MYER-AUDIO SLIIVO SLT6 6BA搭載のフルBAイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(アリエクMYER-AUDIOリンク
MYER-AUDIOというHiFiGoでも取り扱いのあるブランドからリリースされているKnowlesとSonionのBAを累計6基搭載した
フルBAイヤホン。SLT6。
Dunu sa6 mk2という定価9万円ほどのイヤホンがあるのですが、それに近い音質を持ちながら価格は抑えられてるという噂。
個人的にフルBAイヤホンはBraveryをはじめ圧倒的な解像度を感じる一方、どうしても低音の迫力がDD搭載機に比べてイマイチとなっていたんですが
SLT6はスイッチで低音・高音を調整できる。かつそもそもの低音量が結構多めというグラフと評価を見て手を出しました。
先に結論だけ書いておくとBraveryで物足りなかった点が満たされた上で、全体的に今までのフルBA機で1番好み。



しっかりと凹のある0.78 2pin端子。
透明感の高いスモークグレーの樹脂筐体に、木製の分厚いフェイスプレート。木目の個体差アリ。
私のは節目か何かが入り込んでていかにも「木」という感じが強調されててラッキー。
アリエクだと、購入前にショップに直接交渉することでFPカスタマイズもしてくれるそうです。その場合は保証が無いようですが。。。
何かあったら困るし木目自体は好きだからとカスタム無しにしましたが既に大満足。


筐体自体は若干大きめ。凹凸の激しい構造で薄い部分と厚い部分の差がすごい。
ノズルは少し短く、根本が太い。私の耳には遮音性が非常に強く感じるくらいジャストフィット。
フェイスプレートが厚めなのとガッチリと耳を塞ぐ装着感で耳栓のよう。
レジン充填ではないので本体は軽く、2,3時間でも疲れはなく快適に使える。
もう少しノズルが長かったら装着のたびにギュッポギュッポと加圧を感じていたかもしれない。

ベントはpin側にブランド独自のX型の蓋がついたものが1個のみ。
音量を相当上げたらここから少し漏れる程度。常識的な範囲であればほぼ漏れません。
かつ漏れる方向が方向なので静かな空間で大音量で聴いてたら真横にいる人にちょっと聴こえるくらいのレベルかと。
低音用と高音用のスイッチがあり、1が低音モリ、2が高音モリ。
今回のレビューはどちらもオフのスタンダードがメインです。スイッチをいじらずともこれでいいかなという音質だったので。

音質としては非常に解像度の高い、超分析的な側面を持ったドンシャリ。
サブベースからその辺のDDに全く劣らない重さがあり、ミドルベースもキックもどっしりとしたボリューム感。
それでいてフルBAということもあり余韻というか熱量は少ない。非常にソリッド寄り。
バスドラム等はしっかりDDに負けない力強さがあるけど、タム系だとDDが「ドゥンッ」と柔らかく響くのに対し
「ドンッ」といささか硬さは感じる。
この豊かな低音域は男性Voや低めの女性Voも艶を感じる程度に熱量があり、かつ息遣いまでしっかり聴き取れるくらい鮮明。
今までのBA機ではどうしても装着感の深さやリケーブルを試しても満足できなかった部分が、スイッチオフの状態で満たされてしまった。

中高音域はギター、コーラス、ドラムの金属系、全てが細かく鮮明に聴こえる。
よくある「今まで聴こえない音が聴こえる」というのは大抵「鳴ってたけど目立たなくて意識向いてないだけ」だと思うんですが
SLT6はどんな細かい音も拾わせる感じ。
ギターのカッティングの音や弦と指が擦れる音、観客の声、電子音楽の様々な効果音。全てが前に出てくるような圧力すらある。
それでいてスイッチオフの状態では刺さるような刺激もない。
音数の多い電子楽曲だとヴォーカルが他に飲まれてちょっと凹む傾向はある。
ただヴォーカルが他に負けないよう強調されるとサ行の不快な刺さりにつながりやすいのでこのあたりはしょうがないかも。
分離感は全体的に非常に優れている。
特にコーラスが気持ち悪いくらいパート別に聴き取りやすい。

低音スイッチをいれるとミドルベースはそこまでだけど、サブベースやキックに余韻が出てくる。でも少しわざとらしいというか
誇張しすぎな勢いはある。ヴォーカルがより飲まれてしまうと思うのでシンプルな楽曲ならまだアリ。

両方オンだと何故か全体的にDDっぽいダイナミック感。さっきまでの明瞭感が少し丸くなります。強調されてるはずなのに。
どちらも強くなることで何かが相殺されている・・・。

高音スイッチオンは両方オフのスタンダードのバランスを1番崩さず、ナチュラルに高音域を少し前に出してくる。
ヴォーカルも女性Voが少し前に出てくれます。
ただしクラップ音等の元からカリッとした響きのある音はやはりちょっと小煩くなってしまう部分も。

最終的には両方オフが1番。

アリエクのレビューの中で仕上がりに難点がある(接着剤がはみ出てた)みたいなのもあったけど、
私の場合はスイッチが一部やたらと固い点と、スイッチの溝に接着剤らしきゴミが付着してました。
中華イヤホンに慣れてればよくあることとスルーできますが数万するイヤホンでもなってると少し残念な気持ち。
万が一不良があってもMYER-AUDIOはそのあたりも信頼はありそうですし、SLT6以外にも比較的安価で好評を得ている
イヤホンがあるので、またレビューしたいと思います。
というより既にSLA3というハイブリッドを購入しています。D41も配送待ちです。

ZiiGaatの次はこのブランドにしばらくハマってしまいそう。


総評
個人的好み度:10点満点中/11点(ドンシャリに明瞭感を求めるならこれ)
完成度:10点満点中/9点(構成の割に安価で見た目もよいが、上記の通りスイッチ周りの仕上がりがちょっと) 

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