今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)
新興ブランドooopusXによる1万円以下ながら2DD+4BAと盛々構成かつ、多分今までになかった回転スイッチによるチューニング機構付きの
ハイブリッドイヤホン、OP.24【PR】
qdc端子で樹脂製の軽量な筐体。 構成の割には割かしスマート~標準くらいの大きさ。
ノズルまで一体化樹脂となっており、この辺りはコストカット感。 標準的な長さで少しだけ角度が付いています。
装着感は良好。特に凹凸のない内側ですがノズルの根本が少し太めなのと、わずかに斜度のある内側が良い感じにフィット感。
ベントは内側に一箇所とフェイスプレート側に一箇所。音漏れはほぼ気にならないレベル。
あくまでプラスチックですがデザインのちょっとしたメカメカしさといい、パッと見の質感はDK3001BDを彷彿とさせます。
見るからに回りそうなこのXが刻まれた部分がOP.24のミソ。 チューイングスイッチです。
◯が2箇所刻印されており、qdc端子傍にある●に合わせて2種類のチューニングが楽しめる構造。
mode1 mode2どちらも同じ刻印 |
スイッチは程よく固く、トクッとスイッチング感もあるのでちょっと楽しい。よくある上下のほっそいスイッチは見た目が好きじゃないんですが
こういうのなら全然アリだなと思いました。
Mode1の音に対してMode2は若干低音が強くなり、高音域がまぁまぁ落ち着きます。1で刺激が強いと感じたら変えるという印象。
音質としてはまず上流によって大分雰囲気が変わるということを先に書いておきます。
ヘッドホンアンプを使用したデスクトップ環境では深めのサブベースと見通しの良い繊細な中高音のドンシャリ。
Mode1と2ではダントツに1がオススメ。
ミドルベースやキックははっきり言ってそんなに多くない。並。しかしサブベースが程々に盛られているのでダンス系の楽曲や
低音が盛られたロックと相性良し。10mm+8mmという異径ドライバの組み合わせですが多分ほとんどが低音域用。
底の方にしっかりとした重さを出しながら、樹脂筐体でありがちなボワついた感じが少ない。
ここで欲張ってミドルベースも盛っちゃうとバランスを損なうからここはこれくらい!というこだわりのチューニングを感じました。
逆に「2DDっていう割に期待してたマッチョ感ないな」と思う人もいそう。ZiiGaatみたいな筋肉低音とは別物です。
ポップスや昔のロックではあまりパワーを発揮できないタイプ。
中高音域はたまに刺激的だが柔らかく、シルキーな質感を持っており解像度高め。
Mode2でだいぶ落ち着かせることも出来るがあまりオススメしない。Mode2で中高音が抑えられるとグラフ上では低音域はそこまで差がないが
相対的に聞こえる量感が結構上がる。
結果低音が中途半端に盛られて聴こえ、Mode1で感じたチューニングの絶妙さが失われる。
中音域も質感が柔らかめなのでMode2の大人しさになるとモヤっと感が出てくる。
Mode1の方が男性Voも女性Voもスムースに聴こえるし、ある程度伸びる。 ギターも派手さはないが分離感高めの長く気持ちよく聴けるサウンド。
うまくチューニングされた1DDから出るような音ですね。「こういうのでええねん」となる分離感。
楽曲の中でスネアだけやクラップ音だけが響く部分はちょっとだけ刺激を感じるがまぁ限定的。
どうしてもこの刺激を許せない人はMode2にするしかない。個人的には一つのクセとして許容範囲。
提供していただいたTRNとは友好関係?(以前のKZとCCAとは違うみたいですが)にあるブランドということもあり、
TRN VX Proを思い出しました。構成も筐体素材も全然違う機種ですがVX Proも程々の低音域とスムースな中高音が気持ち良いイヤホン。
デスクトップ環境でもBT30等のbluetoothモジュールを使用して外使いも、どちらでも良い感じに使える機種でした。
OP.24が唯一残念なのはVX Proに比べて若干鳴らしにくい。そして上流のパワーが無いと音のバランスがちょっと崩れる。
Mode1のままだと低音域がサブベースもちょっと弱く、それでいて中高音の刺激が上がる。
流石に腰高だなぁとMode2にすると低音域は少しマシだが高音域がもっさりしてしまう。
構成の割には鳴らしやすいとは思うんですが、bluetoothモジュールで使うのは少し向いていないかもしれません。
来月のアリエク周年セールで面白そうなハイブリッドイヤホンを狙ってたという方がいたら是非掴んで欲しいイヤホンです。
正直見た目はドツボ。 見た目の割に音はゴテゴテしてないスッキリ系で最初こそ「あれっ」となりましたが
上流にパワーのある環境でこそ真っ当に輝くタイプかなーという印象でした。
総評
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点
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