KZ x HBB DQ6S 低音モンスターが繊細さも備えて帰ってきた

今回ご紹介するのはこちら。
KZ x HBB DQ6S。先日のmeleに引き続きHBBという方のコラボモデル。
DQ6は以前に記事にしていたイヤホンですが、3DDという異色の構成から期待通りの馬鹿力な低音と
パンチのある中高音が魅力的なイヤホンでした。

今回HBB氏とのコラボモデルは基本的に同じ構成です。見た目もロゴが印字されてるのみ。
qdc2pin構成で、背面のみ金属プレートでマットな艶消しカラー。

DQ6が発売されて以来、割りと何度もみたこのうねりと凸のあるデザインは若干耳穴の小さな方には不向きな
ゴリゴリの形ですが大きささえクリア出来ればフィット感はかなり良好。真正面から見てもあまり飛び出しません。
先日のmeleと違い結構耳奥にぐいっと入り込んでくるタイプ。

肝心の音質はどう変化を遂げたのか?
私の第一印象としては「より低音が馬鹿力」「中高音は繊細に」なりました。
イコライザ切ったよな?と思いたくなる低音の力強さ。先日のmeleもサブベースが全体をしっかりと持ち上げるような
どっしりとした鳴り方でしたがそちらに劣らないサブベースの重さ、量感。さらにはミドルベースもゴリゴリと出てきます。
元々低音がしっかりしてるような音源は勿論ですが、この曲聴くときだけはちょっとイコライザ盛りたくなるなぁなんて楽曲も
DQ6Sはそんなの必要ないレベルで低音をどっしりと鳴らしてくれます。

じゃあ他の音もマスクしてしまうのかというと全くそうではありません。
この筐体の大きさによる空間の確保と10mmと6mmのドライバ合計3発によるパワーなのか、
音の分離感はしっかりとあるんです。
低音が凄い重さと量であるにも関わらず、中高音もキッチリと低音に隠れず鳴っています。

無印の中高音はDDらしい、パンチのある太さ、硬さがあるシャキっとした音をだしていました。
それに比べDQ6Sはパンチを抑え、繊細になりました。
それがただ存在感が弱くなったと感じさせず、より強化された低音域に隠れず、かといって耳障りにもならず。
Voからドラムのスネアから金属系まで楽しく聴ける程度に主張しながらも耳に優しい。

HBB氏によるチューニングは楽しく音を聴かせることに特化してる気がします。
ここでいう楽しく聞かせる音というのは、音量をどこまでも上げたく鳴るような音をイメージしています。
マイルドだからいくらでも上げたくなるという意味ではなく、音量を上げ続けても不快になる部分が全然出ない。
ドラムやベースはズンズンと響くし、ギターやVoもハッキリと聴こえる。音場も結構広め。
個人的には無印のDDらしい音も好みなんですが、DQ6SはDDらしい柔らかさと沈み込みの深い低音を更に強化させつつ
meleのような一聴してDDらしくないナチュラルで曇りのない優秀な中高音も鳴らしてくれる贅沢イヤホンです。
KZは最近の騒動で色々と思うところもありましたし、この機種も構造上不良が起きやすいと指摘がありましたが
幸いにも私は通常品をゲット出来たようです。多分。


総評
オススメな人:低音好きならこれは抑えて欲しい。meleみたいな優秀なバランスの取れたイヤホンにもっとベース盛ってくれないかなと思った人もオススメ。
個人的好み度:10点満点中/9.5点
完成度:10点満点中/10点 騒動でケチが付いたイヤホンですが、少なくとも私の手元にあるコイツは満点です。


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