Kiwi Ears Astral 1DD+6BAのハイブリッドイヤホン

 

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今年は頭から新作を精力的にリリースしているKiwi Earsの新作、Astral【PR】
1DDに対し6BAは少し珍しい盛り具合の構成ですね。



0.78 2pin端子で、筐体は樹脂製。ベントは天頂部に大きめのタイプ。
全体に黒の色味で、フェイスプレートにはイエローの場合粒が大きめのラメのような仕様。
金箔というか砂金というか、どちらともハッキリ言えない微妙な模様。青の方はそれZii◯aatに近すぎない?というくらい
親しみのあるデザインになっています。
少し厚みのあるデザインですが、装着感自体は良好。ノズルは短く、ただし根本がやや盛り上がり角度をつけて伸びているタイプ。
そこそこガッチリ食い込むタイプですが痛みや窮屈な感じはありません。

同ブランドのKE4と似てる

音質としては1DDが10mmのバイオセラミック振動板で、公式の説明に「サブウーファー」と言われてしまっています。
コイツが本当にサブウーファー。名に恥じない重さの低音を出してきます。空気が震えている気がするレベル。
サブベースの出力が過去でもトップレベルに強い。
スピーカーの電源ちゃんと切ったよな?と確認してしまうくらいのヤツ。
地の底から響くような、ライブ音源なら会場にいるのと同じくらいのブルブルっとくる振動です。
キックもかなり強く濃い部類ですが、ミドルベースはそこまで爆盛ではない。
ただ相対的に聴こえるだけで、公式のグラフを見ると大抵は緩やかなU字を描いてる部分が高音域に向けて緩やかな下り坂にしかなっていない。
バランス取れてるように聴こえるだけでかなりのベースイヤホンです。
このバランスでまともに聴こえるのがおかしいだけかもしれない。
Kiwi Earsは「これがKiwi Earsの音」という特徴はないけど、どのイヤホンも振り切ったバランスをちゃんと聴きやすいように整えて置きました!
という感じの、一歩間違えば極端すぎて評価が分かれるバランスを上手く整えた感じがたまらないですね。

筐体の雰囲気やおおまかな音質の傾向としてはKE4のブラッシュアップに近い立ち位置なのかなーと思います。あっちは2DDだったのに
1DDのコチラのほうが圧倒的に深さがあるのはどういうDDなのか。。。

中高音域は6BAも積んでいるだけあり、ブランド物ではありませんが低音に負けずしっかりと分離感を備えたバランスの良さ。
最初にドラムやベースが入っていない楽曲だと、こんなにかっちりと鳴ってたのかと驚くくらいちゃんと出ています。
ギターのカッティングが気持ちよくシャキっと響くし、金管楽器もしっかり明るさがあります。
ドラムのスネアはちょっと太めに響くことが多く、金属系は細かいタッチ含めてきっちり明彩に鳴る。
ヴォーカルも男性ヴォーカルは程よく伸び、熱量もそこそこある。女性Voは伸びはそこそこにこちらも艶が強め。
もっとDDの影響で濃ゆくなったりモサっとするかなと想像してたんですが本当にこのDDはかなり下の低域用に仕上げてるんだなと思いました。
中音域用のBAで存在感は出しつつさっぱりとまとめてる印象。BAオンリーのイヤホンでありがちな「解像度は高いが割と線が太い」という感じ。

Astralはパッと聴いた印象ではモコっと低音が強く、6BA積んでる割にはおとなしい、ウォームなイヤホンだなーと思いました。
ただ鳴らし込むにつれてミドルベースの辺りは若干引き締まり、何故かサブベースはより深さを増していった気がします。
ライブ音源や電子音楽だとベースが入った途端「ッドゥウウウン...」と笑えるくらい重い存在感が出てきます。
音楽だと人によっては酔うかもしれません。
ただこの映画館レベルの低音は映画やゲームには非常に臨場感があって良い。
特にゲームだとアクションゲームでなくても所々に「圧」が出て面白い。
密閉型のヘッドホンでもあまり味わえ無さそうなレベルの濃さでした。
お値段的に少し上のランクですが、KE4の方向性が好みだった方にはハマると思います。


総評
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点(イエローもブルーみたいな模様だと良かったなとは思います)

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