NICEHCK DB2 DBシリーズの真ん中を埋めに来た暴れん坊

 

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NICEHCKよりDB1、DB3ときて空いていたDB2を埋めに来た1DD+1BAのハイブリッドイヤホン。DB2。【PR】

端子はTFZ pin等と言われる少し凸になっている0.78 2pin端子。
qdcよりも大きい土台なので端子が合致するケーブルだとより強固な接続が可能になります。
リケーブルの際にはフラット2pin等の凸が少ないケーブルを使わないとイヤホンからの端子だけで結構長くなってしまうのが玉に瑕。



見た目はNX7シリーズと同じかなり薄いボディ。
クリアな樹脂に金属で少し厚みのあるフェイスプレート。
そのプレートに樹脂製の美しいプレートが更に埋まっているような構造。
日本アマゾンで4千円ちょいの価格帯ですが見た目は万超えのNX7 MK4と遜色ない美しさですね。
ノズルはかなり深めの角度で伸びていますがボディが薄いので装着感は良好。
ベントはDDの真上に1箇所のみ。

10mmの1DDに関してはグラフェン振動板+チタンコート。二重にコーティングしてあるというよりは
部分的にチタンコートを施しているようです。
このチタンコートがあるせいか、再生時間による音の変化が割とあるようだったのでレビュー前に50時間ちょっと鳴らしてあります。

音質としてはまず音の配置というか定位?が独特。
スピーカーシステムでいうとウーファーが眼の前にあってセンタースピーカーが遠くに、
左右のスピーカーが後方斜め後ろに置いてあるような。
サブベースからミドルベースにかけてかなり重め。
ポップスやロックではそこそこの存在感ですがダンスミュージックになるとズンドコときます。
何より距離感が近い。
しっかりと制動されたような低音なので量の割にだらし無さは殆ど無い。

中音域は男女でくっきりと印象が分かれます。
前述したベース域の濃さから男性Voは熱量もあって埋もれずに前に出てくれますが
女性Voものだと音域によってクリスプな雑味がありちょっと粗めな印象。
このクリスプさが鳴らし込みによって今後軽減するのかはわかりませんが
ギターだと特に顕著。
刺さるわけではないけどここの帯域だけ妙に軽くて浮いてるような感じ。

高音域は何故か全体的に音が後ろ側からなってるような聴こえ方。
ベントが1箇所しかないし、低音域が強いぶん追いやられて遠くに聴こえることはよくあります。
でもDB2の場合遠くはないけど何か居場所が耳の裏の方というか。
決して不良を疑うわけじゃないけど、随分大胆なチューニングをしたなと思います。
下2つの帯域が主張強い分工夫した結果なのかもしれないが
1BAでも最近はうまくまとめられたイヤホンが多い中結構尖ったギラつきもある。

DB2はXで投稿されてる感想を見てもかなりばらつきがあり、時間で変わったという感想も多い。
公式が100時間~150時間はエージングしたほうが良いという製品も過去にあるくらいなので
そういうこともあると思います。
個人的には曲によっての印象差もかなり大きい。
古めのロック・ポップスだと低音域がスマートにしか鳴らないし、中高音も比較的自然に鳴るけど
音数が多くて元からドンシャリ傾向のある楽曲だとクセのある暴れん坊。
試聴が出来るメーカーではないので定価だと微妙に勧めにくいけど、
セールで大きく下がる時は是非試して欲しい個性的なイヤホンでした。


総評
オススメな人:一癖あるイヤホンが試したい方。
個人的好み度:10点満点中/5点 
完成度:10点満点中/7点 

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