ZiiGaat ESTRELLA ハイパワーBASS+高解像度のドンシャリハイブリッド

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ZiiGaatよりリリースされた2DD+4BAのハイブリッドイヤホン。ESTRELLA。
DoscincoとCincotores。そしてAreteから続きほぼ同一筐体シリーズの最新作。
正式名称はZiiGaat×Jay’s Audio ESTRELLA。Areteと同じくチューニング監修モデル。
Jay AudioというYouTube上でオーディオレビューチャンネルを運営してる方らしいです。



どれも同じ。ではない。

0.78 2pin端子で、相変わらず樹脂筐体+金属ノズルというシリーズ共通の仕上がり。
DoscincoとCincotoresは真ん中に返しのあるノズルで、Areteは先端。ESTRELLAも先端タイプになっています。
FP隠したら見分けがつかないと思いきや案外その他の特徴もアリ。
ただ写真をってる途中で初めて気づいたんですがESTRELLAのノズルは他に比べ僅かに短い。装着感には特に差を感じませんでした。
天頂部にDD用の大きなベントがあるところも同じ。
ただ樹脂筐体の中全体に細かいラメが散りばめられています。
ESTRELLAという言葉はスペイン語で「流星」と意味しており、FPも言われてみれば細かい星の集団と惑星の構図に見えなくもない。宇宙モチーフ。

今までのシリーズに搭載されたドライバーをZiiGaat公式等からまとめてみました。

・Areteはバイオセルロース振動板10mm1DD。全てKnowles製BA(29689,31736)
・Cincotoresはポリマー振動板の10mm2DD。Sonion製BA(26A05デュアル)とKnowles製BA(33518)
・Doscincoはポリマー振動板の10mm2DD。Sonion製BA2基(26A05,2354)とKnowles製BA(33518)
・ESTRELLAはPET振動板10mm2DDとある。Knowles製BA(29689)とSonion製2基(2345,E50)


ESTRELLAのDDに関してはおそらくDoscinco達と同様? ポリマーとPETの違いが表現の違いなのか別素材なのかよくわからない。
BA1つはAreteと同じKnowles製で、Sonionに関しては今までと別物。特にE50というのはスーパーツイーターという超高域に特化したものらしい。

そんなESTRELLAの音質は2DDのド低音と高解像度で伸びも良いが刺さらない中高音が同居するドンシャリ。
サブベースからミドルベースまでゴリゴリに盛られた低音域は量感こそものすごいが解像度も高く、樹脂筐体であるためか残響は少し強めにあるが
決してだらしないボヤけた低音ではない。ライブ音源や映画の低音域はサブウーファーレベルに出る。
ピアノやメタルのギター、オーケストラの弦楽器にも影響を与える音の太さがある。
この辺りはDoscincoの気持ち良さと同等か、中音域に関しては僅かに上かもしれない。

中高音域は男性ヴォーカル、女性ヴォーカル、ギター、金管楽器、ドラムのスネアや金属系まで、全てがキレ良く力強く伸びが良いのに刺さらない。
分離感の良さが特に目立ち、意識が向いてなかっただけで今までも聴こえてはいたけど「こんな音だったのか」と
気付かされる程度に細かい音がハッキリと聴こえる。
スーパーツイーターであるE50のチカラなのか、ZiiGaatとJay氏によるチューニングが絶妙なのか。
全体として音場が特別広いというわけではないが、中高音は見通しが良くて音の位置がAreteのようにつかみやすい感じ。
ド低音の力強さと中音域の力強さが絶妙に噛み合っている。曲自体の音数バランスもあるだろうが低音等、一部の音が出すぎて崩れることがない。
常にどっちも馬鹿みたいに力強い。低音はまだしも中高音はパンチが強いと聴き疲れしやすい傾向があるが、個人的にはそこも余り気にならないレベル。

この曲は低音が良いからこのイヤホンがハマる。これは高音が良いからこのイヤホンが最高。と相性、好みがあるけど
ESTRELLAはこれ一台でどの音域の美味しいところも盛り盛りで聴かせてくれる高レベルのドンシャリイヤホン。
派手な音が好きな人なら少し他を我慢をしてでも手に入れる価値が十二分にあります。
DoscincoのパワーとCincotoresの聴き取りやすさ、Areteの定位感、シリーズの美味しいところは全て持ってきたような贅沢ドンシャリ。

ラメで綺麗には透けない

ZiiGaat四兄弟揃い踏み



このシリーズの頭文字がA・C・D・Eと偶然アルファベット順にBを抜かして並んできてるし 次があるとしたら「B」を冠するものが来て欲しい。
BeastとかBastardみたいなパワーありそうな名前と構成で。そして出来れば金属筐体とかで...。



総評
オススメな人:全てのドンシャリ好きな方へ
個人的好み度:10点満点中/13点
完成度:10点満点中/10点

ZiiGaat Cincotres あのDoscincoと兄弟機のハイブリッドイヤホン

 

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ZiiGaatより今年頭にDoscincoと共にリリースされたほぼ同じ構成のハイブリッドイヤホン。Cincotores。
私のブログではDoscinco→AreteとレビューしてきましたがここでCincotores。
ちなみに来週は最新作であるESTRELLAをレビュー予定です。



0.78 2pin端子。
見た目に関してこれらのシリーズはFP意外ほぼ同一。
強い光で照らさないと中身が透けない程度のスモークブラックがベースの樹脂筐体。
ノズルは真ん中に返しのあるタイプの金属製。
凹凸のない滑らかなボディに見えてノズルが根本を含めると少し長めに伸びているので装着感はガッチリ。
個人的には小さめのイヤピでしっかり奥までいれるとキツすぎないのにズレにくくて良い具合。
天頂部にある大きめのベントが1箇所のみというのも共通ですね。
Cincotoresに関してはFPが少なめのラメをベースに六角形の結晶のようなキラキラが大小様々なサイズでちりばめられています。
Doscincoのようにカラフルなパーツではないのですが、光の反射でかなりギラつく。

派手にギラつくこともある

音質としてはDoscinco比で落ち着いたベース、その分前に出た中高音が程よいドンシャリ。
ほぼ同構成のイヤホンということもありDoscincoと雰囲気は近い。
サブベースは相当に深く、ボリューム感もある。ミドルベースや中音域に差し掛かるとDoscincoとの違いはハッキリ。
響きの濃さが全く異なります。
Doscincoはベースラインからバスドラ、果てはヴォーカルまでものすごい熱量を感じさせつつ、解像度は高い低音域が魅力。
それに比べCincotoresは底の重さは同じでもそこから上はかなり引き締まった音。
一般的なイヤホンに比べれば十分に重い音。宣伝文句にある「スタジオモニター」という言葉で
フラットなバランスを想像していると初聴でやられます。
中高音もそうなんですが、Cincotoresの音は暖色でも寒色でもない丁度真ん中の温度感。
気持ち硬質な感じはするが分離感も良く、ギターのカッティングサウンドは気持ち良く聴ける。
金管楽器やドラムの金属系も程よく刺激的。

低音好きならDoscincoで良いんじゃない?とは言えない。全体的に濃い目なモリモリ低音でも聴き取りやすく、それでいて
中高音の主張も並には持ってくるDoscincoは今一番レベルに気に入っている。
Cincotoresは中高音の音が広めに響く分、より全体の音をバランス良く楽しめる。
なおかつ低音域もしっかりパワー盛り。
Doscincoの濃さもたまらないけどCincotoresでも十分満足出来ちゃうレベル。
ヴォーカルの伸びやギターの分離感、気持ちよさはCincotoresに軍配。低音以外もクッキリと音が聴き取りやすい。
兄弟機で構成が全然変わらないのに、2個持ってても全然アリなバランス。(積んでるSonion製BAの型番が1個だけ違うっぽい)
Areteだと1DDになってBAが増えた分、パワフルではあるものの中高音のステージ感が広い。
FPSゲーマーの方のチューニングなのでどこから音がしたかを聴き取りやすくしてる感じ。

パッと見では全部同じですよ!と言いたくなるようなZiiGaatシリーズは本当にどれも個性的で魅力的。
強みを出してるのに崩壊したバランスにならないし、解像度は並以上に高めだし。
来週レビューのESTRELLAはまだ聴けていないのですがDoscinco+Cincotoresという感想を見てしまったので非常に楽しみです。



総評
オススメな人:モニター的な聴き取り重視のイヤホンがほしいけど、パワーも欲しい方。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点


HZSOUND Luna-心月- 13.3mm平面駆動ドライバ搭載イヤホン

 


今回ご紹介するのはコチラ。(AmazonYinyooショップリンク
Heart Mirror(心鏡)という少し前のイヤホンをリリースして以降、pro版リリースをするも
余り新作は出ていなかったHZSOUNDから金属筐体の平面駆動イヤホンが出ました。その名もLuna。


ほんの少し端子がはみ出てるのは仕様


0.78 2pin端子でアルミニウムマグネシウム合金の軽量な金属ボディ。フェイスプレートは銀色に縁取られており
その表面は樹脂でコーティングされています。
ダークグレーの中に鱗のような、乾いた地表のような模様。その中にブランドロゴが入ってるシンプル系。
内側は真っ黒です。
端子が微妙に本体から飛び出た箇所や、内側のフォルムを見ておや?と思った方もいるかもしれません。
以前レビューしたTnHiFiのDUDUにかなり近い筐体です。
ベントもドライバ真上付近と天辺から少し下がったところの2箇所で同じ。
ノズルの少し深い角度もほぼ同じ。 こころなしかノズルはLunaの方が細い気もするけど色味のせい?
装着感に関しても結構近く、しっかりハマらないがゆるくもない耳に乗せるような感覚。
他のイヤホンを挟んで改めて考えるとやはりノズルがちょい細い。だから圧迫感のない乗せる感覚になってるのかも。

音質としては空間の広さと中音域の抜け、伸びが気持ちいい解像度高めのドンシャリ。
サブベースの深さは並で量感はちょい少なめ。常に底の方で全体を支えるさり気ない存在感。
ミドルベースは広くちょい深めに強めの存在感。ダンスミュージックでもロックでも圧力を程々に出しつつ
金属筐体故のソリッドな響きが全体を引き締めています。
ベースラインは割と前に出てくるので物足りなさはあまりない。

中高音域は平面駆動らしい分離感と解像度の高さが気持ちいい。
シンセサウンドやギターサウンドが目立つ曲だと伸びの良さも相まって楽しい。
高音域のドラムの金属系も潰れず、引っ込まず明るめの残響感。刺さるような刺激は無し。
ヴォーカルは低めの熱量が少し弱いけど女性Voの伸びは上々。コーラスが多い曲やグループ歌唱は空間の広さもあり
空間いっぱいに声が広がって楽しいです。
密閉型で大きなベントがあるわけでもないのですが、かなり広いホールのような開放感が全体的にあります。
低音が出すぎていないのでこの辺りの美味しい部分が明るく響いてて気持ち良い。

それでいて聴き疲れするような刺激感が少ないので平面駆動イヤホンの中でも「平面駆動らしいHi-Fiさ」がありつつも
普段遣いで長時間使用できる感じ。人の声が聴き取りやすいので配信とかよく見る人にも良いかも。
装着感も圧迫感の少ない耳穴に載せてるだけの感覚なので更にヨシ。
このお値段で平面駆動らしさが十分味わえつつ程よく刺激が抑えられているので結構美味しいヤツ。
クリアな明るい音が好みの人にオススメです。

こういう系の曲が好みなら結構ハマるイヤホンだと思います。




総評
オススメな人:クリアなサウンドを求めている方。シンプルな見た目+金属筐体が好みの方。
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/9点


LETSHUOER S12 2024 Edition 装飾モリモリな限定版

 

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LETSHUOERの名機S12が同じ筐体デザインでいえば4つ目?にあたるニューバージョン。S12 2024 Edition。
無印に関しては試聴のみでその後はS12 Pro Z12と経て今回の2024ver。(以下2024)同じ筐体デザインで4代も出てるのはなかなか無いと思います。

音について触れる前に気合の入ったパッケージ等々を紹介しなければいけません。
まず箱がコレ。

撮影ブースにぎりぎり収まってない


既に言われてましたがお酒が入ってても驚かないギラギラの箱。縦に長い!
本体やケーブル含めて今作はピンクがかったゴールデンカラーが施されており、とにかくスペシャル感を出したかったんだろうと伺えます。
オーディオとは関係ありませんが記念アクセまで収納されています。回ります。



0.78 2pin端子で本体は今までのアルミニウム合金からチタン合金になりました。
公式では軽量化のチタン合金と強調されていますが過去作と比べると倍近く重いです。めちゃくちゃずっしり感。


pin側のベントが形状変更

装着感はノズルが短く薄めのスリムボディなので相変わらず良好だけど流石に重さを感じました。
ベントは裏側に一箇所と端子側に大きめのが一箇所。この大きいベントが今までは丸い穴だったのが長方形の隙間のような形状になりました。
過去作と見比べたら内側の方がこの端子部分に組み合わせる際凹凸になっていたのが2024は無くなって平面同士になっています。
加工が難しかったのか、こちらのほうが全体デザインを壊さずに済むという判断なのか。
色味もあってパッと見だと穴があるとわかりませんね。


表面と内側の色はゴールド&ブラック。どちらもツヤのある仕上げになっていて指紋は目立ちます。
フェイスプレート側の色味は光の加減で本当にまっ金色に輝くツヤ。
斜めの段差部分は過去作だと銀メッキ系の仕上げになっており、細かい傷が目立って勿体ないなと思ってましたが
2024はきっちり塗ってきましたね。

音質としては平面駆動+金属筐体らしい明瞭さを現代的にアップグレードしたドンシャリ。
ドライバーも今までと同じ14.8mm平面駆動ドライバですが、サブベースのインパクトはしっかり強め。
かなり低いところからミドルベースまで出しています。
映画やライブ音源を聴くとわかりやすいんですがサブベースは相当深い。
Z12程前に出てくる感じではありませんがミドルベースの辺りは結構しっかり前に出てくるよう盛られている。
金属筐体らしくだらしないボワっとした余韻は殆ど無く、低音が盛られた曲でもボリューム感は出しつつ他音域を食わない。

中高音はチタン合金に変更された影響もあるのか、綺羅びやかさは少し落ち着きました。
とはいえS12シリーズの中高音は鮮烈過ぎる部分もあったのでシャープすぎる、明るすぎると感じていた人には程よい調整。
落ち着いたといっても凹んだわけではなく、温度感が下がった感じ。
分離感は高く薄さ、力弱さを感じることはありません。
トルクが出たというか、ヴォーカルには少し艶や熱量が乗るようになったと思います。
大きめのベントがあることで抜け感は今まで通り良好。ステージ感は並~ちょい広め。
ギターのカッティングや金管楽器の演奏の気持ちよさに関しても種類が変わりました。
刺さる直前まで伸びて気持ちいい~というものではなく、刺さらないけど分離感が良く力強く濃い目に鳴るようになった。
Z12だとこの辺りは低音域強くなった分薄味でちょっと気持ち良さが失われてしまったと感じていたところ。

2024は今までかなり綺羅びやかで鮮烈だった中高音を若干落ち着かせつつ艶と力強さを足し、
低音域はよりサブベースの深いところまで強化。ただしそこまで前には押し出さず。
中高音を僅かに落ち着かせてその分低音域の深いところまで力を割り振りし直したようなバランス。
ハーマンカーヴとまでは言いませんが何でも聴きやすくする為にオールラウンドなパワーにチューニングされたように思います。
尖り具合でいえば今でも初代は鮮烈で完成度が高かったと思いますし、手元に残しているZ12は聴き比べると
高音域が部分的に荒く思いますが2024と比較したうえでの話。

寒色系の音は苦手という人でも、2024なら許容出来そう。そんな具合。
過去作くらい鮮烈じゃないと嫌だという人でなければ結構誰にでもオススメ出来る万能な音だと思いました。
見た目が大分綺羅びやかになりましたがピンクがかったゴールドなので日が当たらなければ結構外使いも目立たず行ける。
日が当たったら耳が輝きだします。。。
2024個限定発売とのことですがパッケージが豪勢な分お値段も3万超え。
すぐに無くなることは無いと思うけど見た目で惚れた人は手に入れても音質でがっかりするようなことはない完成度だと思います。



総評
オススメな人:見た目で惚れた方。S12でもう少し落ち着いた音なら良かったと感じたことがある方。
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点(高価だけどそれに見合ったパッケージ)