TINHiFi C3 LCP振動板の1DDイヤホン

 

今回ご紹介するのはこちら。
TINHiFi C3。以前T3 Plusというイヤホンがありましたが、そちらとほぼ同じ仕様だと思います。
Linsoulのリンクはコチラ。



 リキッドクリスタルポリマーという素材の振動板で10mmの1DDイヤホンです。
公式を見るとLCP composite micron-scale diaphragmとあるので少しグレードアップしてるのでしょうか。
0.78 2pin仕様。
少々大きく見えるボディですが非常に軽量。
フェイスプレートは少し粗目のカーボン柄。角度によって陰影が変化するので
箱を開けた瞬間「おぉ?」と声が出る程度にカッコいい。
ロゴも大きさと色味がシンプルな分、全体的に調和しています。
価格的には6000円台でも見た目の雰囲気はかなりのモノ。
少々ゴツめに見えるデザインですが装着感は良好。
ノズル自体は標準的な長さですが根本の盛り上がりがあるのでしっかり奥まで届くタイプです。

角度を変えてパシャリ
音質としてはハーマンターゲットカーヴを主張するだけありオールラウンドな音。
個人的にハーマンカーヴは低音を主張させつつ、中高音はギラつかない程度に主張させた
「聴きやすいけど楽しさは損なってない」バランスだと思ってるんですが
TINHiFi C3はその典型だと思います。

重低音はボリュームこそ控えめですがしっかりとした広がりと重さを残し全体的に迫力を出しています。
余韻が少し長い感じ。
サブベースはそれに比べかなり前に出てきます。ベースラインが非常に聴き取りやすい。
リキッドシリコンダイヤフラムと同じような印象で、弾力性の高い低音です。
最近の音楽も悪く有りませんが、こういう低音域は70年代~80年代の古めのロックを聴くと
バスドラムやベースに迫力が出て楽しいやつ。
本来ちょっと薄めだった音に厚みを出してくれますね。

中高音は主張強めのベースに気持ち飲まれていますがマイルドなのにディテールはしっかりと維持した
まさにハーマンカーヴらしい印象。
系統としてはTRIPOWIN Meleに近い。モコっとしてはいないがギラっともしていない、ナチュラルな傾向。
女性Voやギターカッティングの細かいニュアンスも聴き取れますがヌケの良さや伸びは並。
ドラムの金物やホーン、シンセサウンドは少し繊細さに欠けますが優しくてこういうのも偶には悪くない。

最近聴いているイヤホンがどれも明るい系のサウンドだったこともあり
去年末~今年の頭まではこういう音が流行ってた気がするという懐かしい気持ちになりました。
昨今のラインナップに比べると些か地味な印象は拭えませんが
見た目のシックな高級感、軽量でホールドのしっかりした装着感を含めると
Meleはちょっと合わなかったとかそういう方に是非試してほしいイヤホン。
存在感のある低音+ナチュラルさと繊細さのある中音域というワードでピンと来たら是非。



総評
オススメな人:ギラつきやシャリシャリ感の強い中高音に疲れてきた方。低音強めでシンプルな1DDを求めてる方。
個人的好み度:10点満点中/7点
完成度:10点満点中/9点 


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