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株式会社アユートがAZLAと共同企画したコンセプトモデルのイヤホン。TRINITY【PR】
AZLAと言えばイヤーピースで散々お世話になっているという人も多いであろうブランド。
今作は定価が税込み2,200円で、新作のイヤーピースであるSendaEarfit Tが4サイズ付属します。
※次回入荷予定は8月上旬頃予定
「全ての音楽好きの方へ高音質体験を提供するスーパーセントリー有線イヤホン」という触れ込みですがその実力はいかに。
まず本作は3.5mmプラグ/120cm長のケーブル版と、Type-C/マイク付き150cm長の2バージョンが用意されています。
それでいてお値段は固定なので、Type-C版が欲しかったと言う人にも選びやすい。
ただしケーブルの長さが異なる点と、先日オフィシャルより発表のあった通り
※USB-Cタイプのみ
・最大対応サンプリングレート:96KHz/24bit → 48KHz/16bit
という点にはご注意ください。
生産国も当初は韓国でしたが中国となっております。後者はまだしも前者は人によって影響が大きいと思いますので。
リケーブルは不可。お値段的にしょうがないですがその分金属筐体でありながら非常に軽量。
端子の根本も補強がありながらスマート。
私は3.5mmのブルーを選択しました。宣材写真でも一際鮮やかに見えましたが現物も綺麗です。
ノズルは若干短めで、先端が少し大きい縁取り。
ベントはLR表記の付近に一箇所。
少し残念なのは触るだけでは左右の区別が付かない形状にも関わらず、ケーブルの根本等に判別用のポチっとした印が
付いていない点。
寝ホンとしても使えるサイズ感なのですが部屋が暗いと左右がわかりません。
←MサイズEarFit T Lサイズ角笛→ |
装着感に関しては弾丸型だけありイヤピに強く依存しますが、このSendaEarfit Tはかなり良いですね。
若干ペトペトとしたタイプですが流行りの液体シリコン系のような強いベタつきではなく、埃もそこまでくっつきません。
公式によると傘部分が先端に向かって肉薄になる独自構造を採用しており、耳への圧迫を抑えつつ遮音性は上げているとのこと。
口径も角笛ほどではありませんがホーン形状に少し広くなっており、イヤホンから出る音をストレートに伝達。
比較写真を取ってみましたがノズルの長い角笛に比べてより汎用性が高い形状ですね。
軸がしっかりとしてるので固定感もしっかりある。
しっとりとした素材感の為、弾丸型のTRINITYも割としっかり固定されます。個人的に液体シリコン系のベットリ感は苦手だったがこれならアリ。
音質については低音強めのウォームドンシャリ。
ドライバーについては8mmの極薄のPU+PEEK複合膜振動板を2枚の樹脂層でサンドした46μ厚3層レイヤー構造振動板と、
外磁型マグネットを採用した「発展型ARDドライバー」。歪みの少ない、1DDでありながらワイドレンジ再生を可能にしたというもの。
低音についてはミドルベースが多めで、一番目立ちます。
解像度は比較的悪くありませんがちょっと膨らみ気味なので迫力こそありますがちょっと暖色傾向。
このサイズ感のイヤホンは久々に使いましたが耳掛け式に比べても遜色のない量感。
深さはそこまでありませんがノリよく聴けるタイプ。
中高音については音数の多い音源だと低音域に押されて引っ込み気味ですが、分離感はそこそこに高い。
弾丸型でベントも1箇所しかありませんが奥行きがあり、ドラムの金属類がしっかりチキチキと聴こえる。音数が多くなければヴォーカルもそこまで凹まない。
ギターの辺りはちょっとモタっとした部分もありますが低音域の力強さが影響してメタルやロックはズクズクと重めの刻みサウンドが良い。
ASMR系との相性も良好で、声にちょうどよく熱があるので好みでした。
静かな環境音だと分離感の高さが特に目立ちます。
ポーチ付き |
個人的には「音質最優先」と箱に記載されてはいますが結構クセのある音だなと思います。
2,200円という価格で単体売りされたら1000円前後はするであろうイヤピが付いているのは非常に魅力的。
ただし初めての有線としてオススメするかと言われたら迷います。
定位感や分離感の高さ、低音の迫力の強さからゲーミングにはちょうど良いと思いますがタッチノイズにはちょっと弱い構造ですし。
音楽用にはもう少しスッキリとしたバランスの良いサウンドの方が万人受けしそう。
初めての有線イヤホンデビューにというよりは、既に1,2個所持している人が「AZLAの新作イヤピも付いてお手頃だ」と飛びつくような感じ。
eイヤホンをはじめ家電量販店でも取り扱いのあるメジャーなブランドなのでまずは試聴をオススメします。