KiwiEars Division 密閉型のシンプルに強いヤツ

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoul公式
KiwiEarsからリリースされた40mmコンポジット振動板採用のDDを搭載した密閉型DJ向けヘッドホン。Division【PR】
久々のヘッドホンレビューになりました。
ドル表記でいうと50ドルを切る手頃な価格帯としてのリリース。



カラーリングはブラックとシルバーの二種。ハウジングは部分的にアルミ合金っぽい感じ。
基本はプラスチックなので軽いです。ハウジングにはブランドロゴがデカデカと印字されてるが
デザイン的に調和してますね。シルバーの縁取りがシック。
ブラックはオールブラックですがシルバーの方はバンド部分とパッドがピンク~ベージュ?で可愛らしい感じ。
装着感としては側圧強すぎず弱すぎず。パットに特別厚みがあるタイプではないので少し耳が内側に当たる感覚はある。
バンドのクッションは普通。
全体的なフォルムもそうですが昔ながらの感覚です。
音漏れはほぼ無し。 ベントというより製造上の都合?のようなベントが片方に2箇所ありますがそこそこの音量でも
そこから漏れるというのは感じませんでした。

折りたたみ機構




Divisionは有線のみで、USB-Cでの接続やbluetoothは搭載していません。
ケーブルはL側からの片出しタイプ。
付属品についてはまずケースがありません。折りたたみ機構である程度は小さくなるのでこの辺りは持ち歩くなら自前。
ケーブルについては3mの細く、少し硬質なものが2本入っています。片方はカール部分があるので少し伸びる。
個人的にもケーブルは2,3m欲しいタイプなのでこれは嬉しい付属品。
3.5mmですが、6.3mm変換プラグも付属しています。

音質としては密閉型らしい圧のある低音と、メリハリのある中高音が魅力的なドンシャリ。
ヘッドホンだからこそ味わえるイヤホンとスピーカーの中間のような、程よい距離感がありつつムキムキな低音が襲いかかってきます。
サブベースもかなり深いところまで出ている。EDMのようなダンスミュージックでも存分に、むしろ下手なイヤホンよりも酔えるくらい
重くて量感のある低音域が味わえる。
ミドルベースに関しては出すぎなくらい出てくる。量感重視で締まりはあまりないが分離感は悪くないと思う。

中高音域は低音に負けじとパンチのあるメリハリの効いたサウンド。
分離感が高めで、男性Voは少し距離感を感じるときもあるが女性Voはよく伸びる。
ギターサウンドは前述の低音域の影響で太く、ゴリゴリ系なサウンドと相性は良いがカッティングがメインだと
ちょっと他の音に埋もれる。ハードロック・パンク系の弾き散らかしてるような音はかなり気持ちいいです。
金管楽器のサウンドはギターよりも結構伸びてくる。ジャズも案外いける。
ピアノはちょっと低音が強くてバランスが悪いかも。

全体的に低音が主役すぎる傾向はあるが中高音にもパンチがあるのでノリよく楽しい音。
合皮系のイヤーパッドで遮音性もそれなりにあるので夏場は蒸れるだろうがこれからの時期は問題なし。
個人的にはDJ向けと言う割に【ヘッドホンの片方だけを180度回転して片耳だけでモニターしてるアレ】が出来ない点が気になった。
とはいえKiwiEarsらしく値段なりに高品質で間違いない密閉型ヘッドホンに仕上げてあると思いました。
ご時世で50ドルを切っていても8000円程度になりますが、その価値はある。


個人的好み度:10点満点中/8.5点
完成度:10点満点中/9点

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