今回ご紹介するのはコチラ。(TRNアリエク公式)
TRNよりリリースされたV90 Pro。
V90といえば私が初めて買ったTRNイヤホンです。金属筐体・大きなベント・ハイブリッド構成と
初めて出会う要素が多く、それまで使ってたイヤホンとは全然違う音を聴かせてくれたことで
よりどっぷりといわゆる中華イヤホンにハマるきっかけとなった思い出深いイヤホンでした。
そんなV90のPro版というネーミングですが見た目や構成を見ると
10mmのLCP振動板DDと6mmのチタンコート振動板DDの辺りはMT4等で見られた異経コンボ。
そこに4つのBA。この部分はST7から1個抜いただけで同じドライバ。
デザイン的にも構成的にもV90っぽさは感じられないですね。
qdc端子で透明度の高い樹脂筐体+少し厚みのある亜鉛合金フェイスプレート。
構成の割にはかなりコンパクトにまとまった大きさ。ドライバがギチギチに詰まっているのが見えます。
DDの真横をノズルに納まっているBAに向けた配線が伸びてるのも丸見え。
内側はなだらかでクセのない加工。ノズルはやや深めの角度。返しの部分が妙に長いノズルですね。
コンパクトさもあって装着感はまぁまぁ良好。ノズルの角度でちょっと収まりが悪い人はいそう。
音質としては良くも悪くも低価格帯のハイブリッドらしいイキのいいドンシャリ。
サブベースからミドルベースまでかなり濃い目の低音。ミドルベースが柔らかめでグイグイ前に出てくる。
サブベースの辺りは反応こそ強いがかなり引き締まって聞こえる。
中高音合わせると全体的に音が若干固く、この辺りはMT4/Proで感じたタイトさと近い印象。
このミドルベースの柔らかさとそれ以外のタイトさが組み合わさってなんとも雑に元気な雰囲気を出しています。
中高音はちょっと腰高で、パンチ強めの刺激感。
分離感は結構高いので低音の強さに負けず気持ちの良い抜けがある。
ギター系は結構良いがホーン楽器や高めの女性Vo、ドラムの金属系は軒並み硬さが目立つ。
特にドラムのリムショットみたいな音が結構強い。ここを楽しめるか刺さるかで大分評価が分かれるところ。
個人的にこういう刺激はちょっと苦手でした。
ただ動画を楽しむ分にはこのイキの良さが全体をくっきりハッキリ聴かせてくれるので良かった。
V90 ProはST7と同じく、この構成で発売時に三千円以下にセールされていたこともあり話題だったけど
音でいうとお安いなりに雑な面もそれなりにあるなぁという印象でした。
ロマンがあるけど無難に完成度の高さを求めるならKZの低価格帯の方が最近は強いなと思います。
現状Amazonで取り扱いもはじまっていないので、どうしても気になるという方はアリエク経由で。
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/8.5点
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