TRN TA 低価格ながらknowles製BAを搭載したハイブリッドイヤホン

今回ご紹介するのはこちら。
TRNのTA knowles製BAと8mm二重磁気DDを搭載したTA1に似た構成を持つイヤホン。
qdc 2pin端子で軽めの樹脂筐体。
MT1と似たデザインですがノズルの角度が異なっており、内側には若干凹凸があります。

装着感は並。本体がとても軽いので一度収まれば動きません。
TA1は装着感を選びそうな見た目ですが、こちらは近い構成で一般的な
バランスの樹脂製筐体を採用することで価格を抑えたモデルなのでしょうか。
TA1も購入済みなのでそのうちにレビューを投稿予定です。

音の第一印象としてはボリュームと解像度高めの低音。
若干支配的に広がりがあり、中高音はマスクがかったような曇りがあります。
8mm二重磁気DDが生み出す低音は10mmのそれに劣らぬボリューム感。
サブベースからミドルベースまでバランス良く鳴らします。

中高音はknowles製BAの恩恵か高めの解像度を持ちますが低音に押されてというより
そもそも音の位置が遠目。特に高音域は厚手のカーテンの向こうで鳴っているようです。
ノズル部分に配置されているので実際の距離はよくあるハイブリッドイヤホンのそれだと思うのですが
出力が弱めに調整されているのか、クッキリとした音ではありません。
中音域は多少伸びもありますが高音に関してはまったく伸びません。
最近の優秀な1DDイヤホンの方がより主張の強い中高音を持っています。

ハイブリッド構成でknowles製BAを積んでいながら、期待する音とは真逆の方向でした。
TA1に関しては寒色系の弱ドンシャリ系というレビューを見かけますが
そちらとの差別化を図ったチューニングなのでしょうか。
TRNには珍しく暖色系の音作りだと感じました。
しかしMT1やCS2等、低価格帯でも低音から高音までバランス良く楽しめるノリの良い1DDイヤホンがある中で
その倍近いコストを払って暖色系のハイブリッドである本機種を手にするメリットは少ないかも。



総評
オススメな人:暖色系の音でも解像度をある程度確保した音が欲しい方。
個人的好み度:10点満点中/5点 
完成度:10点満点中/7点 音以外はいつもの完成度。


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