TANGZU Zetian Wu 武則天 14.5mm平面駆動ドライバ搭載 唯一無二のデザイン

 

今回ご紹介するのはこちら。TANGZU Zetian Wu 以下:武則天。
TANGZU Audioという中国王朝シリーズのイヤホンを既にいくつかリリースしているメーカーの
平面駆動イヤホンです。

0.78 2pin仕様で、樹脂ボディに金属製のフェイスプレート。
まず目を引くのがこの特徴的なフェイスプレート! 色味もそうですが模様もメーカーの拘りっぷりを感じ取れて
とても良いですね。印刷じゃなくてちゃんと刻印なんですよこれ。
S12は14.8mmでしたがこちらは0.3mm小さい平面駆動ドライバ。でもボディサイズはどちらかというとゴツメの部類です。
ノズルは短め。普段使ってるイヤピによっては違和感を感じてしまうかも。
根本の盛り上がりを入れるとそこまで装着感が浅いわけではなかったです。
本体も多少凹凸のあるデザインですがイヤピで固定する感じ。
ノズル自体は標準的な細さだけど奥まで入れると根本の盛り上がりがある分圧迫感強め。
個人的にはがっちりとハマって好みだけど長時間着けてると少し疲れる印象でした。



音質としてはウォームな重低音濃いめドンシャリ。
サブベースは平面駆動らしい締りはあるんですが量感が今まで聴いた中で一番エグい。
Z12よりも上に感じる。
サブウーファーのレベルを上げまくった時の鼓膜にブルっとくる重低音が出ます。
ミドルベースあたりは並なので楽曲によっては「そんな濃くないな」という印象を受けるかも知れませんが
間違いなく濃いイヤホンです。
それでも平面駆動の力か、広がりがあるにも関わらず中高音を阻害するようなブーミーさは無し。
平面駆動の低音はスピーカーで聴いてるような「面」の力が強くDDの音は「奥深さ」が強い印象ですが
武則天の低音に関してはDDに近い深さもある贅沢な音でした。
HIPHOP、R&Bを聴く人は低音酔いするかもしれない。

中高音はステージ感が並~気持ち広めな程度。しかし武則天には少し大きめなベントがバラけて4箇所もあるおかげか
こもってはおらず、S12程でないにしろ抜け感は結構しっかり目にある。
女性Voのサ行やシンセの音、ギターの高音はむしろ鋭い方でした。
上記のベントが低音の力強さにも関与してると思われますが、中高音にも良い効果を与えてます。
繊細さも上々。高音域に関しては他の音域の存在感に気持ち食われてますが遠くにいるだけで存在感はしっかりとあります。
あくまで主役は低音域にあると感じるイヤホンでした。

武則天に関してはheydayエディションという仕様が異なるモデルが発表されており
そちらはオールラウンドなバランスに仕上げていそうな印象。(今のところレビュー予定はなし)
平面駆動を試したいけどDDの低音域のような弾力性が無いとイマイチ合わないかもしれない。なんて人がいたら
武則天は非常にマッチすると思います。
何よりこの唯一無二のデザインは所有した時の満足感だけでもポイント高いと思います。
個人的にはS12Pro~Z12くらいの明るい寒色バランスのほうが好みに変わってしまったので武則天の濃さは少し合いませんでしたが
完成度は非常に高いイヤホンだと思います。


総評
オススメな人:ギラつきやシャリシャリ感メインの強い中高音に疲れてきた方。低音強めでウォームな平面駆動を求めてる方。
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/9点 




0 件のコメント:

コメントを投稿