LZ A2 PRO Knowles BAユニット搭載のハイブリッドイヤホン

今回ご紹介するのはこちら。LZ HIFI AUDIOのKnowles BAを2基、SAE(炭素鋼振動板)ダイアフラムDDを
搭載したハイブリッドイヤホン A2です。
昔にも同名のモデルを出していたようですが、見た目は似ても似つかない新型です。

0.78 2pin端子で樹脂ボディですが背面のプリントがとても綺羅びやか。オレンジがかった黄色で非常に好み。
青,赤,紫など派手なカラーリングのイヤホンが多い中華イヤホンですが、明るい黄色~オレンジ系ってあまりないんですよね。

3Dプリント技術で作られたボディの装着感は非常に良好。
幅は小さめですが厚みと小さな凹凸のあるデザインで、耳にしっかりと押し込んでも妙な圧迫感や痛みはなし。
無理なく隙間なくフィットするので個人的にはベストなフォルム。

音質としてはドンシャリ傾向ですがなかなか面白い音です。
低音は深さと柔らかさがありながら、過度にボワつかず響きます。
量感はしっかり目で、全体にしっかりと広がる。サブベースには締りを感じますが
中域よりの低域には柔らかさと広がりが強く、少しクセのある低音。
楽曲によっては低音に酔うような感覚に襲われます。

中音域はKnowlesユニットの力か、低域を晴らすように力強くVoやスネアのサウンドが主張します。
女性Voの「ツ」という発声やキーボードやローズ・ピアノなどの元々明るいサウンドの楽器は少し刺さることがありました。
全体の中では出すぎず、低音にも飲まれずバランス良く鳴っています。

高音域に関してはしっかりとした明るさがあり、ドラムの金物やちょっとした電子サウンドが
とても華麗に響きます。サカナクションの楽曲「モス」で使われている太鼓(コンゴか何か?)が
今まで聴いたことのないくらいッポォン!としっかりと響いてました。
刺さるようなシャープさの明るさとは違い、これぞドンシャリの「シャリ」だと感じさせる明るさ。

締まりのある重低音、弾むベース、しっかりと明るい高音、その中で負けじと響く中音域。
一言でいえばドンシャリですが、ちょっと他のイヤホンとは異なるクセのあるドンシャリです。
金属筐体好きの自分としては樹脂ボディでなければ低音の響きがもう少し落ち着くのにと思いましたが
そうすると中高音が響きすぎて、結果バランスを崩し普通のドンシャリになってしまうのでしょう。このあたりはリケーブルでも調整可能だと思います。私は正直見た目で買った口ですが濃いめのベースが苦手な人でなければとりあえず手にとってほしいサウンドでした。

総評
オススメな人:ひと味違ったドンシャリが聴いてみたい方。
個人的好み度:10点満点中/8点
完成度:10点満点中/7点(ボディ自体は良いが、ノズル内にメッシュをくっつけている糊がはみ出てこべり付いていた。)


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