TRN BT30 待望のBT20S PROのリニューアル版

今回ご紹介するのはこちら。
TRN BT20S PROに続くモデル、BT30です。
見た目は全く変わらず。ありがたいことにコネクタも同じなのでBT20S PROでコネクタを一通り揃えた方はそのまま流用可能です。

左手前がBT20S PRO ケース含め見た目は変わりません
ざっと変わった点としては
・Bluetoothのバージョンが5.2になった
・再生時間は6.5時間で前作から2.5時間減少
・QCC3040採用

再生時間が減少してしまったのはBT30にはアンプを搭載しているから。
コーデックはそのままで、見た目の変わらなさからして音質、通信品質を向上させた中身のみのマイナーチェンジといえるモデル。

操作が物理ボタンという点も同じで、キャリーケースも全く同じ。
使用して気づいたのはBT20S PRO(以下BT20S)ではボタンを押す度に「ピーン」という音がなってましたがBT30ではそれが無くなったようです。

再生時間を犠牲にした音質は果たしてどの程度進化したのか。今回は今までBT20Sに付けて愛用していたTRN ST2でレビューしました。
第一印象としては「洗練された音」
BT20Sの音質は低音がかなり前に出てきて、中高音はそれに負けずしっかりと主張したドンシャリでした。
BT30もドンシャリの部類かとは思いますが、低音はかなり控えめになりました。
サブウーファーは付いているがかなりレベルを控えめにしたような、あくまで後方で全体の土台に収まっている量感。
ボゥンボゥンと弾むような低域のBT20Sから比較的ソリッドなベースになったと思います。

中音域は今までかなり前に出てくる近さがありましたが、適度に広がりをみせ窮屈感がなくなりました。
迫力が失せたわけではなく、むしろより鮮明に粒が整った音。アンプの効果を一番感じたのは中音域でした。
BT20Sではよくいえばまとまった音だったのがBT30では分離感があり、それぞれの音がクッキリと聴き取れます。
自宅でアンプを付けて聴く環境に完全TWSながら大きく1歩近づいた音だと思います。
高音域に関してもおおよそ同じ印象でした。時折刺さる直前まで尖っていた音が落ち着き、且つ力強さを持ちました。

確かに低音、特に中音域寄りの辺りはBT20Sに比べ一気にボリュームが下がったのでそこでイマイチに感じる人もいるかもしれません。
ですがサブベースはしっかりと存在感があり、EDM等のキラキラしたダンスミュージックやメタル系のサウンドでも問題ありません。
むしろそういったサウンドの中高音の鮮やかさが際立つ分、全体としての派手さは決して劣らない。

最終的には好みですが、低音好きの自分でもこの進化は「アリ」だと思います。
ただ、再生時間が2割以上減少したのは痛手。BT20SではiPhoneのVolは半分程度でしたがBT30では6割~7割に上げないと同じ音量が出ませんでした。
アンプを搭載したからといって音量レベルが上がるわけではないんですね。
でも以前より音量をあげないといけないということは、よりバッテリー消費が早くなるということ。
3時間程度の使用でバッテリーが5割ほど減ってしまったので、私の場合だと6時間。
基本的に5,6時間あれば十分ですが旅行や買い物でずっと付けっぱなしの時には少し心もとないですね。

再生時間の減少が特に気にならない方で、低音フリークでないならBT30はオススメです。


総評
オススメな人:BT20Sにもっと美音を求めてた方。 中華イヤホンを持っている人全て。 ほぼ無限にTWS化して遊べる。
個人的好み度:10点満点中/9点
完成度:10点満点中/9点


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