EarFun UBOOM L  一番ベストなBTスピーカー

 

今回ご紹介するのはこちら。
EarFunの名機UBOOMの進化版。その名もUBOOM L。
何ともひねりのないネーミングですがUBOOMは過去私のブログでも紹介した、コスパ◎のBTスピーカー。
そんなスピーカーが初回クーポンで7999円→5999円になっていたので買ってしまいました。
BOSE買ったばかりなのに。

両者の主なスペックの変化としては
・スピーカーユニットが45mmから55mmに大型化
・最大出力24Wから28Wへ
・防水性能はIPX7からIP67
・バッテリーは増量、再生時間はユニットが大型化した関係か同じく最大16時間。
・bluetoothバージョンは5.0で変わらず、しかし対応コーデックSBCのみだったのがAAC追加。

防水性能に関してはIPXとIPで表示が異なります。
そもそもとしてはIPは保護特性記号というもので、その後に続く「X」もしくは「数字」で防塵性能と防水性能を2桁で表しています。
uboomのIPX7は防塵性については省略、防水性のみについて「7」という等級を表しています。
これは一時的に一定水深の条件に水没しても内部に浸水しないレベル。
それに対してUBOOM LのIP67は防塵性が「6」、防水性が「7」となります。
防水性は同じ等級。UBOOM Lはさらに防塵性についても粉塵が侵入しない等級になっています。

つまり日常的な水が降りかかるようなシチュエーション等であれば特に心配する必要がないということです。

充電端子は引き続きType-C。外部端子も備えていますので、有線で楽しむことも可能。
EarFunは価格を抑えているにも関わらずこういう細かいところに気が利いてて良い。
前作に引き続きTWS接続も可能。

大きさとしてはこんな感じ。
UBOOMより一回りちょっと大きいです。重さは585g→650gなので持った感じは意外と軽め。
質感は変わらずファブリック。メタルな金属感も良いですがこの手のスピーカーだとこういう布地が安心しますね。
ちょっとくらい落としても細かい傷を気にしなくて済む安心感。

音質モードは通常のインドアモードとアウトドアモードの2つ。
でもビデオモードという表記も。2つなのか3つなのかどっちだ!と思ったんですが
ビデオモードは音質を変更するものではなくいわゆる「低遅延モード」。
実はiPhoneに繋いでソシャゲで遊んだ際、遅延がかなりあったので少しがっかりしてたんですが
ユーザーズガイドを見ると「約250msの遅延を提供します」とのこと。
ビデオモードにしてみると約150ms以下に低下させますよ。とありましたが
数値以上に差を感じました。
ちょっとしたゲームをやる分には気になりません。
ただしビデオモードをオンにすると接続距離が短くなるらしいので、外使いをする場合などには向いてないようです。

よくあるシンプルなボタン配置。
肝心の音質について。
まずはじめにインドアモード(デフォルト)。
こちらは正直あまりオススメしません。
かなり平坦な面白味のない音で、夜静かな音量で落ち着いて聴きたい等、限定的なシチュエーションでなければ
基本的にアウトドアモードがオススメ。
以下アウトドアモードでのレビューになります。

第一印象としては今まで使ってきたBTスピーカーの中でも異色のバランスの良さ。
破綻のない範囲でバランスよく強調し楽しく音楽を聴けるサウンド。
UBOOM Lはoluv's gadgetsというyoutubeチャンネルを開設している方による調整(監修ってことで良いはず)が入っています。
実は昔からBTスピーカーを調べるときは氏のチャンネルを頻繁にチェックしていたので「あの人だ!」と驚きました。
公式の紹介によると「マスターミュージックオタクによる調整」だそうです(笑

tribit等今まで色んなBTスピーカーを使ってきましたが大抵は低音をモリモリに上げて中高音はパンチ優先。
楽しいドンシャリな迫力あるサウンドでした。
先日紹介したBOSE soundlink FLEXは低音好きな自分でも低音酔いしそうなレベルのムキムキマッチョベース。

しかしUBOOM Lは一味違う。確かに低音が強調され中高音もしっかりと目立つような調整になってはいますが、無理がない。
このサイズ感のスピーカーに無理も糞もないでしょうと思ってましたがナチュラルに盛られているんです。

低音はサブベースから含めパッシブラジエーターをいかんなく発揮したどっしりと重さのある音。
しかし全体のサウンドバランスで言うと出しゃばりすぎず、土台をしっかり構築している範囲。
オーケストラ編成の楽曲でもコントラバス等の重い音がググっと引き立ちますが
EDMやメタル、ロックでベースが前に出すぎてブンブンすることがない。
バスドラムにもしっかり重さがありますが本体が震えすぎるようなボワ付きはない。
重さがある低音を出しているにも関わらず、量感がキッチリ調整されている音です。

中高音域は明瞭かつ広がりのあるサウンド。
インドアモードだととても地味だった音が一気に広がります。
今まで体験した中ではDENONのDSB-250に匹敵するサラウンド感。
積んでいるDSPが余程優秀なのか、oluv氏によるチューニングの効果なのか。
ヴォーカルからギター、ドラムの金物や弦楽器まで。
ギンギンに太く強くがむしゃらに鳴らすのではなく、ナチュラルに強調された音。
久石譲のピアノ楽曲を試すと小型スピーカーは大抵音が割れたりしてしまうんですが
UBOOM Lではまったく割れませんでした。
ツイーターを積んでいるようなブックシェルフスピーカーや大型のスピーカーに比べても
このサウンドは目を見張るものがあると思います。このサイズでこの完成度。

艶とか解像度とかいうのはこの手のスピーカーに求めてはいけないですが、
このナチュラルな、それでいて楽しく聴けるサウンドは素晴らしい。
1万以下で買えるBTスピーカーとしてではなく、今までのBTスピーカーの中で一番良いと思いました。
このままoluv氏監修でUBOOM Sとか出してほしい...。




総評
オススメな人:予算1万以下で優秀なBTスピーカーが欲しいならコレ。カラバリは残念ながら期待出来ませんが。
個人的好み度:10点満点中/12点
完成度:10点満点中/12点 




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