TRN TA1 低価格帯で輝く寒色系ハイブリッド

今回ご紹介するのはこちら。
TRNのTA1 先日紹介したTAの前に出たイヤホンですが型番的には後継にあたる機種。
knowles製BAと8mm二重磁気DDを搭載と中身も近いもの。
しかし筐体は金属製でシンプルな筒型タイプ。端子はMMCX。
個人的にMMCX端子は非常に好みではないのであまり選ぶことはないのですが
BT30用にMMCXケーブルが余ってるしTAとTA2を買うにあたりどうせならコイツもいくか!と入手しました。

装着感はよくあるイヤホンと違い耳に収まる筐体が小さいので、イヤーピースをギュっと押し込んで終わり。
そのため小さめのイヤーピースで押し込むタイプの人は苦労するかも。
金属筐体なので重みはありますが小さめなので特に不安定さは感じません。
樹脂製のハイブリッドと比べて高級感があります。
内側に1箇所ベントがあり、耳に密着するような装着では無いため若干音漏れあり。
ただ程々の音量であれば近くにいる人に聴こえるようなものではない。

音の第一印象は少し落ち着いた寒色系ドンシャリ。
8mm二重磁気DDが生み出す力強いベースはサブベースは程々、ミドルベースはしっかりとしたボリュームがあります。
中高音はknowles製BAのおかげか、解像度がありますが主張は程よく刺激的なドンシャリとは一線を画する仕上がり。
ギラつきがなく、TAとは違ってこもりもありません。
ST2の様な二千円クラスの中では優秀なドンシャリ系イヤホンも良いですが、それらに比べて落ち着きがあります。
音場は筐体の影響か、奥行きがあり上下には狭い印象。
1DD+1BAなので音の渋滞感はありませんが、このあたりは好みが分かれそうです。

5000円以上は厳しいけども、2000円クラスのイヤホンからグレードアップしたい!という方には非常にオススメ。
個人的にはVX PROを先に味わってしまったので色々と物足りない部分もありますが
キンキンとした細い中高音のドンシャリではなく、スムースな寒色系の中高音と
ボワつかず、程よく弾んでくれる8mm二重磁気DDの生み出すベースの相性はとても良いです。


総評
オススメな人:ドンシャリ系イヤホンが好きで、低価格帯から1ランクアップしたい方。
個人的好み度:10点満点中/8点 
完成度:10点満点中/10点 3000~5000円あたりのイヤホンは個性特化等で犇めいてますが、上手いバランスでまとまった良ドンシャリだと思います。



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