Tangzu FUDU VERSE II 金属+木製筐体のハイブリッド

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Linsoul公式
TangzuのFUDUという全金属製のハイブリッドイヤホンが木製フェイスプレートに衣替えして出た新作、FUDU VERSE II【PR】


0.78 2pin端子で、ズシッとした重みのある真鍮製金属ボディはいかにも真鍮らしい模様ですね。
木製のフェイスプレートは表面の加工も最低限に抑えてる印象。触るだけで木製だとはっきりわかる微妙な柔らかさ。
本体に重みがあるので取り扱いを誤るとあっという間に打撲痕がつきそう。
ベントは内側DD付近と天面側に1箇所ずつ。ノズルは本体の端から深めの角度で少し長めに伸びているタイプ。
内側の加工が比較的丸いせいか、根本まで細いせいか案外装着感は快適でした。ただし単純に長いので耳奥までずっぽりいれるのが苦手な人は微妙かも。
付属のSANCAIイヤーピースは2段きのこになっているのをはじめノーマルタイプと内径が広いタイプまで付いています。
SANCAIイヤピはそれぞれが千円を超えるようなちょっとお高いイヤピなので豪華。
個人的にはボコボコした表面と独特のツルツル感のおかげなのか、長時間装着しても疲れにくくてまぁまぁな評価のイヤピ。

パッケージがTangzuらしく妙に豪華で、箱自体も普通に蓋を取るとかスリーブケースをずらすとイヤホンが見えるタイプではなく観音開き的タイプ。 

どこが蓋なのかと触ってたら

こう開くタイプの箱でした



1DD+2BAでDDの方はチタンコートの振動板。
音質としては3ドライバながら上下ともに元気の良いドンシャリ。
筐体の影響的には金属のほうが活きてると思います。
サブベースは程々にミドルベースがしっかりと前に出てくる。締りが良く量感がある割に高音側に被らない。
KZなら平気で超えてくるラインを適度に抑えたベースライン。

中音域は曲によってかなり凹む。ヴォーカルに対してはどちらかというと綺羅びやかさがあって好印象だけど
コーラスやバッキングのギター等が時折「こんなに小さかったっけ?」というくらい遠くに行く。
ブランドなりのバランスの良さを追求した結果なのかはわからないけど、個人的には微妙なバランスと感じてしまった。

高音域は2BAながら解像度高めでかつパンチもしっかりとあるが刺さりはしないバランス。
低音も高音域も過剰にならず、でもちゃんと目立つようにとチューニングをした結果中音域が多少犠牲になった感はある。
とはいえモコモコサウンドで曇ってるとかそういう類ではなく、随分後ろに配置されたなぁという感じなので人によっては
ハマるバランスなのかもしれない。

深いのに意外と疲れない装着感も相まって長時間使うのに適したバランスのハイブリッド。という印象でした。
初代の真っ黒な全金属も独特の魅力がありましたが、真鍮+木という異端の見た目は非常に個性的なのでコレクションとしても強い。
パッケージの妙な豪勢さといい、Tangzuは音質のみに限らない個性的なデザインが魅力的なブランドだなと再認識しました。


総評
個人的好み度:10点満点中/6点
完成度:10点満点中/10点 

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