Shozy P20 14.5mm 平面駆動ドライバー搭載イヤホン

 

今回ご紹介するのはコチラ。(Amazonリンク)(Linsoulリンク
Shozyというブランドからリリースされた14.5mmのDD一発搭載イヤホン。P20。
14.5mmの平面駆動ドライバではありません。ダイナミックドライバーです。

※ レビュー後、平面駆動ドライバという文言に訂正されていました。
 
PET振動板なので樹脂系の振動板ですね。
平面駆動ドライバは正確に言うとダイナミックドライバーとの違いは無いそうですが小難しい話は置いといて...。
ただのDDがこのサイズで搭載されるのは珍しい気がします。



0.78 2pin端子でややずっしりとした全金属筐体。
大型ドライバを搭載するだけあり筐体もかなり縦横に大きいです。
角度深めに伸びたノズルと、内側の構造がフィンのように凹凸となっているので装着感はズポッと収まり良好。
耳穴全体で支えるような感覚なので重さによるグラつきも無し。
フェイスプレートには独特の模様が入っており、これはプリントではなく刻印。
深くないので指で触っても嫌なザラつきはありません。
P20という製品名ですが商品ページには当然のように「ラビリンス」と書かれている...。
「迷路」の名を冠するだけあるデザイン。
ちなみにベントがノズル根本にある他、この迷路の中心に小さく3つ空いています。

ちょっとフィンのエッジが細め


音質としては余裕のあるボリューミーな低音域が中心のウォーム寄りながら、分離感はしっかり高めの音。
サブベースは量感こそ強く前に出ませんが全体を包み込む地響きのような存在感。
ダンスミュージック系であればサブウーファーのようなズンとくる音を楽しめる。
人が聞き取れる、かなり限界に近いところの低音域が出ている気がします。
ミドルベースは濃い目で押し出し感も強いのでここの辺りが主役。
控えめながら地響きのような重さと、グイグイ来るミドルベースはロックやポップスだと
本領発揮出来ない部分もあるけど「この曲こんな低音域あったの」という発見が出来そう。

中高音は大型ドライバの恩恵なのか、解像度こそ並だけど低音域の存在感に負けず。
というよりしっかりと分離されていて濁っていない。
女性Voは気持ち存在が遠いけど男性Voは近いくらい。ギターサウンドやドラムの金物については
しっかりと聴き取れるくらいには存在感もある。
綺羅びやかな残響感もあって、金属筐体の良さが出てますね。
コーラスやドラムのハイハット、マラカスのシャカシャカした音に関しては分離感が非常に良い。

大型ドライバなので箱出しからの鳴らし込みや、出力の環境による違いは大きいかもしれない。
一聴してウォームな傾向と思いきや、徐々に分離感の高さや中高音のハッキリした存在感に
思考が迷路のように混乱する。
どっしりとした深みのある低音とこの中高音はヘッドホンの良さとイヤホンの良さを混ぜ合わせたような。
抜けの良さは弱いけどイヤホンで味わえる低音域としては是非一度味わって欲しい音でした。
円高の影響もあり約2万円の現状だけど、十分それに見合う実力はあると思います。

ちなみにサブベースの重さと中高音の分離感で一番キマったのはスオミトランスでした。




総評
オススメな人:低音つよつよな イヤホンが欲しい人 低音強めで中高音は埋もれず鳴ってほしい方。
個人的好み度:10点満点中/10点 
完成度:10点満点中/10点 独特の強さがあってデザイン的な質も高い。初めてのブランドだけど非常に好印象でした。

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