tkzk wave Tin HiFiサブブランドのハイブリッドイヤホン

今回ご紹介するのはこちら。
T5等の名機をリリースしているTINHIFIのサブブランドtkzkからリリースされた
1DD+1BAのハイブリッドイヤホン。
3Dプリントのレジンシェルでプレート側が鮮やか。
始めは緑が良いかなと思ったんですが黒のなんとも言えないシックな見た目に惚れてしまいました。
ピンはqdcタイプ。最近の低価格から少し上あたりは専らqdcですね。 ケーブルが足りない。

ボディは結構ゴツめ。ですが耳の穴にしっかりと食い込んで、気持ち太めのノズルもびったりハマります。
1DDは二重磁気回路の10mmで、BAは特にknowlesとかのメーカー品ではないようです。
ハッキリいってTINHIFIのサブブランドで無ければ「別にいいか」と思ってしまうような
ド定番の構成。何か評判良いからセールだし買ってみるか~程度に手を出したのが結果大正解でした。

ど真ん中にみっちりと詰められた10mmDD
音の第一印象としてはバランスの良いドンシャリ。
似たような表現を多用してますがこの言葉意外うまく言い表せれない。
低音域はそこまででしゃばりませんがサブベース含めしっかりとした重みがあります。
waveを付けながらたまたま某スパイダーシリーズを見直していたのですが迫力のあるシーンや
ズーンとしたBGMが流れるシーンではどっしりとしたベースが響き、会話シーンでも声がハッキリと聞き取れる。
声が聞き取りやすいのに迫力もちゃんとあるバランスって結構難しいと思うんですが個人的に理想的な仕上がりでした。

10mm二重磁気回路DDの力を十分に引き出した上で中音域、高音域も主張しすぎず、尖りすぎず、かといって丸くならず。
フラットなバランス寄りのドンシャリ。
KZ等のギラギラとした高音域とゴリゴリのベース域の攻撃的なドンシャリとは違い、
一聴地味に感じますがとてもオールマイトな音だと気づきました。
圧が少し弱めなので、ゴリゴリなドンシャリに慣れてしまった人には物足りない部分があると思います。
でもこの圧の弱さがほんとに絶妙。
聴き疲れしにくいけど、迫力は保ってる。音場が特別広いというわけではないが全体的に程よい距離感。
聴けば聴くほど良いイヤホンです。

個人的にハードルの上がっていたTRN TAシリーズが思った程では無かった中、逆にハードルの下がっていたwaveは
ハードルのはるか上空を越えていきました。
「良いイヤホン教えて」という答えに困る質問の最適解が1つ出来たと思います。
予算が2千前後ならKZ ZSTX等ですが4千前後まで出せるならwaveです。
低価格帯に比べバランスの良さが際立っている。
特別なオリジナルのパーツを使用しているわけではないように見えるんですが、これがTINHIFIサブブランドの力なのか。
TRN TA1もかなりいい音で且つ最近セールで二千円ちょっとの低価格が頻繁に出ているので要チェックですが
予算を出せるならコチラのほうがよりオススメなイヤホンでした。


総評
オススメな人:聴き疲れしにくいドンシャリが欲しい方、5千円未満で優秀なドンシャリを求めてた方。
個人的好み度:10点満点中/10点 
完成度:10点満点中/10点 



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