楕円形ノズルなのでフィット感に関しては少し人を選ぶと思います。(自分だけ?)
円形と違ってイヤピの自由度が少ない上に耳穴に嵌る角度が決まっているのでしばらくグリグリしないとうまく密着できない。



ファームウェアのアップデートや細かな設定、EQはQCY専用アプリがあるのでそちらで。つい最近もアップデートがあったようです。
タッチ、長押しのコマンド設定は勿論ですが、着脱センサーやタッチ感度等かなり細かい設定が可能となっています。
私は大雑把な方なのでコマンドとEQくらいしかいじらないのですが細かな設定を外したい、制御したい方には嬉しい細かさ。



bluetooth6.0と最新バージョンに対応。LDACにも対応しています。バッテリーはANCもLDACもオフだと公称10時間
ANCだけならオンにしても7時間とかなりバッテリー持ちは良い性能になってます。bluetooth6.0の影響がそこそこ大きそう。
ANCに関してもアダプティブモードや風切りモード等種類豊富。アダプティブは状況に応じて適応するようなモードなので
一定の減衰を求めるならモード変更の方が良いかも。人の声はある程度減衰し、風音やPCファンの音等の雑音が全く聴こえなくなる感じでした。

音質としては売り文句通り、繊細な高音域のあるドンシャリ。
私のカスタムEQはこんな感じ。W型から少し上げたり下げたりした感じです。

10mmのDDから出される低音はサブベースもそこそこにミドルからキックまでバランスよく盛って出してくる。
極端にどこが盛りすぎているという印象がない。低音好きにはかなり良い感じのムキムキさ。
密着が取れないと途端にスカスカになるのでどうにも低音が感じないという人はスティックを奥か手前どちらかに少しずらして「ココだ」というポイントを探して...。
後述する中高音がMEMSドライバーで出しているにしても、この量感で中高音をあまり喰ってないのはチューニングが上手いんでしょうね。盛々なのにあまりウォーム感が出てない。
ライブ音源は特に気持ちいい。それでいて中高音も埋もれず伸びてくるので良い感じ。

中高音は少し主張の強い部分こそありますがDD1発では中々聴けないような繊細さ。私の場合ちょっとEQでマイナス方向に調整してますが
BAとは異なる、金属感無しでしっかり主張してくる感じ。最近のイヤホン界でいうマイクロプラナーのような。
特に分離感が素晴らしく、ハイハットやマラカスの音がシャリシャリシャカシャカときれいに聴こえます。下では低音が盛々なのに。
男性Voも女性Voも凹まず聴こえるのでとにかくどんなジャンルでも楽しく聴きやすい。

ゲームモードもあるのでスマフォやPCでゲーム用に使うのも全然OK。私の場合は口を開くとズレやすいのでVCありだと微妙ですが。
接続強度も問題なし。LDACで使うと流石にバッテリー消費は早まるし安定性も下がりますがそこはトレードオフ。
AACでも十分音が良く感じましたがLDACだとより低音の響きが深くなり中高音の分離感も上がった気がします。
これでいて価格は定価で1万以下という驚き。定期的に発行されるクーポンやセール価格では7千円台に。
QCYはコスパが強いイメージでしたがここまでくるとかなり上を喰ってくる仕上がりになっていますね。
カラーリングもあるので手頃なMEMSハイブリッドを味わいたい方は是非。

Edifier A6 今お買い得なオープンイヤーTWS

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
数々のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンをリリースしているEdifierのオープンイヤー型。A6。

今年頭に発売された製品ですが1万オーバーのリリース時から今はなんと2999円。
かなりお買い得になっていたので先日購入してみました。

スペック的には
・bluetooth5.4
・イヤホン単体で最大10時間再生
・LDAC対応
・IP55防水防塵

と、今年リリースなだけありなかなかのスペック。

右くらいまで角度がつく


デザイン的にはかなり好印象。 
ホワイトを購入しましたが若干クリーム色がかったような色で悪目立ちしません。
ケースは少し幅が大きめ。
本体の形状としてはちょっと全体的にずんぐりむっくり感。イヤーフックが太いですね。他製品でも
耳の頂点にかかる部分は細くしたりする工夫があるんですがA6にはそれがありません。
スピーカー部もデザイン的には14.2mmの大型DDを搭載しているだけありまん丸の開口部。メッシュがおしゃれ。
イヤーフックは4段階調整可能。無限ではない。
装着感はこの4段階のいずれかでフィットするかどうかの相性が大きいです。
ちょっと古い設計だなと言う印象が否めません。私の場合は悪くありませんでしたが間の段階があればもっと良いのになという感じでした。
イヤーフックが太めなので長時間付けていると少し違和感が出てきます。メガネと合わせるのは厳しい。
スピーカー部分は気持ち大きく、フックの根本の部分がやんわり耳に当たり続けますが痛みが出るほどではありません。

音質としては中高音がメインのシャリシャリ系。
イコライザやLDACで変化も可能ですが基本そこまで変わりません。
オープンイヤーである構造上、フィット感がふんわりだとどうしても低音は稼げないですが、それを差し引いてもちょっと弱め。
ただし大型ドライバから出される音は分離感も高く、シャリシャリといっても刺さるわけではありません。
動画視聴ではむしろ人の声が聴き取りやすい。
ただちょっと低めの男性の声は急に遠く感じます。女性の声はとても聴き取りやすいです。
ゲーム・音楽だとどうしても迫力弱め。
ゲームにしっかりとした低音を求めないなら全然使えますけどね。 ゲームモードの低遅延もそこそこですし、接続安定性は非常に高い。
ドア1枚隔てて数メートル離れても途切れは全くありませんでした。

耳穴に嵌る角度ではない

結論としては今のお値段なら入門用にオススメ。
発売時から4分の1くらい値段落ちてるんだからさぞ訳ありだろうと思いきや品質は流石のEdifier。
ただ設計が古いですね。
スピーカー部がイヤーフックと並行になっているのはいただけません。
Earfun OpenJump等のように耳穴に滑り込ませるような角度がないと、よっぽど独自EQで低音を盛らない限り音はシャカシャカです。
フック角度調整が段階式になってるタイプはその機構でガッチリ固定されていますので耳穴に斜めに入るような角度が全く取れません。
スピーカー部分が大きい作りなのでそうしなかったのか、設計をはじめたのがかなり昔だったのか。
SOUNDPEATS Breezyが出た辺りの雰囲気でした。





総評
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/10点(現在の価格でいえばコスパは非常に高いと思います) 

ZiiGaat Horizon ブランド初の平面駆動搭載トライブリッド

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(LINSOUL公式
ZiiGaatにもとうとう平面駆動ドライバ(構成的にマイクロプラナー?)を搭載したイヤホンが。
1DD+2BA+2PLAのトライブリッドイヤホン、Horizon【PR】


0.78 2pin端子でいつもの樹脂筐体。ノズルも最近はこの少し厚めの段差があるタイプですね。
イヤピは外れにくいし、程よく角度が付いたノズルと根本の膨らみが耳穴にフィットしやすいシンプルな形状。
個人的にはいつもLサイズイヤピのところMサイズに落としてしっかり奥まで挿れると最高です。
ベントは天頂部に大きめのものが一箇所。このメッシュ部分も昔は黒い布地のようなタイプでしたがこの銀色メッシュに統一されましたね。
背面や内側以外にあるベントは機能の割に音漏れが少ないというか、漏れる方向が方向だけに周囲にそこまで聴こえない感じがして好きです。
フェイスプレートはHorizonという名にふさわしいかわかりませんが、闇夜に海際の地平線から眩しい光が差し込んできたような耀さがあります。


初期のシリーズは2DDで独特の強い低音を出していましたが今作は1DD。バイオダイナミック振動板とありますが10mmサイズの1DD。
BAはKnowles製BAで、プラナーに関しては自社カスタム。
ブランドBAとプラナーによるコストで定価は約5万。
ESTRELLAよりも少しだけ上ですが音質は個人的にESTRELLAに勝るとも劣らない鮮烈なサウンドでした。

音質としてはプラナー独特の繊細な高音域の活きるドンシャリ。
サブベースはシリーズからすると若干弱いが並にはある。全体を底から支えるくらいの出方。
キックも存在感はあるが量感はそこまでなく、ミドルベースにつれて大人しくなっていく。
ZiiGaat基準で考えてしまうと物足りないのも確かだが標準的に考えると必要十分~若干多いくらいの低音域です。
質はしっかりと重めのものが出てるのでスカスカとまでは感じない。
ダンスミュージックやライブ音源ではしっかりとPOWERを感じさせてくれます。

中高音域はBA+プラナーの解像度を活かした明るさのある鮮烈な印象。
シリーズでお気に入りのESTRELLAは人によってちょっと強すぎるくらいの刺激的なドンシャリでしたが、Horizonは
よりシルキーで柔らかい高音にバランスを振ったドンシャリ。
低音のバランスが違うのも影響してますが、ヴォーカルからドラムのスネア、金属、金管楽器、シンセ どれもが明瞭でありながら
刺さるような刺激感はない。
あくまでHorizonの主役は中高音にあると感じました。
低音は縁の下の力持ちとして、プラナーによる解像度をメインに据え置いたドンシャリ。

この1年ちょっとでプラナー搭載のハイブリッドイヤホンが増えてきましたが、安易に音にメリハリを付けたようなチューニングではなく
万人向けのバランス、それでいて地味には収まらない絶妙な音が増えてきたような気がします。
DK3001BDやSLIIVO SL224もそれぞれ個性はありますがどれも高音域の完成度は高い。
DDやBAによるパンチの強いメリハリのある明るさも好きですが、最近のプラナーによる高音域も大分好き。
コスト的にどうしても少しお高めになってしまうのが玉に瑕ですがそこは仕方ない点ですね。
来月にはアリエクの11.11もあることですし、プラナー搭載の柔らかくも明瞭な高音域に魅力を感じている人は要チェック。
多少刺さったとしてもガンガンに眩しいギラつきのある中高音が好きなんだ俺は!という人はESTRELLAも未だオススメです。

強いて弱点を上げるとしたらプラナー搭載だと少し抵抗が強い傾向にあるので鳴らしにくい。
BTモジュール等で無線運用する場合はパワーが必要です。


総評
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点 

ooopusX OP.24 回転スイッチによるチューニング! 2DD+4BAのハイブリッド

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
新興ブランドooopusXによる1万円以下ながら2DD+4BAと盛々構成かつ、多分今までになかった回転スイッチによるチューニング機構付きの
ハイブリッドイヤホン、OP.24【PR】



qdc端子で樹脂製の軽量な筐体。 構成の割には割かしスマート~標準くらいの大きさ。
ノズルまで一体化樹脂となっており、この辺りはコストカット感。 標準的な長さで少しだけ角度が付いています。
装着感は良好。特に凹凸のない内側ですがノズルの根本が少し太めなのと、わずかに斜度のある内側が良い感じにフィット感。
ベントは内側に一箇所とフェイスプレート側に一箇所。音漏れはほぼ気にならないレベル。
あくまでプラスチックですがデザインのちょっとしたメカメカしさといい、パッと見の質感はDK3001BDを彷彿とさせます。
見るからに回りそうなこのXが刻まれた部分がOP.24のミソ。 チューイングスイッチです。
◯が2箇所刻印されており、qdc端子傍にある●に合わせて2種類のチューニングが楽しめる構造。

mode1 mode2どちらも同じ刻印

スイッチは程よく固く、トクッとスイッチング感もあるのでちょっと楽しい。よくある上下のほっそいスイッチは見た目が好きじゃないんですが
こういうのなら全然アリだなと思いました。
Mode1の音に対してMode2は若干低音が強くなり、高音域がまぁまぁ落ち着きます。1で刺激が強いと感じたら変えるという印象。


音質としてはまず上流によって大分雰囲気が変わるということを先に書いておきます。
ヘッドホンアンプを使用したデスクトップ環境では深めのサブベースと見通しの良い繊細な中高音のドンシャリ。
Mode1と2ではダントツに1がオススメ。
ミドルベースやキックははっきり言ってそんなに多くない。並。しかしサブベースが程々に盛られているのでダンス系の楽曲や
低音が盛られたロックと相性良し。10mm+8mmという異径ドライバの組み合わせですが多分ほとんどが低音域用。
底の方にしっかりとした重さを出しながら、樹脂筐体でありがちなボワついた感じが少ない。
ここで欲張ってミドルベースも盛っちゃうとバランスを損なうからここはこれくらい!というこだわりのチューニングを感じました。
逆に「2DDっていう割に期待してたマッチョ感ないな」と思う人もいそう。ZiiGaatみたいな筋肉低音とは別物です。
ポップスや昔のロックではあまりパワーを発揮できないタイプ。

中高音域はたまに刺激的だが柔らかく、シルキーな質感を持っており解像度高め。
Mode2でだいぶ落ち着かせることも出来るがあまりオススメしない。Mode2で中高音が抑えられるとグラフ上では低音域はそこまで差がないが
相対的に聞こえる量感が結構上がる。
結果低音が中途半端に盛られて聴こえ、Mode1で感じたチューニングの絶妙さが失われる。
中音域も質感が柔らかめなのでMode2の大人しさになるとモヤっと感が出てくる。
Mode1の方が男性Voも女性Voもスムースに聴こえるし、ある程度伸びる。 ギターも派手さはないが分離感高めの長く気持ちよく聴けるサウンド。
うまくチューニングされた1DDから出るような音ですね。「こういうのでええねん」となる分離感。
楽曲の中でスネアだけやクラップ音だけが響く部分はちょっとだけ刺激を感じるがまぁ限定的。
どうしてもこの刺激を許せない人はMode2にするしかない。個人的には一つのクセとして許容範囲。

提供していただいたTRNとは友好関係?(以前のKZとCCAとは違うみたいですが)にあるブランドということもあり、
TRN VX Proを思い出しました。構成も筐体素材も全然違う機種ですがVX Proも程々の低音域とスムースな中高音が気持ち良いイヤホン。
デスクトップ環境でもBT30等のbluetoothモジュールを使用して外使いも、どちらでも良い感じに使える機種でした。

OP.24が唯一残念なのはVX Proに比べて若干鳴らしにくい。そして上流のパワーが無いと音のバランスがちょっと崩れる。
Mode1のままだと低音域がサブベースもちょっと弱く、それでいて中高音の刺激が上がる。
流石に腰高だなぁとMode2にすると低音域は少しマシだが高音域がもっさりしてしまう。
構成の割には鳴らしやすいとは思うんですが、bluetoothモジュールで使うのは少し向いていないかもしれません。

来月のアリエク周年セールで面白そうなハイブリッドイヤホンを狙ってたという方がいたら是非掴んで欲しいイヤホンです。
正直見た目はドツボ。 見た目の割に音はゴテゴテしてないスッキリ系で最初こそ「あれっ」となりましたが
上流にパワーのある環境でこそ真っ当に輝くタイプかなーという印象でした。




総評
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点 

AirPods4 + SendaEarfit for AirPods4

今回ご紹介するのはコチラ(アキハバラe市場リンク)(アキハバラe市場楽天市場
AirPods4専用のイヤーピース。SendaEarfit【PR】
AirPodsはカナルではなくオープンエアタイプですが、実はこの手のイヤホンにもイヤーピースは存在します。
私も昔投稿していた偽Podsに使っていました。
オープンエアタイプのイヤホンは軽量である分、基本的にズレにくい。がズレにくいだけで装着相性によっては割とズレる。
とっかかりがないし大体ツルツル素材なので中年の脂ギッシュな耳なんてスルスル滑ります。

そこで役立つのがシリコン製イヤーピースなのですが、SendaEarfitはあくまでカバータイプ。フックのないシンプルタイプですね。

こちらはスリム

見るからに薄いのがウルトラスリム

スリムタイプとウルトラスリムという2種類。厚みが違います。
スリムのほうが本体の形状を維持する程度のしっかりした厚みで、ウルトラスリムは自重でふにゃんとなる程度には薄い。
熱硬化性エラストラマー使用プレミアム公引裂シリコンとやらが素材に使われています。
アンチスリップ、アンチダスト、オイルプルーフ、ウィッシャブル 4つの仕様を主に謳っている本製品。
表側の素材は滑りにくく、着脱センサーらしき穴のエリアには花びらのような模様が。この模様のおかげもあるのか
実際かなり滑りにくいです。

2種の厚みの違いは比べればわかりやすい



埃もつきにくく、脂も目立たない。 内側は本体にしっかり吸着するためなのかペトペトっとした素材感。
はっきりいって装着はちょっと難しい。 普通のシリコンカバーだと多少ズレやすい分、装着も結構雑に被せてから微調整が出来たんですが
SendaEarfitは吸着力が強いので、最初からある程度きれいに嵌めないといけない感じ。
一度付けてから微調整しようとしてもズレないので引っ張り上げて結構力を入れないと動かない。 ウルトラスリムでそれをやると千切れてしまいそう。

逆にいえばうまく装着できればもう滅多にズレないと思います。
スリム版でも装着感は結構変わる。個人的には少し圧迫感を感じるくらい。 イヤーピース無しでも割とピッタリだったので装着感を出来るだけ変えたくない人は
ウルトラスリムがオススメ。緩くて困ってるならスリム。

オープンエアタイプなのでカナルと違ってイヤーピースによる音質の変更もないといって良い。

運動中使うのでズレにくくしたいけど、装着感はなるべく変えたくないという要望とデフォルトが緩くて困ってるから音質を変えずに装着感向上させたい
両方の要望に対応可能な高品質イヤーピースでした。

今回、レビューにあたりSendaEarfitをいただいたうえでAirPods4は未所持だったので貸出を受けてのレビューでした。(現金等報酬は受け取っていません。念の為。)


今までそれなりの数のTWS、オープンエアタイプも試してきましたがAirPodsシリーズはお初。
流石にiPhone最適化されてる差を感じました。。。 ペアリングもイヤホンケースをダブルタップでOKとかそんな技術あるんだと驚きを隠せません。
音質もAACですがオープンエアタイプとは思えない重みのある低音と聞き取りやすい中高音。
大げさな抜け感がなく、周囲の音が聴き取りやすいのに、カナルに近いリスニング体験が得られました。ANCの効きも流石の強さ。 それでいて会話する時は自動で音量を下げて会話が終わるとまたもとに戻すというモードまで。音質一点に限っては数千円のモデルでもコスパ全然イイジャン!と思いましたが気の利き方が違う。

ANC無しモデルもあり、そちらは定価で2万ちょいという値段もこの出来なら大分アリだなーと思いました。
今まで中華TWSばかりを漁ってきましたが流石Appleというか、iPhone使いならコレ!となるのもわかるなと。
貴重な体験をさせていただきました。

そんなAirPods4使いでどうも装着感がしっくりこないという人には是非試して欲しい品でした。 

KZ ZAR 1DD+7BAのハイブリッド

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
KZの2年ほど前にリリースされたハイブリッドイヤホン、ZAR。
以前投稿したhydroよりも更にちょっと前のイヤホン。
KZ LITE等よりも少し前の世代のDDが使われているタイプ。
当時KZの割には少しお高めのラインナップが続いてた頃のイヤホンですね。



qdc端子で樹脂+亜鉛合金っぽいフェイスプレートの筐体。フェイスプレートの中心部は透けてるからここだけ樹脂? 不思議な感じ。
初めてみた時はメッシュベントとかになってるのかなと思ったら全く穴はなかった。下部の細長いベントのみ。
後は内側のDD上とその付近に2箇所。ノズルは金属製で標準的な長さ。根本から少し盛り上がっており、筐体の端から斜めに伸びている。
何故かフェイスプレートと樹脂の境目とは別に、樹脂の部分だけでも元々分離してたような溝がある。
装着感に関しては2時間くらいでかなり耳が痛くなるタイプでした。そこまで強い凹凸があるわけではないけど、やっぱり個人的に
端から伸びたノズルと内側の食い込んだ形状の相性が悪いっぽい。

音質としては数年前のKZらしいゴリっとした押しの強い低域と、7BAによる押しはないがシャキっとした中高音ドンシャリ。
サブベースからミドルまでそこまでボワつきはないが重みのある低音がメイン。
中音域はBAの数の割に若干地味で、少し距離感がある。ギターの迫力はまぁまぁ。
KZらしい元気のあるギラつきがないのでKZに慣れてる人程肩透かしをくらいそうな大人しさ。
高音域は7BAらしい解像感があり、ここでそれまでのお手頃価格KZとは差別化を図るような厚みを出そうとしたのかなと思う。

最近お値段が大分こなれてきたので、今からでも履修してみるか!と掴んだイヤホンですが当時の値段で買ってたら「ウーン」となってただろうなぁという感じ。
この後にKZ LITE以降、シンプルな構成でありながらそれを感じさせないKZらしさをより進化していったので、
なんだかこの時期のKZは 悪くないんだけど値段考えたらもっと他があるなと感じさせる。
KZファンなら特別掴まなくても良い気がするし、単純にコスパの良いイヤホンがほしいならまぁまぁ選択肢あるし。。。
今の値段で掴む分にはKZの歴史を振り返るのにちょうどいいイヤホンなのかなとは感じました。
外使い用にイイジャン!と思って掴んだものの個人的にはZSN PRO2の方がコスパ的にも音的にも好みでした。



総評
個人的好み度:10点満点中/6.5点
完成度:10点満点中/8点