EarFun Air Pro 3 ファームウェアアプデで大きく表情を変えた最新TWS

 

今回ご紹介するのはこちら。
EarFunの最新スティック型TWS EarFun Air Pro 3。
Free 2SからサウンドピーツのTWSとここ最近試してたTWSシリーズもこれで一旦終焉。
発売当初から品切れが続き、レビュー時点で再び復活した妙に大好評なEarFun Air Pro 3。
こちらも1万円以下にも関わらず質の高いノイズキャンセルや外部取り込み機能のある
いわゆるコスパに優れた最新モデル。
ドライバは1DDで11mmウールコンポジット振動板。
チタンやベリリウムコート系と違い繊維質な様子が商品画像から見て取れますが、
一体どのような影響を与えてるのか気になるところ。

大きなセールスポイントとしては
・Qualcommの最新チップQCC3071搭載
・LE Audioに今後対応予定(対応したスマートフォンが必要)
・マルチポイント接続対応
・単独でも長時間再生可能なバッテリー性能

ワイヤレス充電もいけちゃう

角笛イヤピもギリOK

LE Audioに関しては次世代の高音質なbluetooth音声規格。しかし私はiPhoneなので多分関係ないヤツ。
でも「次の製品からは搭載するよ」じゃなくて今後のアップデートで対応してくれるというのは嬉しいですね。
マルチポイントは私の環境の場合、PCで使っているBTA30 PROとiPhone同時に接続してくれます。
メインはBTA30 PROですがiPhoneにも接続済みなので前者の電源を切ればiPhoneですぐ使える。
いちいちペアリングし直すのは結構手間なので助かる機能。
再生時間は単独で最大9時間。ケースを含めれば最大45時間。
ちなみに充電ケースはワイヤレス充電対応してるのでいちいちケーブルを用意する手間が省ける。

ノイキャンはサウンドピーツと同じくかなり質が高い。
主に低音ががっつりと削られ、人の声や高めの音はかなり薄くなる。
オンにした時のホワイトノイズはサウンドピーツより少なく、再生する音楽への影響も小さく感じた。
外部取り込み機能はサウンドピーツよりも少ししっかりと人の声が聞こえるようになるが
やや強調が激しく、サーキュレーター等の音も結構な音量で取り込んでしまうので
状況によってはかえって人の声が聞き取りにくくなるかも。
レジでのやり取りは勿論普通に会話が成立するレベルに聞き取れるのでマイクの質が良いんでしょうね。


外装は結構シンプルなデザインで、タッチセンサー部分は微妙に窪んでいる為
センサー付近をよく触ってしまう自分でも誤動作がほぼ起きない。
ノズルはこの手のTWSとしては標準的なのだろうけど普段レビューしているイヤホンから
比べるとやはり短め。角笛等のイヤピもギリギリ装着は出来ますが
ケースへの収まりがちょっと悪くなります。
個人的に楕円形ノズルでないのは結構嬉しい。

音質に関しては専用アプリでファームウェアアップデートを強くオススメします。
発売直後はかなり低音が支配的に響くような音という評価が多く、
実際私もアップデートする前に少し試しましたがCapsule3 Proに比べても遜色ないくらい
低音が強めで、かつ他の音を食ってしまうくらいにボワ付きがあったので
アプリで調整するにしてもかなりの低音メイン機になっている印象でした。
アップデートをかけても低音は強いんですがアプデ前に比べかなりスッキリ目になり
中高音がグッとハッキリ出るようになります。
アップデートで正直かなり好みの音になりました。

サブベースからミドルベースまで結構濃い目。
締りや解像度は無線ということもあり有線に比べぼやけてはいますが必要十分。
中高音はウールコンポジット振動版の力なのか、こちらも少し柔らかめに刺さりなく鳴る印象。
パンチこそ弱めですが音場が広くスッキリと鳴るのでどんな曲でも気持ちよく聴けるバランス。
中低音の濃さと中高音の柔らかさと広がりが「こういうので良いんだよ」という塩梅。
迫力はあるけど不快感なピークがどこにも無い。妙に奥行きがあり、中高音の分離感は高め。
寒色系のようなクッキリとした解像度を求める人なら別の選択肢もあると思いますが、その辺はLE Audioの対応で今後また印象が変わっていくかも。

個人的に一番良かったのは低遅延モード。
今まで使ったTWSで劇的にスペックが高いというわけではないんだけど
機器相性か、一番違和感なくライブ動画は勿論FPSゲームもプレイできました。
他のTWSだと微妙に口ズレてる部分やゲームは正直厳しいという部分があり
結局有線を使うことになっていたのに
EarFun Air Pro 3ではじめて音楽からゲームまで不満無しで1日使い倒すことができました。
バッテリーが3時間以上使っても余裕で半分以上残ってるのも強い。
bluetooth5.3ともなるとかなり省電力になっているようですね。
ちなみに、低遅延モードはデフォルトだとアプリ側からしか設定出来ないので
アプリのコントロールのカスタマイズから設定しておくと便利。
私はL側タップ3回で切り替わるようにしました。

左右各々でカスタマイズ可能

アプリから直でも可能


1万円以下のTWSは選択肢がかなりあるのでハッキリいって見た目で選んでも良いんじゃない?と
思うくらいなのですがいくつか使った今だとEarFun Air Pro 3がベストになりました。
見た目は多少地味かもしれませんがそんなところ含めて
スタンダードに質の高いTWSに仕上がってると思います。





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