NICEHCK NX7 MK4 公式が変態扱いするトライブリッドイヤホン

 

今回ご紹介するのはこちら。
過去にレビューしていたNX7シリーズの最新版。MK4。
ベリリウムコート振動板仕様のDDが2基とBA、ピエゾドライバーを搭載したトライブリッドイヤホン。
金属製のフェイスプレートから一新、スタビライザーウッドで個体差のある見た目に。
樹脂で盛り上げるようにコーティングし、金属製の縁取りがされてゴージャスになっています。
筐体は樹脂ボディで軽量。形状も今までのを踏襲した薄っぺらくて収まりの良いボディ。

今回も独自の盛り上がるのあるNX7 2pin仕様。ですが通常の0.78pinでも特に問題なく使えます。
NX7シリーズの特徴と言っても良いノズル交換ギミックも健在。
ベリリウムコートということで、200時間くらいしっかりと鳴らし込んでのレビューになります。

音質としてはシリーズに共通として感じる「圧のあるドンシャリ」
音が縦に広く、スピーカーを耳の真ん前に置いて鳴らしてるようなダイレクト感が気持ちいい。

低音は気持ちブーミーですがサブベースからミドルベースまでしっかりとした量感があり
最近締まりのいい音ばかりを聴いていたので「これこれ」という懐かしさがあります。
DDらしい弾みと濃さのある低音域です。
しかしベリリウムコートで期待できそうな反応の良さは思ったよりはそうでもない感じ。
解像度は気持ち低め?

中音域はピエゾドライバーやBAのおかげで濃いめの低音域に飲まれずしっかりと前に出てきます。
この音域が一番元気でダイレクトに伝わってくるので最近の1DDや平面駆動のスッキリめの音に比べ
重さがああります。でもアタック感はしっかりとある。
特に女性Voは刺さらないのにグンと伸びてくるのですごく気持ちいいです。

高音域は少し遠目で若干他の音の元気さに飲まれていますが支障はない程度。
NX7シリーズは中音域~高音域のパンチの強さがどんどんと丸くなってる印象ですね。
カリッカリのドライな音域だったPROから、MK3も一般的には十分尖ってますがそれなりに丸くなっていました。
MK4で「割りと普通になってしまったな」という感想が正直なところ。

しかし、ノズルをデフォの金から赤に変えることでその印象はかなり覆すことが出来ます。
赤だけは他のノズルに比べ金属メッシュの下に付いている薄めのフィルターが取り除かれているので
伸びの良い印象だった中音域が更に伸び、広がりを持つので音場も若干ですが横に広くなる。

最近は1種類のドライバーで完成度の高い音質を誇るイヤホンが低価格から高価格帯にかけて数多く出てますが
NX7 MK4はそんな中でベリリウムコートDDとBAとピエゾドライバーという3種類を詰め込んだトライブリッド。
優秀で完成度の高い音を出すイヤホンは数あれど、こういった個性的な構成で独自のパワー重視な
音を出すイヤホンは今年に限って言えば少ないと思います。

正直、NX7シリーズを名乗ることで「思ったより尖ってない」という印象を持たれていることが勿体ない。
ナチュラルで質の高い音も良いけど、こういったモリモリのパワーとダイレクト感のある
マッチョなイヤホンを求めている方にオススメです。

強いて言えばフェイスプレートが全部金属だったら個人的にNX7シリーズらしさあって良かった。
音質が気持ち普通寄りになったとはいえ、見た目がいかにも「完成度高い高級機ですよ」然としてるのが
一番違和感あるかもしれない。。。


総評
オススメな人:昨今のお利口なイヤホンなんかお呼びじゃないぜ!と思ってた人
個人的好み度:10点満点中/8.5点
完成度:10点満点中/10点

amazonリンクは近々出ると思いますが現状はNICEHCKのアリエクリンクを貼っておきます。


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