TRIPOWIN PICCOLO 11mmのLCP振動板採用1DD

 

今回ご紹介するのはコチラ。
TRIPOWINよりリリースされた金属筐体の1DDイヤホン、PICCOLO。Linsoulのリンクはコチラ
アルミ合金ボディのようですがコンパクトながら比較的重みのある感じ。
qdc pin仕様で気持ち端子の出っ張りが小さめです。



シルバーとブラックの2色ですが仕上げが全く異なります。

シルバーは鏡面仕上げのツルツルで私の手元にあるのはブラック。
マットな質感で表面はザラつきがあり、フェイスプレートの模様も相まってアート作品感が凄い。
中々の渋かっこ良さ。模様の意味はわかりませんが。

1DDだと10mm、あるいは最近だと12mm以上のサイズのイヤホンがリリースされてますが
今作は11mm。刻んできましたね。
振動板は第3世代のLCP(液晶ポリマー)を採用。私のブログだとTINHiFi C3も同じものでした。
しかしこちらの振動板はよりアップグレードされたことで高音質に仕上げたようで。
11mmというサイズアップも音質に好影響を与えてくれそうで期待大。

ノズルは別素材ですがこちらも金属。ちょっと短めで
角度は標準的な深さ、凹凸がないなだらかボディなので装着感は良好。
耳が小さめな方でも収まりやすい部類だと思います。
1mm小さい10mm1DDだったTINHiFi C3は逆に筐体が少々デカ目でした。

音質としては重低音からどっしりとした低音と気持ち柔らかめな中高音の気持ち暖色系サウンド。
商品説明の中にもある通りサブベースから低音までボリューム感がしっかりとあります。
LCPは比較的柔らかめな音を出すんですが、PICCOLOはコンパクトな金属筐体のおかげか
低音の圧が強い割に膨らみすぎず、かといってソリッドにも寄らない低音域を出します。
C3だとベースラインこそしっかりと聴き取れるボリュームでしたがサブベースに関してはやや下の方で
控えめになっていたので、確かに低音域に関しては進化を感じました。

中高音に関してはLCPらしいマイルドでありながら伸びは良く、ドラムの金物やホーン楽器のサウンドも
ディテールはしっかりと聴き取れる。
特に男性Voも女性Voも刺激的な部分は顔を出さずに、それでいて低音のボリュームに飲まれない分離感があるので
オールラウンドに色んなジャンルを楽しめるサウンドバランスになっています。

商品画像だと殆ど隠れて見えていませんがノズル根本にあるベントに加え、頭頂部にもう1個あります。
金色の蓋のような構造が被っており、高級機だと交換可能なフィルタとかにあたりそうなやつ。
この機構のおかげなのかは謎ですが(特にアピールもない)、低音と高音は並の音場であるにも関わらず、楽曲に寄って中音域だけ妙に伸びてきます。
ピアノやアコースティックギターが金属筐体らしい綺羅びやかさを覗かせるときが。
LCPだとあまりこういう雰囲気は感じにくいと思っていましたがPICCOLOは一味違うチューニング。


TINHiFi C3はamazonで現在6千円台で、見た目含め比較的暖色寄りでナチュラルなサウンドを出すイヤホンでしたが
同じLCPの1DDイヤホンとしてPICCOLOはそこからサブベースの力強さ、中音域をわずかですが
カッチリとした残響感を纏っています。しかも5千円を切る。
総合的には同じく暖色系のナチュラルなイヤホンという印象。
しかしPICCOLOの方が金属筐体のメリットを活かした僅かにタイトな音作りをしているので
ナチュラルなバランスで聴きたいけどあまり柔らかい雰囲気は好きじゃないという人には結構オススメできるかも。

オススメな人:すぐ上に書いてしまった。
個人的好み度:10点満点中/9点(見た目でかなり加点)
完成度:10点満点中/10点 低価格機からのステップアップで、力強い個性よりもナチュラルな方が好みならかなり強い選択肢。

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