TRN BA15 総数30ドライバーのモンスターイヤホン

今回ご紹介するのはこちら。
TRNより発売されたBAユニットを15基、合わせて30基搭載したイヤホン。BA15。
私のブログでは過去KZのASTがこれに近い他ドライバーBAイヤホンでした。
あちらは12基ずつでしたがBA15はその名の通り3基プラスの15基。
ASTが個人的にかなりイメージとズレがあったのですが(今思えば位相が狂っていたのかも)
こちらはかなり評判が良いので購入してみました。

端子はqdc 2pin。1万を超える価格帯でもqdcが増えてきている印象がありますね。
軽量な筐体はマグネシウム合金による金属ボディ。ノズル部分は別素材の金属でしょうか。
ほんとに15基もBAを搭載しているのかと疑うくらい軽いです。
下手な樹脂製1DDイヤホンよりも軽い気がします。
デザインはシンプル。背面にロゴがプリントされており、価格の割には少し安っぽく見えます。
薄く丸いデザインのボディで装着感は非常に優しく良好。
ただし重さが無いのでイヤーピースでがっちりと固定しないと少しハマリが緩い印象を受けました。

軽さとは裏腹に重厚感のある光沢が好印象

音の印象としては多ドライバーとは思えないスムースな音のつながり。
15基も積んでいればさぞ濃い目の荒々しい音が出るんだろうと想像したのですが
1DD一発のイヤホンに近い音の整理された雰囲気でした。

サブベースや低音は少なめ~並くらいですが音全体の見通しが良いせいか不足を感じません。
引き締まりながらも量感のしっかりとした重低音を鳴らしてくれます。
古めのロックやジャズ等ではミドルベースの線の細さが気になるかも。
中音域は稀にギターの音が少し暴れ気味に響きますが基本的には解像度高めで不快な刺さりもありません。

高音域に関してはかなり印象的でした。
解像度が高いのはもちろんですが全体的な音場は並であるにも関わらず高音域だけはかなり広く響きます。
BA15基の力なのか、1DDのイヤホンでは感じられないような包まれ方。
低音、中音域は目の前のスピーカーで、高音域だけは5.1chサラウンドで鳴ってるかのような印象。
ピアノメインの楽曲での響き方がかなり良かったです。

1DDのイヤホンだとこの辺りは強く響きすぎるか、あるいは気持ち不足する印象がありますが
BA15は15基というドライバー数を音のまとまりに特化したようなバランスの良さ。
出すところは出す、不快感を感じるピークは切る。この辺り徹底したような音に感じました。



総評
オススメな人:1DDのまとまりのある音が好きだけど、解像度を求める方や中高音のピークが強い音は苦手という方。
個人的好み度:10点満点中/8点 
完成度:10点満点中/9点 


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