TRN MT3 1DDの金属筐体イヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。
TRNからリリースされたどこかで見覚えのある筐体の1DDイヤホン。MT3。
qdc pin端子で筐体は亜鉛合金製。結構小型ですが重さはずっしりとあります。
なだらかで丸みのある形状で装着感は良好。
ノズルは標準的な長さで、根本の盛り上がりに微妙な段差があります。
特に角度も深くなく、フィンがあるわけでもないので誰でも収まりやすい形状。
少々重いけどバランスが偏ってないので耳穴全体でうまく支えることが可能。
以前レビューしたHM20なんかは背面のプレートが厚めだったので微妙にバランス悪かった。


MT3に搭載されているDDは10mmのチタンコートメッキ振動板+デュアルチャンバーユニット。
音質の第一印象としては硬質で程よい派手さのあるドンシャリ。
サブベースは出しゃばらないが、かなり低いところまでクッキリとした存在感がある。
ミドルベースも濃さはありつつ金属筐体のおかげか一定の締まりが感じられる。
中音域はVoや金属楽器に関しては気持ち凹むが一定のパンチはあり曇はさほどない。
高音域に関しては独特の雰囲気があり、少し遠くに位置して聴こえるが
派手に響いて欲しい美味しい部分はキッチリと出してくる。

全体に共通して言えるのは音の硬質さ。
これがチタンコートの効力なのか、低音はボリュームがありつつも柔らかく鳴りすぎないし
中高音は低音に比べると量感が控えめながら繊細さも程よくあり、曇った印象になるような
過度な凹みがない。
猿ZEROなんかだと一聴して「派手目だけど崩壊してない絶妙なバランス」と思ったところ
MT3は「地味目だけど楽しく聴かせる絶妙なバランス」という感じ。
同じ低価格1DDイヤホンだけど明るく派手なアプローチで攻めたドンシャリと
地味ながら手堅く抑えるところを抑えてきたドンシャリ。
同じドンシャリという表現をしてしまうけど、タイプが結構両極な印象でした。

価格帯もちょうど同じくらいで、どちらもおすすめですが
強いて言えばMT3は付属品が少し豪勢。
1サイズのみだけど最近TRNからリリースした新作のイヤーピースも付いてる。
少しモッチリとしてペトペト感のあるイヤピで、ノズルが短いので
ややノズルの長い角笛が合わない場合に使ってます。
3ペアでamazonだと現在1280円。
角笛と同じく軸と傘で別素材仕様。
コストがそれなりにかかっているせいか1サイズのみとは言え
千円で別売りされるイヤピが付いてるのは大きいですね。


総評
オススメな人:3000円以下で無難に質の高い1DDイヤホンが欲しかった人。
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/10点 

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