SIMGOT EA500 上位モデルの技術を落とし込んだ凄いヤツ

今回ご紹介するのはコチラ。
SIMGOTというメーカーの1DDイヤホン。EA500。Linsoul販売ページはコチラ
このメーカーはブログ関係なく初めて手にするイヤホン。
amazonでもタイムセールでちょこちょこ見かけるメーカーですね。
お手頃価格の多い中華イヤホンの中でもSIMGOTは少しお高めなイメージのあるブランドです。

EA500はamazonで現在11000円程で売られており、ブランドの中ではエントリーモデルの位置。
EA2000という上位モデルが先に存在するんですが、そちらの技術をエントリー価格の本機に応用したという
エントリーながらロマン臭が溢れたイヤホンになっています。



0.78 2pin端子で僅かに凹んだタイプ。ノズルを含め全金属ボディで見た目通りズッシリとした重さがあります。
フェイスプレートに描かれたロゴは商品写真だとかなり目立ちそうですが、実物は光の反射で見えにくくなる程度に
さり気ないものになっています。
ベントは2箇所。どちらも少し大きめなタイプ。内側が独特の形状をしており、一見ノズルの角度がきつそうに見えるんですが
盛り上がった段差分、意外と装着感は馴染み良い。
かなり重量があるにも関わらず、この形状のおかげでビタっとホールドされるので
ケーブルに引かれてズレたり、VCしながらでもズレが少ないタイプでした。意外。

10mm1DD一発構成ですが、デュアル磁気回路・デュアルチャンバードライバーユニットを搭載し
振動板には4世代DLC(ダイヤモンドライクカーボン)という3種類の素材を使用した複合振動板を採用。

更にはこのイヤホン、ノズルが交換可能。
通常装着されているタイプはバランス型で、赤いリングが特徴。
交換用の黒いリングverは中高域にフォーカスしたタイプ。

主に標準装着である赤ノズルでのレビューになります。

音の第一印象としては非常に分離感がよく、DDにありがちな不快音(ピーク)が感じられない
スッキリとした弱ドンシャリ。
サブベースは少々控えめですが最低限の量感はある。ミドルベースはソリッドですが艶も多少あり、
寒色系な印象ながらアナログな曲でもそつなくこなすオールレンジな量感を常に保っている。
ライブ音源のドラムなんかだとフロアタムが結構心地よく響きます。

中音域はとても澄んでおり伸びが良い、金属筐体ということもあり結構硬質な響きではあるけど
それが硬すぎず、かといって不快な刺激がない。1DDでここまで繊細さと迫力を両立させているのは驚きでした。
ギターのカッティングやドラムのスネア~金属類、ホーン楽器、ピアノ。どれもが
粒立ち、奥行きをしっかり感じることが出来、それぞれがどこから鳴っているのか想像しやすい。
イヤホンですがヘッドホンのような空間表現に近く感じました。

高音域は印象強い中音域に負けず心地よい伸びがあり、繊細さも十分。
曲によって少し遠く感じますが、通常の赤ノズルで物足りない方は黒ノズルに変えるとこの辺りが
特に強調される為気にいると思います。


EA500は今まで聴いてきた1DDイヤホンと比べ、広がりが段違い。
どこで何が鳴っているのか、空間表現がわかりやすく感じました。
原音に忠実というほどフラットに鳴らしてる音ではありませんが、
様々な音を聴き取りやすいという点で非常にモニターライク。
低音域もバランスとしてしっかりと出ているので、ヴンヴンと来てくれないと困る!なんて人じゃなければ
十分満足できる量感だと思います。
1DDで最近気に入ったのはOuranosですが、ナチュラルさや柔らかさ重視ならOuranos。
反対に硬質な雰囲気を好むならEA500がオススメです。
正直この2個あれば満足かも...というくらいには満足感を味あわせてくれるヤツです。
数千円でコスパの良いイヤホンは溢れてますが1万以上出して1DDを探すなら
EA500は非常に硬い選択肢になると思いました。1万以上っていってもほぼ1万。


総評
オススメな人:1DDで硬質なサウンド&バランスの良いドンシャリ好きな方。金属筐体が好きな方。
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点 鏡面仕上げで指紋が目立つし薄い傷も付きやすいかもしれないけど、それも金属の良さ。 

 

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