KZ ZSX PRO 1DD+5BAのハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(現状Amazonなしの為購入したアリエクリンク
KZよりリリースされたウルトラリニアDDを搭載したハイブリッドシリーズの新作、ZSX PRO。
昨年7月にレビューをしたKZ ZS12 PRO XとBAユニットは同じ種類のようです。
DDに関してはKZ ZS12 PRO Xの場合スーパーリニアDD。ウルトラとスーパーどちらが上なのか。。。




qdc端子でイン側は樹脂素材でフェイスプレートだけは金属。ただし軽量なタイプなので全く重心はずれない。
フェイスプレートには大きなベントが3つ空いています。DDはベントがない部分に寄っているせいか音漏れは
見た目ほどじゃない。余程音量をあげない限りは聴き取れてしまうような漏れ方はしないです。
後述する音質については結構タイトで元気な音なのでコイツを盛大に漏れるような大音量で聴くのはマズイ。
イン側には上部に大きな出っ張りがあり、かなり深めに角度のついたノズルと合わせて装着感はちょっとクセあり。
個人的にはビシッとフィット感があって好みですが出っ張りが食い込んで痛みを感じる人はいそう。
ノズル自体は標準的な長さの金属製。根本が少し盛り上がっているので角度を含めるとこれ単体でもクセはある。
イン側にはベントなしと見せかけてきっちりDDの上と全体の一番凹んだ部分と2箇所あります。

音質としてはリニアドライバシリーズの深い低音とヌケ感の強いタイトな高音域のドンシャリ。
サブベースからどっしりと盛ってくれる低音域はKZらしさ全開。
ミドルベースまでかなり強めの深さがあるにもかかわらずだらしのないボワつきは少ない。
大きめのベントと、KZ ZS12 PRO Xと違い半分以上が樹脂筐体であるおかげなのか柔らかさと余分な余韻の少なさが絶妙なバランス。
これ以上盛ったり余韻が強いとブーミーなバランスで、ジャンルを選ぶようなクセになってしまうがそうはなってない。

中音域はキラキラとしていてタイトさのある音。高音域はそこまで前に出てこないが細やかな雰囲気は十分に感じられる。
女性Voはかなり伸びが良く、ちょっと刺激的な部分もあるが許容範囲。
男性Voや低めの女性VoはリニアDDの力強さが加わりかなり心地よい。
金管楽器は楽器によって少し刺さるがこれも個人的には許容範囲。高音域がKZ ZS12 PRO Xと同じく良い意味でギラツキのない、KZらしからぬ細やかさが
あるので多少中音域に強い部分があっても不思議と気にならないバランスに納まってる気がする。
スイッチのないZSX PROはイヤピやリケーブルでの調整を行うことになるが、個人的にスイッチで遊ぶのは楽しい半面疲れるので
こういう一発のチューニングがハマると助かる。

軽くて長時間の装着にも疲れが全く無い。ちょっと食い込みは強いがここに引っかからなければ
全スイッチオンにしたKZ ZS12 PRO Xよりもレベルは上がっていると思います。
低音の重さは同じか若干スーパーリニアよりもウルトラリニアの方がより仕上がってる気がする。
中音域はスイッチを入れたKZ ZS12 PRO Xよりも力強さがあり、KZらしいギラつきが感じられる。
分離感高めなのでギターのジャキジャキ感も気持ち良い。
それでいて高音域は繊細さがあり強い主張がないので長時間使用もいける。

しばらく間を置いてのリリースとなったリニアDD+多BAのハイブリッドでしたが、期待通りの楽しいドンシャリでした。
今度はこのサイズ感で完全密閉型の多ドラハイブリッドを期待しています!(外で遠慮なく使いたい)



総評
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点 

Sound Rhyme SR5 1DD+4BAのハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Penon Audioストア
Sound Rhymeというブランドから販売されている1DD+4BAのハイブリッドイヤホン。SR5。
アリエクのPenon Audioというストアで取り扱いのあるブランドで、詳細はよくわかりませんが
高級機の音を比較的手軽なお値段に落とし込んだ定評のあるイヤホンをいくつか排出しているのをSNSでチラホラとみかけて
気になっていました。
その中でも10mmのナノポリマー振動板の1DDとknowles製BAを組み合わせたSR5を昨年の周年セールでゲット。



0.78 2pin端子で、本体は樹脂製。フェイスプレートの面は小さめですが本体は結構大きめのデザイン。
ベントは頭の方に少し大きめのが一箇所のみ。
ノズルが少し短く、角度は浅いが根本からの盛り上がりが少しうねっている。
大きく凹凸のある内側だが装着感は非常に良好。耳にしっかり食い込みながら痛みは出にくいです。
厚みがあるので耳からは多少はみ出る。耳穴が小さい人だと気持ちキツめではあるかも。
ノズル部分は短いこともあり圧迫感は少ないレベル。根本のあたりがちょっとごつい。
ちなみにPenon Audio公式だと別料金でフェイスプレートを大量のデザインからカスタマイズ可能。
デフォのはブラックにQuickSandでしょうか。 ブランドのシンプルなシルバーロゴに鉱物のような模様はシンプルにかっこいい。

音質としては濃厚で柔らかめの低音と分離感の高いドンシャリ。
装着感のしっかりさと樹脂筐体ということもあってか、かなり深めのサブベースからミドルベースまで
柔らかさのある弾むような低音域が目立ちます。
部分的に濃すぎるということもなくドラムもキックからタムまでドシドシ鳴らしてくれる。ベースラインはいわずもがな。
樹脂筐体の密閉型らしいモリモリ感。

中高音はKnowles製BAが搭載されていることもありしっかりとした主張がありつつ余計な刺激感はなし。
低音の力強さに全く押されることのない分離感の高さのあるパンチ。
ドラムの金物も埋もれることがない。細かいタッチまで心地よく聞き取れます。
男性Voの熱量から女性Voの伸びも良い。
どちらかというと低めの音のほうが低音の濃さと相まって気持ち良い。
ホーン楽器も刺さり無しで気持ちいいところまでグーンと伸びてくれる。分離感が高いのでブラスバンド系も聴いてて楽しい。

歪が少ないというか全体的に元気でありながら非常に滑らか。
装着感も相まってステージ感はそこまで広くなく音が近いので人によっては圧迫感と感じるかもしれないが
非常に完成度の高いドンシャリだと思います。
Amazonだとページはあるもののちゃんとしたストアの在庫はここ2,3ヶ月消えたまま。
お値段は通常149ドルで、アリエクのセールを狙えば結構手頃に手に入ります。
クセがあるのは装着感と付属品の鈍器みたいな重さの金属ケースくらいで、手頃で完成度の高いドンシャリイヤホンだと思います。




総評
個人的好み度:10点満点中/10点
完成度:10点満点中/10点 

TRN V90 Pro 2DD+4BAのハイブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(TRNアリエク公式
TRNよりリリースされたV90 Pro。
V90といえば私が初めて買ったTRNイヤホンです。金属筐体・大きなベント・ハイブリッド構成と
初めて出会う要素が多く、それまで使ってたイヤホンとは全然違う音を聴かせてくれたことで
よりどっぷりといわゆる中華イヤホンにハマるきっかけとなった思い出深いイヤホンでした。

そんなV90のPro版というネーミングですが見た目や構成を見ると
10mmのLCP振動板DDと6mmのチタンコート振動板DDの辺りはMT4等で見られた異経コンボ。
そこに4つのBA。この部分はST7から1個抜いただけで同じドライバ。
デザイン的にも構成的にもV90っぽさは感じられないですね。


qdc端子で透明度の高い樹脂筐体+少し厚みのある亜鉛合金フェイスプレート。

構成の割にはかなりコンパクトにまとまった大きさ。ドライバがギチギチに詰まっているのが見えます。
DDの真横をノズルに納まっているBAに向けた配線が伸びてるのも丸見え。
内側はなだらかでクセのない加工。ノズルはやや深めの角度。返しの部分が妙に長いノズルですね。
コンパクトさもあって装着感はまぁまぁ良好。ノズルの角度でちょっと収まりが悪い人はいそう。

音質としては良くも悪くも低価格帯のハイブリッドらしいイキのいいドンシャリ。
サブベースからミドルベースまでかなり濃い目の低音。ミドルベースが柔らかめでグイグイ前に出てくる。
サブベースの辺りは反応こそ強いがかなり引き締まって聞こえる。
中高音合わせると全体的に音が若干固く、この辺りはMT4/Proで感じたタイトさと近い印象。
このミドルベースの柔らかさとそれ以外のタイトさが組み合わさってなんとも雑に元気な雰囲気を出しています。

中高音はちょっと腰高で、パンチ強めの刺激感。
分離感は結構高いので低音の強さに負けず気持ちの良い抜けがある。
ギター系は結構良いがホーン楽器や高めの女性Vo、ドラムの金属系は軒並み硬さが目立つ。
特にドラムのリムショットみたいな音が結構強い。ここを楽しめるか刺さるかで大分評価が分かれるところ。
個人的にこういう刺激はちょっと苦手でした。

ただ動画を楽しむ分にはこのイキの良さが全体をくっきりハッキリ聴かせてくれるので良かった。
V90 ProはST7と同じく、この構成で発売時に三千円以下にセールされていたこともあり話題だったけど
音でいうとお安いなりに雑な面もそれなりにあるなぁという印象でした。
ロマンがあるけど無難に完成度の高さを求めるならKZの低価格帯の方が最近は強いなと思います。
現状Amazonで取り扱いもはじまっていないので、どうしても気になるという方はアリエク経由で。


個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/8.5点

BQEYZ WIND 骨伝導ドライバ搭載+開放的なデザイン


今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク
BQEYZより一昨年クラウドファウンディング発でリリースされた10mmDD+骨伝導ユニット搭載のイヤホン。WIND。




0.78 2pin端子で合金製のボディ。
背面からして他とはひと味違う、大きく開かれたベント。メタルメッシュが敷かれてますが音漏れは当然あります。
ノズルは短めで、角度深め。BQEYZはspringやautumn等四季シリーズのうちいくつかを所持したことがあるけど
一番装着感が良い。
凹凸の無い滑らかなデザインで耳全体で支えるような装着感。気持ち重めだけど装着感のおかげであまり感じない。
ただし丸っこいデザインなので気持ちズレやすい。

内側も特徴的。骨伝導ユニットが設置されている部分は通常のスピーカーユニットと違い
音の伝わり方が異なるので、このユニット部分が耳にしっかりと付くように装着します。
だからこそノズルが短めだったり、耳全体で支えるような滑らかな形状になっているんですね。

音質としては骨伝導ユニットの中低音が実に特徴的な響きをするクッキリとしたドンシャリ。
構造を考えれば当たり前なんでしょうが、音の出どころが耳の穴以外からやってくる。
サブベースからミドルベースの響きが普通のイヤホンとは違う。
量感もかなり濃い目で人によっては酔うかもしれない。
サブウーファーに耳をくっつけているかのような低音の波をダイレクトに感じる。
中高音はLCP複合振動板を採用した10mmのDDが骨伝導の強烈な音に負けないようにクッキリとした音。
パンチも程よくあり、解像度は結構高め。
金属筐体で背面が大きく解放されている為、全体的にステージが広く、金属的な残響感はありつつ刺激的な音が無い。
ギターサウンドやコーラスの分離感については並。バランスを重視した長時間リスニング向けという紹介なので
あくまでナチュラルめなバランスでチューニングされたようですね。
キラキラ感はそこまで主張しません。

とはいえ骨伝導ユニットが生み出す中低音はEA2000等のパッシブラジエーターモデルとも異なる
独特の圧があるので、低音好きで金属筐体イヤホン好きな人ならばかなり刺さるんじゃないでしょうか。
特にライブ音源はステージの広さと低音の濃さがドンピシャにハマります。
濃さに負けず、かといって刺さらずクッキリとした中高音。これに物足りなさを感じたら
リケーブル等で微調整を試しても良いと思います。


総評
オススメな人:低音フリークで、開放的な抜けの良い音が好きな方。
個人的好み度:10点満点中/8点 
完成度:10点満点中/10点