今回ご紹介するのはこちら。KZのASF。
一時期たくさん紹介してたKZですが結構久々。
qdc端子で結構ゴツめ。DQ6とかと同じようなエグい角度付きなのでハマれば安定感はバッチリですが
ノズルが根本の盛り上がり含めると結構深く突き刺さるのでイヤ―ピースは気持ち小さめが落ち着きました。
フェイスプレートは隆起のあるデザイン。亜鉛合金製なので重さはなし。
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白く見えるのは接着剤ではなくパーツ |
低音がミドルベースを中心にかなり盛られているので籠もって聞こえます。
個人的には装着感の圧も相まって相当目の前に詰め寄られるような低音に感じました。
音場自体は標準的かと思いますが、「そんな前に来られても...」と手で距離を取りたくなるレベル。
低音域担当のBAにベントが設けられた結果、こんなボリューミーなことになっているようです。
サブベースなら量感多くても良い意味で頭悪くて気持ちいい音!となるんですが
ミドルベースでグイグイ来られると少し気持ち悪いです。ゲームとか映画だと低音酔いしそう。
高音域はBAらしくキレがあり、刺さりもなく主張してくる音。
とはいえ、最近の優秀な1DDイヤホンと比べると若干荒削りな印象。
DDのレベルがどんどん上ってきているので下手なBAより高音域が自然でハキハキとして綺麗。
でもASFのような金属感のある高音域が好きな人は結構多いハズ。
問題は中音域で、このあたりがかなり雑。
ASFをぱっと聴いた瞬間は「良いドンシャリかも」と感じましたが
Voやギターの辺りでどうも音がグシャグシャっと潰れています。
量のある低音に追いやられて少し遠く感じますが、刺さらないまでも結構不快な音が多い。
安っぽいラジカセを大音量にした時のような、歪んだ音に聴こえました。
私が中華イヤホン沼にハマり始めた時ならまだしも、比較的低価格で優秀なイヤホンの戦国時代になっている
今においてわざわざこれをオススメする理由はあまり見いだせない。
最近のイヤホンはお利口さんにまとまりすぎ! もっとピーキーな扱いの難しいイヤホンを求む!という人なら
結構オススメです。
総評
オススメな人:直近の優等生イヤホンより1世代、2世代前の実験的な方が楽しいと思う方。
個人的好み度:10点満点中/3点
完成度:10点満点中/7点(個人的に合わないだけで完成度が低いというわけではないです)
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